6 町そして買い物①
今後ナインティーンの台詞は『』で書きます。
銃撃戦に遭遇した日。その日も結局、町に辿り着くことは出来なかった。
僕は夕方頃に、ナインティーンと名乗る銃の精霊?である黒髪ツインテールのゴスロリ少女と共にその日の寝床を探して、炎と煙が目立たないように湯を沸かして食事を取ることになった。
『手に入れた物資の中にナイフが在っただろう?』
ビスケットと白湯の食事を摂った僕に、ナインティーンが手に入れたナイフについて訊いてきた。
「うん。リュックの中にあるよ」
『ナイフとそれと確か布テープもあったはずだ。両方、リュックから出せ』
「どうするの?」
『良いから出せ、このチン……』
「解った!解ったから!それ以上言わないで」
僕は彼女の言う通りにナイフと布テープを出した。
ナイフはダガーのような諸刃の小さなタイプで一応ケースがついている。
『お前、確か右利きだな?』
「うん」
『だったら、そのナイフを左の手首。丁度袖に隠れる場所に布テープで固定しろ。ナイフの柄を手の先に向けて固定して、いつでも抜けるようにしておくんだ』
「いつでも抜けるようにってまた物騒な話だね。まあ言う通りにするけどさ」
袖に隠れるようにするという事は、暗器として使うという事だ。即ち、対人用である事を意味するという事ぐらい、僕にも想像できた。
『それが出来たら後は特訓だ』
「特訓?」
『一つはホルスターから如何に素早く銃を抜き、発射可能な状態にするかという特訓。そして次にマガジンチェンジ。次にその旨につけたナイフ。最後は今用意した袖のナイフを以下に素早く抜くか……これを繰り返し練習する』
「その……もう周りは暗いけど?」
さらに言えば瓦礫の陰になっており、月明かりも余り届かない。
『好都合だ。どうせ視線を自分の武器に向けずに動けるように成らなきゃならんのだからな。一応、暴発を防ぐためにチャンバーから弾丸は抜いておけ。それと実践でマガジンを交換するタイミングについても教えておく』
「マガジンは空になった時に交換するんじゃないの?そのためのスライドストップ機構でしょ?」
『ユキ。お前はクソッタレの能無しか?能無しというよりも、脳みそ無しと言うべきか?マガジンとチャンバーに弾が残っていない時点で、マガジンを交換したとしてその間に敵に接近を許したらどうするつもりだ?アタイだけが、お前のメインウェポンなんだぞ!』
「あっ、そうか……じゃあチャンバーに弾丸を残しておけば良いね」
『そうだ。なんだ解ってるじゃないか!だがマガジンも空にするな。一発は残しておけ、チャンバー内と合わせて二発もあればだいぶ戦術にも心にも余裕が出来る。マガジンは基本的に空にするな。敵が人間なら胸のポーチの数もマガジンチェンジの回数も把握されるからな。マガジンに残弾を残しておけば相手のそういった考えの裏も突ける』
「この世界に人って、そんな事まで考えてるの?」
『相手によりけりだがな。全員では無いかもしれんが、最後まで生き残るのはそういう事までいやらしくねちねちと考える奴だよ。お前には出来るだけえげつなく、汚い人間に成って欲しい』
目の前の少女は、冗談ではなく真剣にそう言ったのだ。それは悲しそうでもあり懇願するようでもあった。
「そんな風に言われたのって人生で初めてだと思うよ。記憶の方は曖昧なんだけどね」
普通は清く正しい子になってくれとか、真っ直ぐに生きてくれとか言うものじゃないだろうか、それを目の前の少女はえげつなく、汚い人間に成ってくれと言うんだから、この世界の厳しさが解るって物だよ。
「あ~あ、まだこの世界に来てたった二日だって言うのに、僕はなんとなくこの世界がどんな世界なのか想像出来そうになって来ちゃった」
