事前
※これは関ヶ原視点の話です
皆は何かこの後、重大なこと・・・
やったらもう後には引き返せないような非常に大きなことを行うとき・・・
急に自らの行いが本当に正しいのか、不安になることはないだろうか?
何しろ、やってしまったらもう戻すことはできないのだ。
今の状況をよく吟味する必要がある。
そういう考え方もできる。
先ほど川中と時津風が「少し考えたい」といって出て行った。
俺も彼らの悩みとは少し違うが、1つ考えていることがある。
「・・・」
この問題は俺1人では答えが出せそうになかった・・・
俺は、この争いを作り上げてしまった張本人のうちの1人だ。
十六夜と卯月は許してくれたが、今でも仲の良かった2人を喧嘩の道へ進めさせてしまったこと・・・
そしてその喧嘩によって、生徒会の目にとまってしまったこと・・・
それらに対して、申し訳ない気持ちで一杯である。
だがそんな心情と同時に、闇討ちの日・・・
つまり昨日、生徒会の連中から逃げるとき、絆同盟創設当時から抱いていた疑問がより強くなった。
生徒会が動いているのは俺たちが2人を喧嘩の道に進めたから・・・なのではないか。
生徒会は自らの役割を果たそうとしているだけなのではないか・・・?
なぜ急にそんなことを強く思うようになったか?
それは昨日、生徒会警備部の連中を眠らせるため、静かに忍び寄ったとき・・・
警備部の連中がボヤいていたのだ。
「連中が喧嘩なんてしなければ俺たちは今日、こんな放課後まで警備なんてしなくてすんだのにな。」
・・・と。
今までのあらすじとしては、十六夜と卯月が喧嘩して、生徒会に引き裂きを発動され・・・
そして、それを解除するために動いて、いつしか帝国主義打破というものとなっていた。
たしかにこの高校の帝国主義はよくないものだと思う。
だから今、俺たち、そして全校生徒が行おうとしていることについては非常に良いことだと思う。
自らで束縛された世界を壊し、自由を掴み取ろうと行動しているのだから。
だけど生徒会そのものはそんなに悪くはないんじゃないか・・・
そう思うようになっていた。
浮かない顔をする俺に、中島は少し心配気な顔をして声をかけてきた。
「・・・関ヶ原くん?どうしたんですか?」
すると、皆の視線がこちらに向いた。
もしかしたら、答えが出るかもしれない。
皆に聞いてみることにした。
「皆は生徒会って悪いと思うっぺ?」
「いきなりどうしたんだよ?」
「・・・いや、生徒会は今、自らの役割を果たそうと動いてるだけで、もしかしたらそんなに悪くはないんじゃないかな・・・って思って・・・」
そんなことをいうと、皆が急に静かになった。
真剣に受け止めてくれたようだった。
すると、川口が手を顎にあてていった。
「たしかに生徒会は自らの役割を果たそうと動いている。」
・・・だよな・・・
となれば、今更だが俺たちのやろうとしていることは本当に正しいのだろうか・・・
それは「自由をつかむ」ということではなく、「生徒会を敵に回す」という行いについてだ。
自らの与えられた役割を果たすために動いている生徒会を敵に回す、それはホントに正しい選択なのだろうか。
あと少しで最終決戦。
いや、最終決戦という最後の最後の場の前だからこそ、不安と疑問は募る。
迷いが生じる。
最終決戦を行えば、もう引き返せないのだ。
自らの行いがホントに正しいのか、それをよく吟味する必要があるのだ。
「だが・・・問題なのはその生徒会の解決法だ。」
「・・・」
「解決するためには、暴力すら正当化する、そんな生徒会が正しいと思えるのか?」
暴力での解決法・・・
そんなものは何の解決の方法にもならない。
「それに生徒会は自らのだした権限を解除すらできない。・・・生徒会は権限を持ちすぎたせいでいつしか「生徒を導く組織」から「生徒を抑圧する組織」へとかわった。」
実際皆、生徒会を恐れている。
大きな権限を持っている以上、生徒会を敵にまわしたら大変なことになるからだ。
「もしここで生徒会が退いてくれれば丸くおさまる。生徒会が退けば帝国主義を支える者はもういなくなる、そうなったとき初めて解放できた、といえるだろう。」
川口ははっきりとそういった。
すると今度はそれに続いて桶狭間が言う。
「俺たちの目的はあくまで「帝国主義の打破」で生徒会を潰すことじゃない。・・・だがいざ帝国主義を打破しようと動くと生徒会も動いてくる。それを続けていても平行線のままだ。」
「・・・」
「この勝負は必ずつけなくちゃならない。中途半端に終わらせるわけにはいかないんだ。」
いつもはふざけている桶狭間だが・・・
こういうところはやはり絆同盟リーダーとして頼もしい。
だけど・・・
「だけど、だからといって生徒会に喧嘩を売りに行くのはどうかと思う・・・」
それはある意味本音なのかもしれない・・・
逆説を述べることで、最終的な確認を行う。
