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魔界の少女  作者: YossiDragon
第六章:七月~八月 夏休み編
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第六十三話「女体化の一日」・3

「じゃあ、ここにする?」


 俺が指差したのはレストラン。洋風の物を主に取り扱っており、オムライスなどが入り口の食品サンプルに飾ってあった。


「美味しそう」


 膝に両手を突いて食品サンプルを覗き込みながら、姉ちゃんがそう一言。

その言葉を聴いて、俺はここに入る事に決めた。


「すみません、二名で」


「はい、こちらへどうぞ」


 ウェイトレスのお姉さんに案内され、俺と姉ちゃんはテーブルの座席に着いた。

窓際はソファになっており、向かい側には椅子、という形だ。


「どっちに座る?」


 食事している姿を赤の他人に見られたくないというのを前に母さんから聞いた事があるが、姉ちゃんもそうなのかと思いつつ、俺はそう尋ねてみる。


「ん? どっちでもいいけど……」


「じゃあ、私ソファに座るね」


 別段気にしている様子ではないので、俺はソファに座った。椅子だと少しゴツゴツしてるしな。

と、俺が奥に座っていると、隣に誰かが座ってきた……って、え!?


「ちょ、お姉ちゃん!?」


「何? いいじゃん、私もソファで」


 何故か俺の隣に着席した姉ちゃん。別に向かいの席でもいいじゃないかと思うのだが、姉ちゃんは意外にも俺の隣に座ってきた。

これはどういう意味だ? 何かあるのだろうか?


「メニューです」


 ウェイトレスのお姉さんが、お冷を二つ置いてからメニューを渡してくる。


「あ、はい」


 俺はそれを受け取り、メニューの書かれたページを捲る。なぜだろう、隣からめちゃくちゃ視線を感じる。やはり、俺が完全に記憶を取り戻したにしても、姉ちゃんのこの様子はおかしい。何だか、異様にアプローチを受けている感覚だ。


「お決まりになったらお呼びください」


 営業スマイルを浮かべたウェイトレスさんは、軽く会釈して持ち場へ戻っていった。


「お姉ちゃん、どういうつもり?」


 俺はどうしても姉ちゃんの真意が気になって尋ねてしまった。


「どういうつもり……って?」


「何でお姉ちゃんもソファに座ったのかなって」


「うふ、理由なんて……いる? それとも、響ちゃんはお姉ちゃんが嫌い? こんな鬱陶しい姉、いらないって思ってるの?」


「そんな事思ってないっ!!」


 思わず大声を張り上げてしまい、周囲を見渡すが、幸い周囲がガヤガヤと賑わっているので上手く相殺されたらしい。こちらを見る人間はいなかった。


「ふぅん……心配しないで。踏み外したりしないから」


「え?」


 何やら意味深な言葉を口にする姉ちゃんに、俺はすっかり呆気に取られてしまった。

と、その間に姉ちゃんが手を挙げてウェイトレスさんを呼んだ。


「すみませーん」


「はい」


 姉ちゃんの声にウェイトレスさんが端末片手に小走りでやってくる。


「この、『あっさりサラダ付きハンバーガー』を一つ。響ちゃんはこれでいい?」


 そう言って姉ちゃんが確認を取りながら指差したのは、先程入り口にあった食品サンプル同様のオムライスだった。


「う、うん」


「じゃあ、この『ほっぺたとろ~り、極上オムライス』を一つ。後、ドリンク二つで。えと、コーヒーと……」


 と、再び姉ちゃんがこちらに視線を向けてきた。


「あ、リンゴジュースで」


「かしこまりました」


 メニューを確認するのかとも思ったが、ウェイトレスさんは再び会釈して戻っていった。どうやら、姉ちゃんが俺に確認を取っている間に、選んだメニューを端末に入力していたらしい。

