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泡沫の約束  作者: mi
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 彼も私も静かに歩いていきます。

 階段を降り、ついに祠の中に着きました。




 目の前にはユーノー様の像。




 「ここは、、、、、、」



 「ここはね、」



 「いや、わかる。

 わかったよ。

 そっか、そうだったんだ、、、

 だから、、、、、、」



 そう呟いたかと思うと、彼は一筋の涙を流しました。



 「あぁ、あぁ、、、

 全部思い出した。そうだ。

 僕は約束を守るためにこうして、、、」



 「そう、迎えに来たんだ。

 君が生まれ変わるのを知って、

 もう一度君と一緒に生きるために。

 今度こそ君を幸せにするために。

 そうだ、そうだった、、、」


 そう言って彼は声もなく泣き出しました。


 私も涙が止まりませんでした。


 私の中のメルジーナが叫んでいるのです。


 『あなたに会いたかった』


 そう言って泣いて喜んでいるのがわかったのでした。



「シエル、君はメルジーナだったんだね。

 メルジーナ、いや、シエル。

 約束を果たしに来たよ。

 前世も含めて、君の全てを愛してる。

 今度こそ一緒に幸せになろう。

 君の中に宿る、僕たちの天使と共に」



「えぇ、えぇ、今度こそ一緒に、ずっと一緒にいましょう。

 天寿を全うするその日まで。

 この子とともに、、、」



 私も涙が止まりませんでした。




 お互い涙を流しながら、しっかりと抱きしめ合いました。






 そのとき、あたり一面に金色の光が満ち溢れました。



『ワタクシノ愛し子、今度コソ、幸セニオナリナサイ。

 ワタクシハ、ズット見守ッテイマス。

 ワタクシノ愛し子、、、』



 その言葉を聞いて、さらに私は涙が止まらなくなりました。

 ユーノー様の暖かい光に包まれて、まるでユーノー様に抱きしめられているかのような感覚でした。

 しばらく泣き続ける私を、彼はずっと抱きしめて何も言わず、そばにいてくれていました。





 こうして、彼に全てを伝え、思い出し、ユーノー様に見守られて、これからは彼と、お腹の子とともに生きていく。


 なんと素晴らしい人生なのでしょうか。


 お母さんが亡くなったときには想像もできなかった幸せが、今の私には溢れています。







 お母さん。

 私は幸せです。

 生んでくれてありがとう。

 これからも家族と一緒に幸せになります。






 泡沫の一族が、祀る民の皆さんが、ここまで繋いでくれたからこそ、彼との約束が果たせたのです。


 そしてユーノー様との約束も、、、












 きっとこれからも、


 ずっとこうした繋いでいくのです、、、


 これからも、ずっと、、、、、、


 

 





本編以上です!あとはエピローグ、、、

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