さらに俺は続ける。
「生徒会とて、俺たちの行動に対応するために行動してきた。たしかにそのやり方は間違ってたかもしれない。けどそれは彼らからしても「正当防衛」なんじゃないか?」
学校内部で、今の高校を支えている帝国主義を打破しようとしている者たちがいる。
この帝国主義という柱をなくせば、この高校は崩壊してしまうかもしれない。
ならそんな危ない真似はさせるわけにはいかない。
そういった考えでの「正当防衛」。
「生徒会の連中が守りたいのは学校なんかじゃない、自らの地位と権力だ。・・・その証拠に今、学校が敵にまわっても諦めるそぶりはない。」
たしかにそうだ。
今は生徒会は生徒会生徒を集めての大会議を行っている。
もし学校のためを思うのであれば降伏するはず。
そして降伏するかどうか決める会議であれば、幹部たちだけで十分なのだ。
すなわちこの会議では、「今後どこを重点的に守るか」などを決める戦略転換会議。
まだまだ彼らは戦意を失ってなどいない。
「・・・にしたって、攻撃から守りに入ろうとしている連中を相手に、今度はこちらから攻撃なんてある意味、連中と同じなんじゃないのか?」
守りに入っている以上、攻める気はない・・・
すなわち決戦を行うことを望んではいない。
となれば、これは俺たちの一方的攻撃となってしまうのではないか?
そんなことをいっていたら勝てない・・・
そんなことぐらいはわかっている。
だが逆説を述べれば述べるほど、決戦を避けたい思いになる。
少しずつ気持ちがかわっていく。
「・・・」
その問いに皆は黙り込んでしまった・・・
いや、心では答えはわかっているんだ。
だがそれは言葉には表現しづらいものなのだろう・・・
そんなときだった。
教室の扉が開いた。
「?」
あいた扉の方を見ると、先ほどでていっていた時津風と川中、それになぜか五月雨も混じって帰ってきた。
2人は早急に「覚悟が決まった、心配かけてすまない」と謝り、自らの決意を表明した。
それと同時に、ある情報を持ってきた。
「連中、放課後に動くつもりらしい。」
「!!」
皆は目を丸くした。
将軍は目を細めてつぶやいた。
「今は守りを固めて時間を稼ぎ、放課後になってこちらの人数が減ったら勝負をつけるために攻める・・・荒業だな。」
・・・くそ、結局相手も動くのであれば・・・
この決戦、避けられないというのか・・・
「放課後に相手に動かれたらアウトだぞ・・・」
そして俺の迷いもここで断ち切れた。
逆説の述べているうちに、決着をつけたがっているのはこちらだけかと思っていた。
だがそうではないかったのだ・・・
相手も勝負をつけるために動こうとしていた。
ならば・・・
もう決戦を避けたい、などという意見など通用しない。
両者がともに決戦をする気なら、避ける必要などない。
決着をつけよう、生徒会。
「皆のおかげで解決できたっぺ。勝負をつける決心がついたっぺよ。」
その後、皆が各クラスに作戦を伝えに行った。
皆で役割を分担して伝えにいったわけだ。
俺と桶狭間の分担されたクラスへの報告は終了し、教室に戻ると川口、十六夜、時津風がすでに戻ってきていた。
だがこの分からすると、他のメンツはまだのようだ・・・
俺たちは早い部類に入ったみたいだ。
そんなことを思っていると、時津風が川口に言った。
「なぁ、ジャスティスの連中以外にはヤバイ連中はいないのか?」
時津風は、逃げまくるときジャスティスはでてこないとわかっていても、他の連中にあったら困る・・・
と想定しての質問だった。
「・・・ま、警備部にはそれなりに皆、手強い人がいますが・・・何より手強いと思われるのは「凛動」さんだと思う。」
「・・・凛動?」
時津風は首をかしげた。
「凛動さんは警備部の2年生の女性で厳島さんを守る、警備部の上級者、とでもいおうか・・・」
「・・・」
「そんな彼女は、よく放課後に陽炎に剣道を習っていたから多分手強いんじゃないかと思う。」
その口ぶりからすると、凛動さんとやらの実力は知らないようだった。
「ただ彼女は随時厳島さんを守ってるから、多分戦うことはないと思う。」
「・・・だと助かるんだけどね。」
彼は苦笑して言った。
「あとは仁井は厄介かもしれない。」
「仁井?」
「警備部1年の責任者だ。あいつも時々・・・ま、凛動さんほどではないが陽炎に剣道を教わってた。」
陽炎は1年生にして関東大会にでるレベルの実力者だ。
生徒会でも信頼されていたのだろう。
「・・・これぐらいか、思い当たる節は。」
「サンキュー、川口。さっそくお姫様にこのことを報告してくる。」
そういうと、時津風は教室からでていった。
・・・まったく忙しい男だ。
それと入れ替わりで、今度は将軍が戻ってきた。
そして無言で桶狭間の目の前へとやってきた。
「どうした、将軍?」
「1つ確認させてくれ。」
「ん?」
最終確認でもするのだろうか?
