暗がりを這い回る影。
松明の炎が、暗闇の中で揺れていた。
レイたち五人は、足元に注意を払いながら、慎重に坑道の奥へと進んでいく。
湿った岩肌。長年放置された木製の支柱。地面には朽ちた木片や錆びついた鉄片が散乱し、歩くたびに靴底が小さな石を踏み砕く音が響いた。
先ほどから、魔物の姿は見当たらない。
それがかえって不気味だった。
これほど長い間放置されていた廃坑だ。他に何かが潜んでいてもおかしくはない。
レイは剣の柄に手を添えながら、前方だけでなく、左右の岩壁や天井にも注意を向けていた。
「……少し、足場が悪くなってきたな」
前を歩いていたニグルドが呟く。
その言葉どおり、地面には大小さまざまな岩が転がり始めていた。
最初は拳ほどの小石ばかりだったが、進むにつれて、その大きさは徐々に増していく。
やがて、レイたちは足を止めた。
「これは……」
目の前に広がっていたのは、崩落した坑道の跡だった。
天井から落ちたと思われる巨大な岩が道を塞ぎ、その周囲には無数の岩塊が散乱している。
壁面にも大きな亀裂が走り、かつて坑道だった場所が、見る影もなく崩れ果てていた。
「落盤か?」
エドが松明を掲げ、周囲を見回す。
「いや……地震の影響かもしれないな」
スマルグは崩れた岩壁を眺めながら答えた。
「ここまで派手に崩れてるんだ。相当な衝撃があったんだろう」
「となると、先へ進むのは難しそうね……」
ミレアが眉をひそめる。
しかし、そのときだった。
「待て。あそこを見ろ」
レイが岩壁の一角を指差した。
崩れた岩塊の向こう側。
そこには、ぽっかりと大きな穴が開いていた。
人工的に掘られた坑道とは明らかに違う。
岩肌は荒々しく、天井も壁も不規則な形をしている。自然に形成された洞窟にも見えるが、穴の奥には、さらに先へと続く暗い通路が広がっていた。
松明の明かりは、その入口付近を照らすだけで、奥までは届かない。
まるで、暗闇そのものが口を開けて待ち構えているかのようだった。
「……道が続いてるのか?」
エドが呟く。
スマルグは答えず、穴の周囲へと近づいた。
そして、岩壁に手を触れながら、奥を覗き込む。
しばらくして、彼の口から感嘆の声が漏れた。
「こりゃすげぇ……」
その声に、レイたちも近づいていく。
穴の向こう側は、これまで歩いてきた廃坑とは明らかに様子が違っていた。
穴の向こう側は、これまで歩いてきた廃坑とは明らかに様子が違っていた。
岩壁には夜行石が多く含まれており、その淡い光が周囲を照らしている。
迷宮でよく見られる光景だ。
その様子を見た一行は、廃坑の一部が崩落したことで、迷宮と繋がってしまったのだと判断した。
「こりゃすげぇ……」
スマルグが感嘆の声を漏らした。
「この奥は迷宮か? 夜行石もずいぶん多く含まれてるな」
彼は岩壁を眺めながら、穴の奥へと視線を向ける。
「地震の影響か、それとも魔物の仕業か。どちらかはわからないが、廃坑と迷宮が繋がっちまってるようだ」
「だとしたら、このあたりは危険だ」
レイがすぐに口を開いた。
「迷宮のどの階層に繋がっているのかもわからない。これが深層や未発見エリアなら厄介だぞ」
「レイの言う通りだ」
斥候のエドが頷いた。
「迷宮と繋がっているとわかったのなら、一度引き返してギルドに報告するべきじゃないか? 俺たちだけで調べるには情報が足りなすぎる」
「確かにそうだな」
スマルグも一度は同意したものの、すぐに穴の奥へと目を向けた。
