エピローグ
オギャーー、オギャーー、オギャーー、
ある晴れた日の朝、
新しい命が誕生しました。
シエルは無事、かわいい女の子を生みました。
ガチャ
扉が開く音がして、そちらに顔を向けると、そこには父が立っていました。
「シエルか?」
それは、久しぶりに聞く、父の声でした。
いつもは、声ともわからないことを虚空に呟いている父が、母が亡くなって以降、初めて私の名前を読んだのでした。
「お、とう、さん、、、?」
「シエル、シエル、シエル、、、
すまなかった、、、、、、
本当にすまなかった、、、、、、」
「お父さん、どう、、して、、、、、、」
涙と嗚咽でうまく言葉が出ません。
「声が、、、
声が聞こえたんだ
元気になく赤ちゃんの声が、、、
そうしたら、なぜか、ぼんやりとしていた頭がハッキリとしてきて、、、
気がついたらここに来ていた」
「大きくなったな、、、シエル、、、」
私は返事をすることができず、ただただ涙を流していました。
彼も驚きつつ、私の背中を優しく撫でてくれています。
正直、嬉しい気持ちと腹立たしい気持ち、色んな気持ちでぐちゃぐちゃでした。
でも、、、、、、、
「おかえりなさい。お父さん」
するりと口から出たのは、そんな言葉でした。
あぁ、私は、、、、、、
それからしばらくの時が経ちました。
父はあれから虚空を見つめることはなく、娘の世話をあれやこれやと焼いてくれています。
あの日々が嘘だったかのように、今は父も含めて、四人で楽しく過ごしています。
あのあと、父には正直な気持ちを全てぶつけました。
彼に見守られ、我が子にも見守られながら、、、
父は全て聞き、受け止め、改めて謝罪してくれました。
今では、自分が死んだときに、お母さんに孫自慢するんだと意気込んで、孫バカを加速させています。
正気に戻ったからといって、父には泡沫の一族について、母のしていたお役目について話すことは許されません。
それでもまた、家族としてともに過ごせることに、心から感謝しています。
この奇跡のような日々を噛み締めながら、これからも私は『オンセン』を守っていこうと、改めて心に誓い、家族とともに笑い合ったのでした。
完結いたしました!
見てくださった皆様ありがとうございました。
拙い文章で至らないところも多々あったかと思いますが、完走できてよかったです(´;ω;`)ブワッ
ありがとうございました♪