・・・もう少し後でもいい気がするが・・・
「”仮に”だが、絆同盟に生徒会の人間がいたらどうする?」
「・・・え?」
皆は目を丸くした。
そんなことはありえない話だ。
まぁ、「もと」ならいるが、今は生徒会ではないし・・・
他のみんなは今、もし生徒会なら今の生徒会大会議に行っているはずだし、何しろ今まで何の怪しげもなかった。
仮に生徒会のやつがいたとしても、何か1つぐらいは手がかりがあるはずだが・・・
まったくない。
それはつまり・・・
「ありえない話だろ?」
「だから”仮に”って言ってるだろ?」
将軍はそういって、念を押す。
それに桶狭間は軽く応えた。
「ま、”仮に”生徒会のやつがいたとして、そいつがわかってもちゃ~んと絆同盟に連れ戻してきてやるぜ!」
その答えをきくと、将軍はわずかに微笑んでいった。
「だよな。ま、念のための確認だ。忘れてくれ。」
「・・・変なやつ。」
「今、俺が一番理解してる。」
なんてことをいって、笑いが飛び交った。
その後、最終確認を行って・・・
ついに作戦決行の時間がやってきた・・・
ついに最終決戦、始まる!!
「事前」 完
おまけ 自己紹介その4
参加者→十六夜、卯月、五月雨、桶狭間
五「さて、前回は桶狭間が自己紹介を自らで辞退したからな。」
十「今日は川口、ということでいいのかな?」
桶「ちょっ!おまっ!そりゃないだろ・・・」
五「ですよねwww」
桶「なら言うなよッ!」
五「ですよねwww」
桶「・・・お前、からかってるか?」
五「ですよねwww」
桶「・・・もういい。」
五「グレたwwwなにやってるんだよ、星矢!」
十「・・・僕?」
五「フッ、俺のせいなわけ、ないだろ☆」
十「いや、お前のせいだ。」
卯「いえ、あなたのせいでしょ。」
五「フッ、まわりは俺の輝かしい考え方に賛同できないようだ、読者の皆様なら俺の考えが理解できるだろうに。」
十「いや、誰もできねぇよ。」
五「決め付けたw」
卯「・・・いい加減進めなさいよ。」
十「だな・・・ということで、桶狭間、いつまでもいじけてないで自己紹介の番だぞ。」
桶「フッ、いじけてる?笑わせないでくれないか、諸君。」
十(いつもと口調が違う・・・)
五(桶狭間が・・・イケメン・・・だと!?)
卯(・・・馬鹿じゃないの?)
桶「俺の名前は桶狭間、霧島第3高校1年のB組に所属している、よろしくな。ハッハッハ。」
十(・・・なんか萎える・・・そのしゃべり方・・・)
五(こいつ、正真正銘のアホだw)
卯(・・・キモイ。)
桶「得意な教科は数がk・・・」
十「嘘つくな!」
卯「嘘言わない!」
五(・・・これ、前にもあった気がするぞ・・・デジャブ?w)
桶「きみたちはどのようなデータを見て俺が数学が苦手だと理解しているのかな?」
五(どうみても苦手だろ、お前www)
十「そりゃ前のテストだろ・・・」
桶「もし俺が本気をだしていなかったとしたら?」
十(あのときは「うぉぉぉぉぉぉ!!やべぇぇぇぇぇ!!」とかいってたくせに・・・)
五「良い子は真似しないでね!」
卯(いい加減、そのしゃべり方やめてもらえないかしら・・・)
十「ならお前が頭がいいっていうのを証明してみせてくれよ。」
桶「よかろう、589×79=46531、748×82=61336、296×85=25160・・・」
五「ちょっwwwおまっwww」
卯(ま・まさか・・・今、適当に考えた計算をこの短時間でこの場で速攻で計算したっていうの!?)