モヒカンやホッケーマスクを付けた二メートルの半裸の男達が散弾銃を構えながらバギーに乗って現れても納得できる。しかもこの世界には魔界から悪魔やなんやらが現れてゾンビや、グールが徘徊しているという。
生き抜くのが、厳しいなんてものじゃない。
もう、詰んでる。
『泣き言は聞きたくないね、ユキ。お前の事を冗談でママの乳を欲しがる赤ん坊だと言ったが、本当にそうだとは思いたくない。アタイを失望させるんじゃない』
「……はぁ、解ったよ。特訓する。それも泣かずに黙ってね」
『ホルスターからマガジンを抜いて、その状態でスライドを引けばエジェクションポートからチャンバー内の弾丸が排出される。弾丸は貴重だから無くすなよ』
言われるままにチャンバー内を空にしてマガジンをセットし銃をホルスターに収めた。抜き取った弾丸は無くならない様にポケットへ。
『視線は敵に、今はアタイの方を見ろ。気取られずに銃をホルスターから抜いてハンマーを起こしな』
動作事体は難しい動きじゃない。視線を前にしながら右手を腰に移動させホルスターから銃を引き抜くと同時にハンマーを親指で起こしてすかさず、銃を構える。
『どこに銃口を向けてる?アタイの方に向けろ。今はアタイが敵役なんだからな』
「だって銃口を向けるときは殺す覚悟でしろ。ってな事言ってたでしょ」
『確かにそうだ。だが今はアタイが“敵役”だから良いんだよ。解ったか?』
「……解った」
『まあ、さっきの動作は中々良かったぞ。ただ銃はもっとコンパクトに構えた方が良いな。脇を締めて肘を曲げてみろ。そうだ。銃を突き出すと相手に銃を取られたり、叩き落されたりする恐れがある。銃口を正面から押さえられスライドが後退すると引き金を引いてもハンマーが降りずに弾丸が発射できない。なんて事にもなるからな』
「ほんとだ。銃口を押さえるとハンマーが動かないや」
『もう一度、銃をホルスターに仕舞って、繰り返せ。素早くコンパクトにホルスターから抜く事を心掛けな』
「うん!」
僕は何度も何度も繰り返した。
そしてどうしても眠くなった頃、ナインティーンは特訓を終了させ、僕に眠るように言った。
・
・
・
「ねぇ!あれ町じゃないの!?」
次の日の昼過ぎ、やっと僕達はそれらしいものを発見した。
『確かに町だな。行ってみよう。気を付けて進めよ』
警戒しながら進むと、それは確かに町だった。
小さな堀と柵に囲まれている。
『あんな子供だましの柵でしのげるなら、この辺には大したモンスターは出ないらしいな』
確かに、町の柵は僕でも乗り越えようとすれば、出来そうな柵だった。
入り口近くには車が臨検を受けているようだったが、徒歩の人は普通に素通りして中に入ったり出たりしている。
『町でも気を抜くなよ、ユキ。基本的に自分のみは自分で守るのがここでのルールだからな』
「うん」
町の入り口にはアサルトライフルを持った男が居た。警備の人間だろうか?その前を注意しながら歩いて素通りして街の中に入った。
「なんだか、緊張する」
これまでこの世界で見てきた人は皆、銃を持っていたり、撃ちあいをしていたりしたので、出会う人々がおっかなく見える。
「とりあえずこれからどうしようか?住む場所とかも探さないといけないし……」
『住む場所?当分は野宿だな。宿なんて取っていたら金が幾らあっても足りない』
「えええ~~。だって外は危険なんじゃ?」
『町だって危険さ。人間よりもゾンビやグールの方が百倍可愛い。とりあえずは入手した物資の内必要の無いものを金に換えるため店を覗こう』
「売れる物って?」
『魔石は一つの除いて、売ってしまって良いだろう。お前が左腕に付けたマナグッズじゃ殆ど魔石のマナを消費しないから、魔石が一つあれば十分だ』