まぁ、注文したものも少なかったしな。

一応客に確認を取るべきかもしれないが、そこまで俺も気にしていないので、まぁよしとする。

それから十分くらいして料理が運ばれてきた。俺の目の前にはオムライスとリンゴジュースが、姉ちゃんの目の前にはサラダとハンバーガーと、コーヒーが置かれている。


「お姉ちゃん、そんなに食べるの?」


「結構動いたからね。それに、サラダはあっさりしてるし、ハンバーガーもそれ程大きくないから、入る入る♪」


 俺の質問に、姉ちゃんはサラダにドレッシングをかけながら答えた。

そうして食べ始めてから十五分が経過した頃、俺はオムライスを食べ終えてリンゴジュースを飲みながら一息ついていた。隣では、姉ちゃんが残り少ないサラダを口に入れている姿がある。


「そんなに見られると食べづらいなぁ」


「――っ!?」


 別段姉ちゃんがこちらに視線を向けた訳ではない。俺だけが姉ちゃんを見ていたのだが、どうやらその視線に気づかれていたらしい。


「ご、ごめん」


「ううん、別にいいよ。ごめんね、待たせちゃって」


「いいよ、まだジュース残ってるし」


 俺を待たせていると思ったようで、姉ちゃんが申し訳なさそうに謝罪する。俺は手を振り言い訳のようにジュースに口をつけた。


「ねぇ、この後ゲーセン行こ?」


 小首を傾げながら姉ちゃんが提案する。


「下の階の?」


 このデパートには確かにゲーセンがあるが、ここのゲーセンか曖昧だったため、確認の意味も含めて俺はそう訊いた。


「そ。一度でいいからゲーセンに行ってみたかったんだよね」


 まるで生真面目な眼鏡女子の委員長が、ちょっとしたきっかけで道を踏み外したがる様な感じだろうか?

 昼ごはんを食べ終えた俺達は、エレベーターで下の階へと下り、それからゲームセンターへと向かった。このフロアの殆どは、ほぼゲームセンターの代物で溢れている。UFOキャッチャーやら、スロットルやら、シューティングゲーム、音ゲーなど、様々だ。

奥の方へ行けば、プリクラも数台置いてあった。


「とりあえず、言われたからゲーセンに来たけど……これからどうするの?」


「ん~、じゃあホッケーゲームしよう?」


 姉ちゃんの指さす方を見やれば、そこにはホッケーゲームの台が設置されていた。なるほど、ホッケーか。あまりやった事はないが、たかがゲームだ。そんなに熱中する事もないだろうし、問題ないだろう。

 そう甘く考えた俺は、後先考えずに了承した。

 だが、この後俺は後悔する事になる。そう、相手はあの唯姉ちゃんなんだ。ホッケーゲームであろうと、たかがホッケーゲームと侮らない事だ。なぜなら――。


「行くよ? うりゃっ!!」


 その可愛らしい掛け声とは裏腹に、放たれた攻撃は凄まじい物だった。煎餅状の薄い板(なんというかは忘れた)が、台の上を滑り速度を上げて俺のポケットに突っ込んでくる。

 そして――。


ガコンッ!!


 という奇妙な音を立てて、それは俺のゴールにすっぽり収まってしまった。


「あ……」


「やった、まずは一点だね!」


 ガッツポーズを取る姉ちゃんに、俺は手加減など必要ないと思ってしまった。いや、そもそも手加減するつもりなんて毛頭ない訳だが。

 にしても、あのスピードはおかしい。普通、あんなにスピードは出ない。第一、あんなにスピードを出したらコートを外れてどっか行ってしまうはずだ。それなのに、あのボールと来たら、まるで姉ちゃんの刺客であるかのような動きで俺の元へやってきた。