「だが、ここがまだマッピングもされていないエリアなら、手つかずのお宝があるかもしれないってことだ。少し散策してからでも遅くはないんじゃないか?」
その言葉に、エドは難しい顔をした。
危険を考えれば、ここで引き返すのが妥当だろう。
しかし、未発見のエリアであれば、探索する価値があるのも事実だった。
前衛のニグルドはしばらく二人の話を聞いていたが、やがてレイへと視線を向けた。
「……どうする?」
判断を仰ぐような視線だった。
レイは少し考えたあと、ミレアへと顔を向ける。
「ミレアはどう思う?」
ミレアは静かに弓を構え、周囲を警戒しながら答えた。
「ここで帰ったら何も収穫がないわ。今のところ魔物の姿も少ないし、もう少し様子を見るべきだと思う」
レイはその意見を聞き、頭の中で考えを整理した。
確かに、未発見のエリアなら大発見だ。
まだ誰も足を踏み入れていない場所なら、貴重な素材や財宝が見つかる可能性もある。
だが、どの階層に繋がっているのかもわからない以上、不確定要素が多すぎる。予想外の魔物に遭遇すれば、撤退すら難しくなるかもしれない。
簡単に決められることではなかった。
「なぁ、レイ」
考え込むレイに、スマルグが声をかけた。
「お前も金が必要だろ? 何も無茶はしないさ。ただ少し調べるだけだ。な?」
レイはスマルグを見た。
確かに、金は必要だった。
今の装備を新調したいし、アンナにも何かプレゼントを贈りたいと思っている。
そのためにも、少しでも稼いでおきたい。
もちろん、金のために命を危険にさらすつもりはない。だが、危険を避けながら稼げる機会があるのなら、簡単に捨てるのも惜しかった。
レイは小さく息を吐く。
ここは、ニグルドたちの意見に賛成するか。
「わかった……。散策を続けよう」
レイはそう告げてから、全員を見渡した。
「だが、危険だと判断したらすぐに脱出するぞ。少しでも手に負えない相手がいたら、迷わず引き返す。いいな?」
「ああ、それでいい」
ニグルドが頷く。
ミレアも弓を構えたまま、静かに同意した。
エドはまだ納得しきれていない様子だったが、これ以上反対することはなかった。
「よし。じゃあ、慎重に進もうぜ」
スマルグの声を合図に、一行は再び歩き始めた。
廃坑の先に広がる、未知の迷宮。
そこに何が待ち受けているのか、まだ誰にもわからなかった。
夜行石のぼんやりとした灯りを頼りに、一行は迷宮の奥へと進んでいた。
全員、口数は少ない。
誰も無駄な会話を交わそうとはせず、辺りの物音や魔物の気配に神経を集中させていた。
先頭を歩くのは斥候のエドだ。
彼は時折足を止めては周囲を見渡し、床や壁に何か痕跡が残されていないかを確かめながら、慎重に進んでいく。
その後ろでは、スマルグが剣の柄に軽く手を添えていた。
いつ魔物が現れても、すぐに剣を抜けるようにしているのだろう。表情こそ普段と変わらないが、その視線は油断なく周囲を捉えていた。
ミレアは弓に矢をつがえ、いつでも援護できるよう前方を見据えている。
その目は鋭く、獲物を狙う狩人のようだった。
そして、ニグルドは盾を握る手にぎりりと力を込め、いつ襲いかかってくるとも知れない魔物に備えていた。
レイもまた、周囲への警戒を怠らなかった。
夜行石の光が届く範囲は限られている。少し先に目を凝らしても、見えるのは岩壁と入り組んだ通路ばかりだ。
その陰に何かが潜んでいたとしても、すぐに気づけるとは限らない。
未知の迷宮なのだから、なおさら油断はできなかった。
そうして一行は、しばらく慎重に歩き続けた。
やがて、先頭のエドが足を止めた。