グールから手に入れたマナグッズの腕輪は炎術系の装備だけれど、ライターの火程度の力しか僕には使用できない。その場合は、魔石のエネルギーを余り消耗しないらしい。
『それと手に入れたライフルの弾丸だな。今お前はアタイしか持ってないんだからそんなの必要ない』
「うん。そうだね」
その後、町を見て回わり、町の大まかな地形とお店を把握する事が出来たので、早速お店に入って物資を売ることにした。
町の中の人は普通の“人”意外に色々な姿の人らしきものが居て凄くびっくりしてしまった。
狼の顔をした大男や、人間なのにトカゲのような尻尾を生やした人。猫のような顔をした人や、何か解らない動物のような顔をした人も居る。
『あまりキョロキョロするなよ。どんな因縁を付けられるか解らんからな。それと人前ではアタイと“黙って喋れ”』
ナインティーンに忠告され、僕は頭の中で了解した。
まずはマナグッズや魔石を扱っているお店だ。
看板には【Layla's mana shop】と書いてある。
むき出しのコンクリートで作られたお店だが、少しでも洋風に見せようと努力しているのか扉や窓枠だけは少し凝っている造りになっている。
ドアを開けるとカランカランと鐘が鳴り、来客が来た事を店主に知らせる。
驚くべきことに店主は長くとがった耳のおばさんだった。短くまとめた髪は金色で、どちらかといえば美人な人だ。ナインティーンは店主がエルフ族であると教えてくれた。
「いらっしゃい。というかあんた、さっきも内の店を覗かなかったかい?」
「えっ、あっ……はい」
「もしかして、この町は初めてかい」
「…………」
「あら、あら。警戒させちまったようだね。まあ良いさ、用があるなら言っとくれ。冷やかしなら御遠慮願いたいね。わたしゃ、忙しいから」
そう言って店主は先ほどから開いていた新聞に再び目を落とした。
「その、魔石を買い取って欲しいんですが……」
恐る恐る、彼女に申し出ると、そのエルフの女性はため息をついて新聞を畳みカンターの上に置いた。
「それならそうと、さっさとお言いよ。さあ、物はどれだい?」
僕は背負っていたリュックを下ろし、その中から魔石を取り出す。
『ユキ、荷物は取られないように気を付けるんだぞ』
ナインティーンの警告に従ってリュックは床に置かず、お腹の前で抱えるようにして持った。
「この四つの魔石を売りたいんです」
「良いよ。ちょっと待ってな」
エルフの女性は天秤を取り出し、魔石をウエスで一つずつ綺麗に磨いてから天秤の片側に乗せ、その反対側に重りを載せていった。
「全部で三十ドルってとこだね。一つ大きなのが合ったからおまけしといたよ」
「ドル?」
「ああ、なんだい?他の通貨が良いのかい?だったらこの後、両替屋でも行きな」
(どうすれば良いの?)
『ドルで買い取って貰え。この国の普通の人間は“円”を使いたがるが、それ以外は基本”USドル”の方を好む』
どういう理屈なんだろうか?
「その……ドルで良いんで買い取って下さい」
「あいよ。じゃあこれが金だ。しっかりしまいな」
「はっ……はい」
受け取った十ドル札三枚を財布に入れて、タクティカルジャケットのボーチに仕舞った。
「他にまだ用はあるのかい?」
「いえ、これだけです。どうも……」
そう言って僕はそそくさと店を出た。
「普通の人だったな……」
『こっちが客だからな。心の中がどんな奴でもアレぐらいの愛想は普通だろ』
「ナインティーンは、ちょっと根性が曲がってるんじゃないの?」
『これぐらいで丁度良いんだよ。善人になるのは死んでからで十分だ』
プロテスタントの人が聞いたらどう思うだろうか?
