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英雄が壊す異世界  作者: 波白雲
第二章:目に映る世界
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第15話:異分野融合

 トニトルモンテから東に進んでゼフィリアに至る道の途中には、大きな橋がかかっている。霊峰モンテ・セレストリアから流れる川を渡るための立派な石橋だ。


「ドコウ殿? ああ、モンテ・セレストリアか」 ヴァルさんが立ち止まる俺に言った。

「うん。綺麗な山だな、と思って」

「そうだな。あのように峰に雪が積もっている様を描いた絵画は数知れずある。絶景として有名だ。しかし、その魅力に反して、大部分は調査できていない。未開の地だ」

「あ、そうなの? 確かに険しそうだけど……」

「そうだ。氷室(ひむろ)があるのはごく手前に限られている。ロボットが完成すれば、もっと色々な魅力が見つかるだろうな」


 ヴァルさんは先日話したロボットの研究構想を気に入ってくれたようだ。ロボットが実現できた時の話をよくするようになった。


「そうだね。……そういえば、未開の地ってのは他にどのくらいあるんだろう?」

「うーむ……モンテ・セレストリアのように、一部が未調査である場所はあちこちに存在する。だが何よりも、南半球全体だな」

「……え?」

「この星の南半球全体が、未開の地なのだ」

「……南半球?」

「……ドコウ殿?」

「もしやおぬし、これまで行った場所がこの星の全てと思っておったのか?」

「……ハ、ハハハ。ソンナワケナイダロ、スゥ。……え?」


 確かに、この旅の道中で暑い地域はなかった。温暖なドルフィーネから旅が始まり、今は寒い地域を歩いている。……赤道を越えてない?


「い、いやいや、ほら、この地図にはくっきりと真ん中に赤道が……」

「折り目だな」

「折り目じゃな」

「……ほんとだ……」


 基盤学校で受けた地理の授業。そこでも、この地図しか見たことがない。


「習わなかったな……」

「南半球はモンスターが支配する危険な場所。人が立ち入ること自体、禁止している国がほとんどだ。大抵の地図では省略されている」 ヴァルさんが説明してくれた。

 『世界を巡る』という俺を、はっきり肯定してくれたのは誰だっけ? 父とニナさん?

「えっと……ニナさんは知ってて……?」

「ええ……」 ニナさんもちょっと戸惑ってる。


 なんてこった……。


「世界って広いんだね……」

「そうですね」

「楽しみが山積みだ」

「ええ」

「改めて、長い付き合いになりそうだね」

「はい」


 その時、前方にトカゲっぽいモンスターが数匹見えた。


「……セレストリザード……。ボクにやらせてほしい」

「え? クレア一人で?」


 本人の強い希望と周囲の承認を経て、クレアも俺の弟子となった。


「うん。かっこいいとこ……見せたい」


 戦闘までできるのか? しかしよく考えると、一人でトニトルモンテに居たってことは、一人旅できる能力があるってことだ。


「分かった。想定外なことが起きたらすぐに合図して」

「うん。……じゃあ、皆、少し離れて」


 皆は一歩下がり、クレアはモンスターに向かって歩いていく。 「……サンダーウォール」 クレアが言うと、全身の毛がゾワゾワっとした。


 一番近くにいたセレストリザードが、クレアに飛びかかる。しかしクレアに触れることなく、バチッと電撃を浴びて焦げてしまった。自分の周囲に電子を集める魔法か? クレアはそのまま歩くだけで大半を焦がした。


 残ったセレストリザードは一匹。慎重な個体か、リーダーか。スッと指差すクレア。


「ショック」


 指から放たれた電撃にセレストリザードは痺れ、全身から煙を出して倒れた。


「……終わった」

「見事なコントロールだ! クレア殿は雷魔法を使うのだな!」 とヴァルさん。

 レティも興奮気味に、 「ほんとです! 無駄がなかったです!」 と言った。


 俺はこれまで、実戦で雷魔法を見たことがなかった。しかしヴァルさんとレティの反応で、クレアのレベルの高さがよく分かる。魔法学の研究をするには、当然、その魔法をよく理解しなければならない。クレアはその理解の深さを戦闘に活かすようだ。