「……開けてるな」
彼の言葉に、後ろの者たちも前方へと視線を向ける。
これまで続いていた狭い一本道の先に、少し広くなった空間が見えていた。
エドは入り口付近で足を止め、奥へ視線を向ける。
夜行石の淡い光が、広間の一部を照らしていた。
「進めそうか?」
スマルグが小声で尋ねる。
「今のところはな」
エドは短く答え、慎重に広間へ足を踏み入れた。
それに続き、一行もゆっくりと中へ入っていく。
狭い通路を進み続けていたせいか、そこを流れるひんやりとした空気が、妙に心地よく感じられた。
張り詰めていた緊張が、ほんの少しだけ和らぐ。
「ふぅ……」
スマルグが小さく息を吐いた。
「少しは広い場所に出られたな」
そう言いながら、彼は周囲を見回した。
他の者たちも、わずかに息をつく。
だが、レイは警戒を緩めなかった。
開けた場所だからといって、安全とは限らない。
むしろ、こういう場所こそ魔物が潜んでいる可能性がある。
レイは視線を巡らせ、岩壁の陰や足元に注意を向けた。
そのときだった。
――カサッ。
何かが擦れるような、小さな音が聞こえた。
レイの視線が、ぴたりと止まる。
「……待て」
低い声で仲間たちに告げた。
空気が変わる。
つい先ほどまで感じていた安堵は、一瞬にして消え去った。
暗闇の中から聞こえてくる、何かが蠢く音。
その音を耳にした一行に、緊張が走った。
レイは前方へと視線を向け、暗闇を睨みつけるように目を凝らした。
彼女の目は、暗闇にも慣れている。夜行石の淡い光が届かない場所でも、目を凝らせばある程度の様子を窺うことができた。
その隣では、スマルグがいつの間にか松明を地面に置き、剣を抜いていた。
彼はレイに顔を寄せ、小さな声で尋ねる。
「……何か見えるか、レイ」
レイはすぐには答えず、片手を上げて静かにするよう合図した。
スマルグも口を閉ざし、前方へと視線を向ける。
やがて、暗闇に慣れてきたレイの目が、蠢くものの正体を捉えた。
「……あれは……」
思わず声が漏れそうになるのを、レイは堪えた。
そこにいたのは、三体の影這百足だった。
人間の子供ほどの大きさを持つ異様な百足たちが、何かを取り囲んでいる。
その中心にあったのは、ゴブリンの死体だった。
影這百足たちは死体に群がり、無数の脚を蠢かせながら、クチャクチャと音を立てて肉を貪っていた。
その光景に、レイは眉をひそめる。
魔物同士が共食いをすること自体は、さほど珍しいことではない。
だが、あの大きさの百足が三体もいるとなれば、油断はできなかった。
レイは仲間たちを振り返り、指を三本立ててから、前方を指し示した。
三体。
魔物の数を理解したニグルドたちが、静かに頷く。
レイは続けて、ミレアへと視線を向けた。
そして、目配せをする。
ミレアはその意図を察したのか、小さく頷いた。
音を立てないよう慎重に弓を構え、矢をつがえる。
弦が引き絞られ、矢尻が暗闇の中にいる影這百足の一体へと向けられた。
一方、レイもゆっくりと剣を抜く。
金属音を立てないよう、細心の注意を払いながら刃を引き出した。
影這百足たちは、まだこちらに気づいていない。
捕食を続ける三体を見据えながら、レイは次の機会を窺っていた。
ミレアが弓を引き絞り、矢を放った。
ヒュッ、と風を切る音が響く。
放たれた矢は、狙い違わず影這百足の一体に突き刺さった。
次の瞬間、耳をつんざくような叫び声が迷宮に響き渡った。
影這百足たちは一斉に捕食をやめ、こちらへと向き直る。
カシャカシャカシャッ!