「次はどうしようか?」
『銃砲店だな。マガジンと弾丸を売って、ガンオイルとウエス、それにクリーニングキットを買え。そしてアタイを磨け』
「…………」
『なんだ、その顔は?アタイはお前が命を預ける唯一の銃だぞ!!メンテナンスするのは当然だ!』
「そうですね~~」
『むかつくぞ!その口調!』
「いったいな~お尻を蹴らないでよ。痔になったらどうすんだ」
なんだか、ナインティーンと話していると気分が落ち着く。安心できるんだろう。
他愛もない話をしながら今度は銃砲店に来た。
【田中ガンショップ田中】と書かれた看板がある。
『センスの無い看板だな?なんで田中を二回も繰り返すんだ?』
「ボンド、ジェームス・ボンドと同じ乗りなんじゃないの?少なくとも此処が田中銃砲店だって僕は忘れないと思うよ。せれにお店も大きくない?流行ってるんだよ」
銃砲店は他にもあった。だが此処が一番流行っていそうな感じだったので僕は此処を選んだのだ。正直、あの看板も嫌いじゃない。
「じゃあ入ろうか」
鉄砲を売ってるお店なんて緊張するな。
このお店は金属製の枠にガラスを填めた。商店に良く在る普通の扉だった。コンクリートがむき出しなのは他と変わらないけど……
部屋の中には沢山の棚と、ゲージにしまわれた銃がいっぱい置いてある。
カウンターには三十歳か四十歳くらいのガタイの良い男性が座っていた。
僕はそれほど銃が好きというわけじゃないけど、やっぱり男の子なわけで、お店の中の品物が興味深かったので一旦、お店の中を見て回った。すると自分が売る予定のAK47(ナインティーンティーンは56式といっていた)のマガジンがお店の中で売ってあるのを見つけたので、その値段を確認してみた。
(おんなじ様なマガジンなのに値段が違うね)
十ドルから三十ドルくらいのまである。何が違うのかさっぱり解らない。
30-rdとか40-rdと書いてあるのはおそらく装填できる弾丸の数だと思う。
『お前が手に入れたのは、これに似てるぞ』
ナインティーンが指差したのは十六ドルのマガジンだった。
『取り合えずこの値段は覚えておけ』
(うん)
『銃弾の値段も確認しておいた方が良いな。ここらでの物価はアタイも知らないから』
(そうだね)
弾丸の値段はマガジンよりも僕を混乱させた。というか凄い。
(見てよ!ナインティーン!この箱、500rdだって、戦争でもする気かな!一番下の箱なんて1000rdって書いてるよ)
ぱっと見て弾丸の種類は
7.62x39mm 123 Grain FMJ Ammo
7.62x39mm 124 Grain Soft Point Ammo
7.62x39mm 124 Grain HP Ammo
の三種類。探せば他にも出てきそうだ。
値段はHP Ammoが高い。二十発の箱で五ドルから三十ドルまで幅がある。もうちんぷんかんぷんだ。
箱じゃなくドラム缶に弾丸が放り込んであって、「袋詰め放題、ただし指ではなくスコップを使って入れること。AK47弾が約百発で十ドル!!」と書いた注意書きがある。
『マガジン二つ分で60発ある。五ドル計算だと十五ドルだな』
(そんな値段がつくかな?ドラム缶の方の値段じゃないかな?)
『そんな弱気でどうする。そんな調子じゃ足元を見られるぞ』
どれだけナインティーンは強気なんだよ……
取り合えず、店の商品を見ても余り参考にならない事が解った僕は、カウンターに向かった。
「おう、坊主。何か探しものか?」
「そういうんじゃ……ないんですけど」
「おい。お前、中々良い銃持ってんじゃないか。コルトガバメントタイプだろ。どうだその銃売って行かないか?それなりの値段で買うぜ」
「いや、これは売るつもりなんてありませんから」
「取り合えず、ちょっとだけでも見せてくれないか。.380や9mmじゃなさそうだな」
男は断ったにも関わらず手を伸ばそうとしてきた。
「困ります。売るつもりはありません」
「いいじゃねえか。見せろって言ってんだろ坊主」
しつこくその男は頼んでくる。その時だった。
「Kiss my ass!! You're pain in the ass!! これ以上シツコイと手前の汚ねぇナッツを砕いて、その口の中に叩き込むぞ!! 」
口が勝手に動いた。ナインティーンの奴が乗り移ったんだ!!
「おい、坊主。客だからって舐めてんじゃねえぞ?」
「その言葉、そのまま返すぞ糞野郎が!!