十「ん?それ、僕がさっき廊下でひろった紙に書いてあったのと同じだ。」
桶「!!」
卯「廊下で拾った?」
十「うん、まだもってるよ。ほら。」
卯「どれどれ・・・」
五「ちょいと拝見・・・」
桶「・・・」
卯「たしかにそうね。」
五「よし、じゃぁ「天才」桶狭間さま、俺のいう野暮な計算も当然できますよね?」
桶「うっ・・・」
五「157296720×2960276027は?」
十(鬼すぐる・・・)
卯(計算機でもエラーになるでしょ、その計算・・・)
桶「お前らの野暮な計算など、計算するに値しない。」
五「逃げたw」
十「これで暗記したのを言っただけか・・・僕の感動を返せ!!」
桶「いかに人を騙すか、それが勝負の鍵なのだよ、諸君。」
十「開き直りやがった!!」
五「なるほどな、つい騙されちまった今日この頃ペテン師が笑う頃に。」
十「語尾に曲名つなげるな!」
五「なぜバレたッ!?」
桶「ま、よかろう。俺の本当に得意な教科は・・・」
五「茶番乙w」
十「どうせまた何かセコ技を使うんだろ・・・」
桶「フッ、今度こそはだな、真面目な回答を・・・」
卯「・・・いい加減そのしゃべり方やめてもらえない?言っちゃ悪いけど気持ち悪いわ。」
桶「!!!」
五(気持ち悪いwww)
十(あ~ぁ、言っちゃった・・・)
桶「・・・ごめんなさい、調子にのりすぎました・・・」
五「ですよねwww」
十「お前も自重したらどうだ、五月雨?」
五「自重?なにそれ、おいしいの?」
十「・・・きいた僕が悪かった・・・」
卯「・・・で?なんでそんな変なしゃべり方してたのよ?」
桶「だってもうすぐクリスマスじゃん!!」
卯「?」
桶「クリスマスっていうのはな、聖なる夜なんだよ!1年に1回しかないめでたい日だ。そういう日こそ、好きな人と一緒にいたい、そうだろ?」
卯「・・・そうなの?」
桶「よく考えてみろ、卯月!クリスマスの夜は綺麗なイルミネーションが街を彩ってる!そこを恋人同士、もしくは好きな人とともに手を組んで歩いたら雰囲気は最高だと思わないか!!」
卯「た・たしかに・・・」
桶「お前ならわかるはずだ!そんな日こそ、一番好きな人と過ごしたいと思わないか?」
卯(一番好きな人・・・星矢と・・・イルミネーションのなかを・・・)
十「咲良、大丈夫か?湯気でてるぞ?」
卯「な・なんでもないわよッ!!」
十「?・・・というか、桶狭間、咲良に変なこと吹き込むなよ・・・」
桶「まだ終わってない、俺の悲しみをきいてくれ。」
十「?」
桶「そんな最高の日を前に俺は・・・俺は!!!」
五(なんとなくオチ、わかった希ガスw)
桶「俺にはそんな大切な人がいない!!!」
五「www」
桶「笑うな!・・・なぜだ、なぜこの重要性を理解してくれる人がいない!!」
五「たしかにお前の気持ちがわからなくもない、俺も男だしな。」
桶「おぉ!!やっぱ五月雨、お前は男だぜ!」
五「でも俺は本当に好きな人ができるまでそういうのはなくてもいいんじゃないかって思うぞ?無理に彼女をつくったって、すぐ別れちまうのがオチだろ?」
十(・・・誰だこいつ?なぜいきなりイケメンモードに入ったし・・・)
五「じっくり見極めて、それで本当に好きな人ができるまではその楽しみはとっておいたほうが始めていったときに楽しいと思うぞ?」
桶「・・・た・たしかに・・・」
五「だから無理に彼女を作る必要はないだろ?」
桶「・・・そうだな。」
五「ま、俺はすでにゆゆ様っていう嫁がいるけどなwww」
十「あ~ぁ、せっかくのイケメンが台無し・・・」
卯(なるほど・・・これが本当の五月雨クオリティ・・・)
桶「・・・つまり、クリスマスというイベントがすべて悪い、ということだ!!」
十「・・・ん?」
五「・・・は?」
卯「・・・え?」
桶「なぁ~にがクリスマスだ、チクショウ!!」
五「どうしてこうなったw」
十「五月雨・・・お前がせっかく良いことをいったのに、まったく意味なかったようだ・・・」
五「ま、俺にはゆゆ様っていう嫁がすでにいるけどな!」
十(・・・なぜそこに持っていったし・・・)
桶「何が「聖なる夜」だ!誰がその日にイチャつかなきゃいけないと決めた!?これじゃぁ「性なる夜」じゃねぇか!!」
十「誰が上手いこと言えっていったよ・・・」
五「飯ウマw」
十「・・・もうダメだ・・・オワタ。」
桶「チクショウ!!」
五「www」
十「・・・もうこいつら、やだ・・・」
卯「これ以上続けると、桶狭間が発狂して五月雨が覚醒するので、きょ・今日はここまでということで!!」
五「打ち切りktkr!」
十「何にもきてねぇ~よ!!喜ぶな!!」
卯「じゃ・じゃぁ、今回はそういうことで!ありがとうございました。」
完
今日の反省。
今回本編グダりすぎだろ・・・orz
逆説を用いようとしたらオワタ。
今日の結論「逆説難しい!」