……躱せるはずがない。

 結局、その後も姉ちゃんに次々と点を入れられてしまい、俺は一点も入れる事が出来なかった。まさに姉ちゃんの圧勝……独壇場である。


「はぁ、はぁ……そろそろ止めない? すっごく疲れたし、後半の買い物に響きそうなんだけど」


 すっかり息のあがった俺は、肩で息をしながら姉ちゃんに忠告する。


「そうだね。ちょっと疲れちゃったかな」


 ちょっと? いや、大分動いたはずなんだけど……。一体どんだけ体力有り余ってるんだよ。まぁ、三十軒近くものお店に行こうとか言い出すんだから、当然っちゃあ当然か。

 にしても、足が車やバスとかじゃなくて歩きってのがなんとも……。おかげさまで、足が筋肉痛になりそうだ。


「あ、あれやろ! あれ!!」


 そう言って俺の腕を引っ張ってどこかを指さす。嘆息混じりにそちらを見やると、姉ちゃんが指さしていたのは一台のプリクラだった。


「え、まさか……撮るの? 今、響子の姿なんだけど」


 おまけに、プリクラを姉ちゃんと撮る。こんな姿、絶対に同級生には見られる訳にはいかないよな。


「ねぇ、撮ろうよ~」


 駄々っ子のように、俺の腕をぶんぶんと左右に揺らす姉ちゃん。ホントに二十歳の動きか、これ。


「でも……」


 何だか気恥ずかしい感じがして気が引ける。そんな俺の浮かない表情を見たせいだろうか、姉ちゃんが突然表情を曇らせて口を噤んだ。それから小さく口を開いて言葉を継ぐ。


「……そんなにお姉ちゃんと撮るの、いや?」


 うっ、そんな潤んだ眼差しでこっちを見ないでくれ。何だか俺が悪い事してる感じになるじゃないか。いや、実質そうなんだけども。けど、こんな場所誰かに見られたらマズイって……。特に……そう、亮太郎辺り――。


「うおぉッ! やった、魔法少女ミフォルたんに出るナーノ博士のフィギュアをゲットしたぜ!! くぅ~ッ! 今日はツイてるなぁ!!」


 ゲッ!? こ、この声は……――亮太郎ッ!?

 聞き覚えのある声が後方より聞こえた俺は、ギギギと後方に首を回して当人かどうかを確認する。

間違いない、あのアホ面と馬鹿丸出しのテンション。そして何より、声で分かる。……亮太郎だ。

ってか、あいつこんな所で何やってんだよ!? よりにもよってこんな時に出くわすなんてツイてなさすぎだよ!! しかも、亮太郎には一度女体化した時の姿を見られてる。さすがに俺だとは気づいていないが、今日は話が別だ。姉ちゃんと一緒に買い物へ来ているこの状況で、もしも姉ちゃんが亮太郎に会っちまったら大変な事になる。

 と、俺が最悪の状況をシミュレーションしていた、まさにその時。


「ん!?」


 やっべ!! 亮太郎のやつ、何でこういう時に限って気配を察知するんだよッ!!