手前は来る客、来る客に銃を見せろと言って回ってんのか?ああ!!
それでもって此処に来る客は、馬鹿みたいに手前に銃を渡して見せてるとでも?
命を預けてる相棒を、気安く他人に渡す馬鹿が居るなら見てみたいね!!
俺のナリ見て舐めやがってんの手前の方だろ!」
ナインティーンは早口にまくし立てた。
「くっ……」
そして彼女の言葉に、男は返す事が出来ないようだった。
「ガンショップはここだけじゃないんだ。胸糞悪い!!余所に行く!!」
「おっ、おい!!待ってくれ。ったく、済まなかったよ。俺が謝る」
「…………」
「最近ハイキャパモデルとか嫌に近未来っぽいフォルムをM1911に付けた銃ばっかり見てきたから、ちょっと気になったちまったんだ。タクティカルジャケットにオリジナルっぽいガバメントだけを腰に下げた男なんて珍しいだろ?しかも、こんなに若い年の奴だっていう。興味だって沸くさ」
「Curiosity killed the cat.とも言うぞ。此処がお前の店じゃなかったら、とっくに撃ち殺してる」
そう言ってナインティーンはカウンターに戻った。
「マガジンと弾薬を買い取って欲しい。これだ」
ふっと、体の制御が戻った。ハッキリ言ってあんな流れから身体を戻されると困る。
僕は雰囲気の変化が出来るだけ不自然にならないように努めて、カバンからマガジンを出した。そしてマガジンから弾薬を取りだして……あれっ、これめんどくさいぞ。
やっとのこと銃弾をマガジンから出して、男に渡した。
「AKの三十ラウンズマガジンと弾が六十発か、そうだなマガジンが一つ五ドル。弾の方は六ドルってとこだな」
「マガジンが五ドル?それって安くない?弾だってもう少し値段を付けてくれても良いんじゃないかな」
僕はせいっぱい、頑張って見た。
「なんだか、随分口調が変わっちまったな……?値段の方はこれ以上はちょっとな。これ以上安くしたらこっちも上がったりだぜ。後ろに買い取り値段表があるだろ?AKの弾は十発で一ドル。しかも状態が良い物に限るってな」
「じゃあ……そうだ!何かサービスを付けてよ。ガンオイルとウエスとクリーニングキットとか!!」
「まあ、それぐらいなら新品じゃなきゃ良いぜ。ウエスなんてただの布だしな……おっとそうだ。これも付けてやるよ。ジャンク品だけどな」
そう言って彼がカウンターの上に置いたのは一本の長いマガジンだった。
「.45 ACPの十五ラウンズマガジンだ。凹んでるから全弾入れると、給弾不良を起こすけどな。十二発までなら大丈夫だ。バーナーで炙って冷却すりゃ直ると思ったんだけど、車の凹みみたいには行かなかったからな。穴あけてマガジンの中から押せば直るかもしれねえけど、直しても凹み後のあるマガジンなんてだれも買わねえ」
うわぁ……本当にジャンク品だ。
「で、どうする。言っとくが良心的な買値だ?どうしても嫌なら他に行ってくれても良い。だが、本当にさっきの事を済まなかったと思ってるからこそ、銃弾はノーチェックで買うって行ってるんだぜ」
「……解ったよ。その値段で良い。ガンオイルとウエスは多めに付けてね」
「しょうがねえな。だがその代わり、今後とも田中銃砲店をよろしくな坊主」
彼は十六ドルと油さしに入ったガンオイルとぼろきれを一袋、そして針金の棒に金タワシがついたようなバレルを掃除するための道具を付けてくれた。
「ありがと。もし気が向いたらまた来るよ。その時はサービスしてね」
こうして、当初の予定はひとまず済んだのだった。
魔石:1
指輪:1
腕輪:1
携帯濾過器:1
予備フィルタ:3
H2Oペットボトル2L:3
携帯食料:5
鍋:1
布テープ:1
ダガー:1
.45acp:93
10rdsmag:2
15rdsmag:1
US$:96.60
円:10K




