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-入学式後編-

ようやく主要人物が出揃いました。

試験は残り8人になっても続いていた。そこで彼らは一旦集まって攻略法を話し合うことにした。


「どういうことだよ。8人になったら試験は終わるんじゃなかったのかよ。」


いまだ降り注ぐ攻撃魔法の雨を見上げているフォーティスが文句をいう。


「それは違うよ。あの先生は8人“までが”って言ってたもの。最終的に0人になっても構わないんじゃないかな。」


メイが正確に教師たちの意図を見抜く。


「なあ、攻略のために作戦考えてもお互いの名前知らなきゃやりにくいと思うからさ、自己紹介しようぜ。」


ディルフェルトの言葉に教師たちは

(この状況で!?)と思った。しかしさっきまで喚いていた生徒がディルを睨みつけながら応じる。


「いいぜ。俺はフォーティス・インティオ。スキルは、強化。ガルシアの専属鍛冶師の息子だ。よろしく。」


普通に応じた男子生徒がいた。

(応じるんだ)半ば感心している教師たちであった。


「はーい次私。ムーア・ファイアストです。メイとマリアの幼馴染でスキルは他人の心を読む事ができる、読心、って言います。普段はめんどくさいのでオフにしています。」


(めっちゃ元気だな)教師生徒関係なくそう思った。


「久しぶりだねぇ〜」


と普通に答えるメイとマリアだった。


「じゃあ次は私が。アナスタシア・リーベルです。スキルは解除と言って、一定範囲に入った攻撃を無効化できます。他にも色々効果はありますが魔力消費が大きいのであまり使いません。」


その場の全員から目を全力でそらしながら言っていた。


「次は俺が。エリオット・ハッブルです。スキルは遠透視と言って、遠くのものを何にも邪魔されず見ることができます。」


きつい目つきなのに、どこかぼーっとした目で魔法陣を見上げていた。


「次俺〜。ディルフェルト・セリア・ベクトールで〜す。スキルは飛翔で、空中を飛行魔法よりも自由に飛ぶことができます。以上。」


「ガルシア・マルケス・ファルミアだ。スキルは鉄壁。主に結界の強化に使えるスキルだ。」


普通にスルーされるディルだった。


「はぁ。マリア・ヨルティア・クレシェラよ。スキルは情報。名前を知ってるか、一定範囲内の人の個人情報を知ることができるわ。でも今はメモ帳がないから使えないわ。」


(何故か安堵する教師陣だった)


「ん。最後は私だねぇ。メイ・クレシェラ・アルデンティって言います。スキルは領主様たちに言っちゃだめって言われているんで言えないです。でも基本どのポジションでも動けます。」


なんとも雑な自己紹介に全員が唖然とした。マリア以外。全員の自己紹介が終わった瞬間、より強力な魔法が降り注ぐ。しかし、ガルシアとフォーティスが結界を強化して耐える。その隙に、メイが追撃用の魔法を完成させる。それを見た全員が

(ここで使う魔法じゃない!)と危機感を感じ、発動の瞬間に周りを防御結界で保護する。直後―ドォォン凄まじい轟音が響き、魔法陣ごと天井を貫いた。砕けた瓦礫が結界の上に降り注ぎ、雲一つない青空が見えた。誰もが唖然とする中、


「去年発表した威力特化の水流(トルネード)だよ。でもちょっと威力ミスったかもしれない。」


「ちょっとどころじゃないわ!」


会場にいた全員の言葉が重なった。


「去年の私たちの二の舞ね。」


アリアだけは冷静だった。

(入学式でやらかすってこういうことだったんですね。)脱落者たちは総じて遠い目をしていた。

感想、アドバイス等ありましたら、お知らせ下さい。できる限り改善して行きます。

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