「どう……? 我が主の……足手まといにはならないと……思う」

「凄かった! 雷魔法をしっかり見るのは初めてだよ。どんな特徴があるのかな?」

「は、はい! 雷魔法は威力が出にくいし遠距離も難しいけど速いのと死角がないのが特徴で……あ。……その……電子を操作してます……」

「なるほど……。そうか、やっぱりね……」


 クレアの挙動にもだいぶ慣れてきた。本人も制御しようと努力しているようだ。


「ところで……その『我が主』ってのは、どうにかならないのかな?」 と俺は訊いた。

「我が主は……我が主……。……もしくは、神?」

「あ、そのままでいいです。……その雷魔法で一人旅も大丈夫だったんだね」


 そのまま並んで歩き出す。目的地はまだまだ先だ。


「うん。研究所の皆はあまり戦えないし……研究で忙しい。セバスは戦える。身のこなしを教えてくれた……。けど、今は皆のサポートが必要」


 セバスさんというのは、クレアの研究所で事務を担当している方らしい。そして、クレアの執事らしい。つまりそう。クレアはお嬢様だし、なんと研究所を持っている! 前者はミニアルファ人形を買ったと聞いた時から予想していたが、後者は驚いた。


「そうか……。それにしても研究所を運営してるなんて……何度聞いても凄い」

「ボクは研究してるだけ。全部セバス達のお陰。……それに……これから我が主が建てる研究所は……ボク達のよりずっと凄くなる」

「研究所を建てる、か……。確かに必要だよね」

「絶対に必要。我が主の構想をじっくり進める拠点と設備が要る」

「正直、運営経験があるクレアがいるのは頼もしいよ」


 トニトルモンテで俺の研究計画を話した後。ゼフィリアに行く目的がなくなってヴァルさんと悩んでいたところに、レティ・スゥ・クレアの三人が話しに来た。内容は研究所建設の提案。旅をしながらではじっくり研究に没頭できない、というのが主な理由だった。


 完全にその通りだと思った。ちょうど世界一周も終わると思ってたし。その頃は。


「やっぱりドルフィーネでいいのかな? ゼフィリアは研究が盛んだと聞いたけど」

「絶対にドルフィーネ。……ゼフィリアは確かに、研究者が多い国だけど……。山々に囲まれた立地で、昔から戦いが少ない……。だから戦いが嫌いな研究者が集まった。……でも、今は研究で戦い合ってる」


 なんだか想像できる話だ。前世は世界全体が似た状況だった。本来は科学の課題に挑むための研究コミュニティが、いつしか互いを評価し、優劣を付けるための組織に成り下がる。いないはずの敵を懸命に作っている。


「それで研究所の皆さんも忙しくしてるのか」

「そう。成果を出さないと生きづらい国。……でも、成果を出し過ぎても生きづらい。我が主は絶対、妬まれて邪魔される。そんなのボクは嫌……です」

「ありがとう。……今働いてる皆さんも一緒に引っ越せるのかな?」

「家族がいる人……全員は難しいと思う。だから、設備も全部は持っていけない」


 本当にこの若さで、大したもんだ。新しい研究所はドルフィーネに建てる予定だが、クレアの研究所と統合してスタートすることになった。その方がスムーズだと提案したのは、クレアだ。研究の大事なところも、大変なところもよく理解っている。研究所に所属する研究員は十人以上だと言うし……俺より経験豊富なんじゃないか?