無数の脚が床を打ち鳴らし、三体の影這百足がレイたちに向かって走り出した。
その動きは、まるで蛇が地面を這うかのように不規則だった。
右へ、左へ。身体をくねらせながら、凄まじい速さで距離を詰めてくる。
その姿は、見る者の本能的な嫌悪感をかき立てた。
「来るぞ!」
スマルグが声を上げ、剣を構える。
三体のうち、一体は矢傷のせいか、ほかの二体よりも動きが鈍い。
だが、残る二体の速度は少しも衰えていなかった。
「くそっ!」
先頭の影這百足に向かって、スマルグが剣を振り下ろす。
しかし、影這百足は身体をくねらせ、紙一重でその一撃をかわした。
「なっ――!」
剣が空を切る。
その隙を逃さず、影這百足がスマルグへと飛びかかった。
ギチギチギチッ!
不気味な音を立てながら、巨大な顎が開かれる。
狙いは喉元。
鋭い顎が、スマルグの首に食らいつこうと迫る。
「ぐっ……!」
スマルグは咄嗟に剣を横向きに構え、さらに鉄甲で顎を押さえ込んだ。
ガキンッ!
金属と硬い外殻がぶつかり、鈍い音が響く。
影這百足はなおも顎を動かし、スマルグの喉元へ食いつこうと暴れていた。
その力に押され、スマルグの表情が歪む。
このままでは、押し切られる。
そう判断したレイは、迷わず踏み込んだ。
狙うのは、外骨格の隙間。
硬い殻に覆われた身体でも、関節の部分にはわずかな隙間がある。
レイはそこへ剣先を突きつけた。
「はあっ!」
渾身の力を込め、剣を押し込む。
刃が外骨格の隙間を貫いた。
影這百足が激しく身をよじり、無数の脚をばたつかせる。
レイは両手で柄を握り、暴れる身体に押し負けないよう、さらに力を込めた。
やがて、影這百足の身体がビクビクと痙攣し始める。
顎の動きも弱まり、スマルグを押さえつけていた力が緩んだ。
「今だ!」
レイは足で影這百足の身体を突き飛ばし、剣を引き抜いた。
巨体が床に転がり、無数の脚がしばらくの間、虚しく蠢く。
レイはすぐさま剣を構え直した。
レイが影這百足から剣を引き抜いた、その直後だった。
背後から、もう一体の影這百足が襲いかかってきた。
「――っ!」
レイは軽く地面を蹴り、寸前のところで横へ跳ぶ。
影這百足の顎が、先ほどまでレイのいた場所を通り過ぎた。
だが、回避したことで体勢が崩れる。
そこを逃すまいと、影這百足がすぐさま向きを変え、レイへと追い打ちをかけた。
その瞬間だった。
「おおおっ!」
ニグルドが割って入る。
両手で構えた盾を力いっぱいに押し込み、迫り来る影這百足の胴体を正面から弾き飛ばした。
鈍い衝撃音が響く。
影這百足の身体が宙を舞い、地面へと叩きつけられた。無数の足が不気味に蠢き、起き上がろうともがいている。
「助かった、ニグルド!」
レイはすぐさま体勢を立て直し、剣を構え直した。
そして、少し離れた場所にいるスマルグへ視線を向ける。
言葉はない。
レイは顎をしゃくり、合図を送った。
スマルグはそれを受けて頷くと、剣を構えながら影這百足へと近づいていく。
レイが左側から、スマルグが右側から。
二人は互いに距離を取りながら、影這百足を挟み込むように位置を変えた。
起き上がった影這百足は、二人に向かって大顎を打ち鳴らした。
ギチギチギチッ――。
威嚇するような音が、薄暗い空間に響き渡る。
二人がじりじりと距離を詰める。
影這百足がどちらへ飛びかかるべきか迷うように、頭を左右へ振った。
その瞬間。
ヒュッ――!
