13
「え、、、
じゃあ、ユーノー様が私に『メルジーナ』って言ったのは、、、」
「多分そう言うこと。
シエルちゃんはメルジーナ様の生まれ変わりってことさね」
「私が、メルジーナ様の、生まれ変わり、、、
え、じゃあもしかして、彼は、、、、、、」
「シエルちゃんの話を聞く限りじゃそうじゃないかねぇ、、、」
「いえ、、、でも、、、」
「ユーノー様がメルジーナ様の名前を呼んだこと、
そしてそれが、あの青年の話をシエルちゃんとした直後、
となると、、、ねぇ」
私が、人魚、メルジーナ様の生まれ変わり、、、
とてもじゃありませんが、私は信じられませんでした。
そしてその翌日も、彼はオンセンにやってきました。
「こんにちは!
今日もよろしくお願いします!」
「いらっしゃいませ」
なんだかソワソワしてしまって、彼の顔を見ることができません。
「あの!」
「はっ、はい!!」
突然大きな声で呼びかけられて驚いて顔を上げると、真剣な顔をしてこちらを向いている彼がいました。
「あの、今日のお仕事が終わったあと時間ありませんか?」
「えっ?」
「よかったらゆっくりお話ししてみたくて、、、
ダメですか?」
「え、いや、ダ、ダメじゃないです!!」
「やった!
では、オンセンが閉まるころにまた来ますね」
そう言って、嬉しそうにオンセンに向かう彼の後ろ姿を、シエルは真っ赤な顔をしながら見つめていたのでした。
勢いで返事したのはいいけれど、話って何かしら??
もし、彼が勇者様の生まれ変わりだったら、、、
もし、彼がそれに気づいていたら、、、
いろんな思いがグルグルとシエルの中で駆け巡っています。
とても仕事どころではない様子を、メリダおばさんが店の外から覗いていることにも気づかず、百面相しているのでした。




