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泡沫の約束  作者: mi
19/19

エピローグ







 オギャーー、オギャーー、オギャーー、









 ある晴れた日の朝、

 新しい命が誕生しました。




 シエルは無事、かわいい女の子を生みました。




 


 





 ガチャ





 扉が開く音がして、そちらに顔を向けると、そこには父が立っていました。







 「シエルか?」




 それは、久しぶりに聞く、父の声でした。

 いつもは、声ともわからないことを虚空に呟いている父が、母が亡くなって以降、初めて私の名前を読んだのでした。







「お、とう、さん、、、?」









「シエル、シエル、シエル、、、


 すまなかった、、、、、、


 本当にすまなかった、、、、、、」









「お父さん、どう、、して、、、、、、」



 涙と嗚咽でうまく言葉が出ません。





「声が、、、


 声が聞こえたんだ


 元気になく赤ちゃんの声が、、、


 そうしたら、なぜか、ぼんやりとしていた頭がハッキリとしてきて、、、


 気がついたらここに来ていた」








「大きくなったな、、、シエル、、、」










 私は返事をすることができず、ただただ涙を流していました。



 彼も驚きつつ、私の背中を優しく撫でてくれています。




 正直、嬉しい気持ちと腹立たしい気持ち、色んな気持ちでぐちゃぐちゃでした。








 でも、、、、、、、








「おかえりなさい。お父さん」








 するりと口から出たのは、そんな言葉でした。


 あぁ、私は、、、、、、


















 それからしばらくの時が経ちました。

 父はあれから虚空を見つめることはなく、娘の世話をあれやこれやと焼いてくれています。



 あの日々が嘘だったかのように、今は父も含めて、四人で楽しく過ごしています。




 あのあと、父には正直な気持ちを全てぶつけました。


 彼に見守られ、我が子にも見守られながら、、、




 父は全て聞き、受け止め、改めて謝罪してくれました。



 今では、自分が死んだときに、お母さんに孫自慢するんだと意気込んで、孫バカを加速させています。








 正気に戻ったからといって、父には泡沫の一族について、母のしていたお役目について話すことは許されません。

 




 それでもまた、家族としてともに過ごせることに、心から感謝しています。






 この奇跡のような日々を噛み締めながら、これからも私は『オンセン』を守っていこうと、改めて心に誓い、家族とともに笑い合ったのでした。










完結いたしました!

見てくださった皆様ありがとうございました。

拙い文章で至らないところも多々あったかと思いますが、完走できてよかったです(´;ω;`)ブワッ

ありがとうございました♪

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