二人の間を縫うように、一筋の矢が飛んだ。
矢は影這百足の口元へと突き刺さる。
「ギィィィィッ!」
激痛に襲われた影這百足が、身体を激しくよじらせた。無数の足が地面を掻き、逃れようと暴れ回る。
「今だ!」
スマルグが踏み込んだ。
剣を振り下ろし、影這百足の胴体へと深々と突き立てる。
だが、影這百足も最後の力を振り絞り、スマルグへと食らいつこうとした。
「させるか!」
そこへエドが飛び込む。
素早く距離を詰めたエドが追撃を加え、スマルグとともに影這百足を押さえ込む。
やがて、その身体から力が抜けた。
無数の足が一度だけ大きく痙攣し、動かなくなる。
残るは、あと一体。
仲間が次々と倒される様子を見た最後の影這百足は、二人から距離を取ると、身を翻して逃げ出そうとした。
「逃がすか!」
レイはすぐさま地面を蹴った。
逃げる影這百足との距離を一気に詰め、剣を振るう。
刃が胴体の側面を走り、何本もの足を切り落とした。
「ギギィッ!」
影這百足が悲鳴のような音を上げ、バランスを崩す。
切断された足の付け根から、緑色の体液が飛び散った。
身体を支えられなくなった影這百足は、腹を上に向けてひっくり返る。無数の足をばたつかせ、地面の上で激しく跳ね回った。
そこへ、ニグルドが歩み寄る。
盾を下ろし、暴れる影這百足を見下ろした。
「これで終わりだ」
ニグルドが盾を振り下ろす。
ぐちゃり。
湿った音が辺りに響いた。
影這百足の身体が地面に押し潰され、その動きが止まった。
しばらくの間、誰も口を開かなかった。
やがて、レイは剣を構えたまま周囲を見回す。
レイはすぐさま周囲を見渡した。
剣を構えたまま、暗闇の奥へと目を凝らす。夜行石の淡い光が照らす範囲は限られている。少し離れれば、そこには濃い闇が広がっていた。
新たな魔物の気配はないか。
物音は聞こえないか。
慎重に周囲の様子を探る。
一方、スマルグは額に汗を浮かべながら、地面に置いていた松明を拾い上げた。
「……ふぅ」
小さく息を吐き、松明を掲げて辺りを照らす。
炎が揺れるたびに、岩肌や転がる石、そして倒れた影這百足の姿が浮かび上がった。
ミレアはエドの後ろに身を隠しながら、弓に矢をつがえていた。
いつでも射られるように構えたまま、レイとスマルグの様子を窺っている。先ほどまでの緊張が、まだ抜けきっていないようだった。
「うえっ……」
エドは影這百足に突き立てた剣を引き抜くと、顔をしかめた。
刃についた緑色の体液を見て、露骨に嫌そうな表情を浮かべる。
「……こいつら、気持ち悪すぎるだろ」
どうやら、虫の類いは苦手らしい。
そんなエドをよそに、スマルグがレイへと視線を向けた。
「どうだ、レイ? まだいそうか?」
レイは剣を構えたまま、もう一度周囲に意識を向けた。
しばらくしてから、ゆっくりと口を開く。
「いや、この辺りにはもう影這百足はいなさそうだ」
「そうか……」
「だが、他の魔物がいつ現れてもおかしくない。皆、離れないようにして辺りを調べよう」
レイはそう告げると、ふぅ、と小さく息を吐いた。
それから、ようやく剣を鞘へと収める。
スマルグも額に浮かんだ汗を手の甲で拭った。松明を持つ手には、まだわずかな力がこもっている。
エドは剣を握り直し、ミレアは弓を構えたまま周囲を見回した。
先ほどまで強張っていたミレアの表情も、レイの言葉を聞いて少しだけ和らいでいた。
「よし……慎重にな」
スマルグの声を合図に、一行は再び動き始めた。
互いの距離を保ちながら、周囲に目を配り、足元や岩壁の陰まで注意深く調べていく。
影這百足との戦闘は終わった。
しかし、ここが未知の迷宮であることに変わりはない。
何が潜んでいるのかも、どこまで続いているのかも、まだ誰にもわからなかった。