 俺はなんとかして鉢合わせしないように、即座に姉ちゃんの下へ。


「お姉ちゃんこっちっ!!」


「えっ!?」


 俺は、亮太郎がこちらに気づくよりも先に姉ちゃんの手を引き、半ば強引にプリクラの中へ逃げ込んだ。


「あれ? おっかしぃなー。今確かに響子ちゃんを見かけた気がしたんだが……あぁ、また会いたいな~響子ちゃん!」


 ぞぞっと怖気が背筋を走った。いやな予感がして体が震える。亮太郎はそのままフィギュアの入った箱を片手にルンルン気分でどこかへ行ってしまった。

 ふぅ、咄嗟に隠れたが、どうやらバレなかったようだ。これで一安心だ――。


「響ちゃんったら、お姉ちゃんをこんな狭いトコに押し込めてナニする気なの?」


 口元に手をやり頬を染める姉ちゃん。


「ちょっ、何勘違いしてるのよ! 私は別にそんなつもりじゃ――」


「こんな人気のない場所に押し込めたって事は、つまりそういうことなんでしょ?」


「だから違うってば!! ぷ、プリクラ……撮るんでしょ?」


 亮太郎のせいでこんな所に入るハメになった訳だが、元々姉ちゃんもプリクラを撮りたがってたし、仕方なしに俺は横髪をいじりながらそう言った。


「響ちゃん……ありがとう、嬉しい♪」


 そう言って満面の笑みを浮かべた姉ちゃんが、俺の腕に自身の腕を絡めて抱きついてきた。胸の感触が二の腕辺りに感じられ、俺は不意にドキッとしてしまった。


「ふふっ、顔が赤いよ響ちゃん? 何でかなぁ? お姉ちゃんの胸が当たってるから?」


 そんな意地の悪い質問をしてくる姉ちゃんに、俺は返答に困ってしまう。すると、俺の困惑顔が嬉しいのか、姉ちゃんがくすりと笑って覗き込むようにこちらを見てきた。


「な、何?」


「やっぱりこうして見ると、姉弟なんだなぁって改めて気づかされるね」


 俺はいまいち姉ちゃんの言う意味が分からず、首を傾げた。


「さ、写真撮ろっか!」


 そう言うや否や、その場に屈んだ姉ちゃんが、コイン投入口にお金を入れる。

機械から音声が聞こえ、指示通りに俺達は動いた。様々なポーズを取って撮影される事数分後――。


「すっごーい、こんな事も出来るんだねぇ! あはは、見てみて響ちゃん! ほら、おひげが生えてるよ?」


「も、もうっ! 写真をそんなにいじる必要ないでしょ? それに、本来それは文字とかを書き込むためにあるんだよ?」


 嬉しそうなのは喜ばしい事だが、人の顔をいじって遊ぶのだけはやめてほしい。

そんな悪戯心満載の姉ちゃんは、冗談冗談という風に手を動かすと、ペンを使っていろいろと写真に加工を加えていった。

結局、プリクラの場所で二十分以上の時間を浪費してしまった。

 写真はハサミで切り分け、お互いに渡した。その時の姉ちゃんの輝かしい満面の笑みに、俺は動悸が激しくなるのを感じて胸元で拳を握った。

と、その時、先導を行っていた姉ちゃんが俺を呼ぶように大きく手を振ってきた。

嘆息してそちらに小走りで向かうと、姉ちゃんが何かを指差す。今度は何かと嫌々顔を向ければ、それはゲーセンの定番(?)UFOキャッチャーだった。


「UFOキャッチャーがしたいの?」


「何でそんな子供相手に尋ねるように言うかなー?」


「いや、そんなつもりで言ったんじゃないんだけど……。何がほしいの?」


 確かに姉ちゃんの言うとおり、俺は何でもすぐに欲しがる時期の子供相手に訊くように言っていたかもしれない。だが、明らかに今の姉ちゃんの表情はそんな感じだった。


「あれ、あれがいいなー」


 そう言って指差すのは、抱き締めるには丁度いいサイズの虎のぬいぐるみ。口には何故か魚を咥えている。


「あれ()いいの?」


「あれ()いいの!」


 姉ちゃんのムキになる姿に苦笑しつつ、俺はどれが取りやすそうか見渡す。

うん、奥より少し手前の左側がいいな。

と、標的を定めたところで、俺は姉ちゃんから財布を受け取りコインを取り出し投入口へ入れた。

軽快なBGMが流れ出して手元の二つのスイッチが点灯する。


「ていうか、自然に私が取る図になってるけど、お姉ちゃんが自分で取らなくていいの?」


「あー、ムリムリ! 私、こういう細かいのぜんっぜん出来ないからっ!!」


 威張ることではないのだが、姉ちゃんがやや自嘲気味にそう口にする。


「と、取れなくても文句言わないでよ?」


「ダメだよっ! 負け腰なんて絶対にダメっ! 勝つ気でいかなきゃ!! 何事も勝負事は前向きに、だよ?」


 片手を腰に添え、もう片方の手の人差し指を俺に突きつけて姉ちゃんが注意する。

なぜ俺がちょっと怒られてる感じになってるのかは別にして、とりあえず作業を開始。


「頑張れ頑張れ、きょ・う・ちゃん♪ ファイトだファイトだ、きょ・う・ちゃん♪」


 リズムを刻みながら俺にエールを送ってくれる姉ちゃん。嬉しいのは嬉しいのだが、度が行き過ぎて逆に恥ずかしくなってくる。周囲のお客さんに見られてる気がして、俺は顔から発火しそうだった。

緊張と周囲から見られてるのではという恐れに近い物を感じ取った俺は、手元が震えている感覚を感じた。が、そんなものでしくじるわけにはいかない。

隣の台には、先程亮太郎が取ったフィギュアと同じシリーズの物が置かれている。

くっ、亮太郎に負けてたまるかッ!!

何だかよく分からない対抗心めいた物がメラメラと燃え上がってきて、気づけば俺の手の震えが止まっていた。


「よしっ!」


 気合を言葉に込めてボタンを押す。キャッチャーが動き出す。目標である場所まで導き、確実に獲物を捕らえるためにも、寸分の誤差も許されない。そう肝に銘じて手を離す。次に隣のボタンを押して奥までキャッチャーを動かす。と、その数歩手前で停止させる。ここのタイミングだ……――今だッ!!

内心で合図を送り、俺は指を離す。ピタッとキャッチャーが止まり、下降を開始する。三つの手でぬいぐるみを引っ掛ける。


「おおっ!」


 まだその反応は早いが、姉ちゃんが歓喜の声をあげる。三つの手は上手い具合にそれぞれぬいぐるみをがっしりと掴み、その場にゆっくりと持ち上げた。


「すごいっ、取れたっ♪」


 さらにテンションをあげる姉ちゃんだが、俺に言わせればまだ油断は出来ないといえよう。全ての難関はここからだ。これから手元に戻ってくるまでの移動で揺れるのだ。その揺れに耐えられるかどうか……それによって成功か失敗かが分かれる。

ゴクリと唾を飲み、喉を湿らす。ちょっとした緊張感が走る中、俺と姉ちゃんに見守られたUFOキャッチャーが手元へ。

そして――。


ボトッ。


 無事に成功を収めた。


「ふぅ、取れたよ、お姉ちゃ――」


「ありがと、響ちゃん! 嬉しいっ♪」


 俺が全てを言い切る前に姉ちゃんが俺に抱きついてきた。傍から見たらそれがどう映っただろう? とにかく、目的の物は手に入ったし(俺の荷物も増えた)、そろそろ次の場所へ行こう。


 このデパートでは、他にもセールが行われているらしい。てか、今日何でそんなにセールばっかりやってるんだよ。まるで何か嬉しい出来事があった事を祝うような感じだが、そんな事あっただろうか? まぁ、私情を言うなら俺の記憶が完全復活を果たした事だが、それとは関係ない……だろうし。

 一瞬この光影都市を支配する財閥の一族が脳裏をよぎったが、違うという事にしておこう。でも、ここは一応黄昏区で神童一族、星空一族、神王寺一族が支配してるんだよな。うっ、身内の上に知り合いが学園にいるんだよ……。

ふと脳裏に、じいちゃんや星空先輩、神王寺生徒会長の姿が浮かび上がる。


「どうかした、響ちゃん?」


 俺の浮かない表情を浮かべているのは見えていないが、その雰囲気が背中からも感じ取れたのだろう。姉ちゃんが後ろから声をかけてくる。


「ううん、ちょっと荷物が重くて」


 しれっと荷物運びを手伝ってくれないか的な意味合いを込めてみるが。


「そっか、まぁ結構あちこち回ってるしね。頑張って」


 と、全く持って手伝ってくれる気配は、微塵も感じられなかった。

というわけで、三部です。とあるレストランで昼食をとることにした響子と唯ですが、唯が同じソファに座ってきました。おっと、まさか……? という怪しい

雰囲気がしていますが、意味深発言する唯は、いったい何を考えているのやら。

また、ゲーセンへとやってきた二人は、ホッケーゲームをすることに。にしても、すごいですね。勢いつけすぎてもバーから出ないなんて、いったいどんな加減ですかねw

さらに、プリクラを一緒に撮ろうと言い出す唯。以前の彼女からは考えられない発言かもしれませんね。そして、そこにお邪魔キャラの亮太郎登場! まさかの出現です。ちなみに、ここで彼が言っているナーノ博士ですが、既に一回出てますw

まぁ、そんなこんなでプリクラを撮り、定番のUFOキャッチャーをした二人の次なる場所は……。

四部に続きます。

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