「十分すぎるよ。ありがたい」 と俺は言った。


 最後尾を歩く俺とクレアは、待っていた皆と合流した。日がだいぶ傾いてきている。


「今日はこの辺かな?」 と俺はヴァルさんに訊いた。

「そうだな。今晩はニナ殿の番だな。頼めるか?」

「ええ」 と返事をしたニナさんは、木魔法を行使する。


 あっという間に人数分の小さな木小屋ができあがった。……俺が作る岩の小屋なんかよりよっぽど快適だ。


 ヴァルさん達と同行を始めた頃。レティの疲労が心配だったニナさんは小屋を作ってくれた。俺は謝った。ニナさんの作る木小屋では、ヒノキに似た落ち着く香りに満たされながら、草を敷き詰めた柔らかいベッドで寝ることができる。それなのに、俺はそれまで硬い岩のベッドに皆を寝かせていたのだ。


「……というか、本当に皆は俺とニナさんの交互でいいの? 俺は明らかに木の方が快適だと思ってるんだけど……」

「私はどちらも捨てがたいな」 とヴァルさん。

「ウチもニャ! 岩製も新鮮で楽しいニャ」 ミミカが賛同した。


 両方作るとややこしくなるので、日替わり、ということで落ち着いている。


 隣にいるクレアが震えていた。小屋を作り終えたニナさんに駆け寄っていく。


「……す……すご……凄い! ニナ様はこんなにも木を操ることが出来るのですね!」

「え、ええ……」 ニナさんが驚いている!

「木は生物それを生み出せるということはつまり生命を操れるということですかやはり神のお傍におられムグッ!」

「……おぬし、ニナ殿にも手を出し始めおったか」


 そのままクレアはスゥに連行されていった。


 ……確かにクレアの言う通り、木魔法は異質だと思う。俺の土魔法と鍛冶魔法の特異さは、ニナさんにも指摘された通りだ。しかし、それとも違う木魔法の異質さ。ニナさんが生み出した植物は、その後も生き続けることが出来る。


 基礎とされている、風・水・炎・雷と、治癒の魔法。それらと異なり、使い手が限られる土・木・鍛冶魔法。魔法学で分かっていることは、ごく一部なのだろう。


 ロボットの構想において、魔法はあくまで実現のための一つの手段。しかし、本格的な魔法学の研究は、ロボットのためにも、ニナさんのためにも、必要になりそうだ。


 俺達の研究所。ロボティクスと、魔法学を研究する拠点。その構想を練りながら、俺はふかふかのベッドで眠りについた。




 ゼフィリアにはついつい研究のイメージを持っていたが、到着後の第一印象は芸術の国だった。あちこちに作品らしきものが展示されているし、アトリエも多い。行き交う人の多くは、個性的な衣服を着ている。その他は実用重視。恐らく実用重視の人たちの何割かが研究者だ。


「随分と変わった服装の人が多いな……」 と俺は独り言を呟いた。

「そうだニャ。皆、自分がデザインした服を着てるのニャ」 とミミカ。

「お、流石。詳しいね」

「当たり前ニャ」 ちょっと自慢げだ。

「ミミカは、ああいう人たちと交流したりするの?」

「しないニャ。何度か話したことはあるけど、合わなかったニャ」


 ミミカの店では色々な服が売られていたが、着物が多かった。好みがこの国とは違うのかもしれない。それに、たぶんミミカは天才肌……というやつだ。


「ミミカちゃんが作った服、私も着れるかな?」 とレティ。

「ウチは和服が好きなんニャけど、レティは洋服も似合いそうだニャ! どっちもウチに任せるニャ!」


 お? いつの間にか、ミミカがニナさん以外にも服を作る気になってる。そして、ますますレティと仲良くなってる。


 そんな話をしているうちに、目的地に到着した。予想以上に立派な建物。 


「皆、ここがボクの研究所」 とクレアが紹介してくれた。


 同時に玄関が開き、一人の紳士が現れた。年齢はヴァルさんと同じか、少し上くらい。若いが落ち着いていて、端正な顔立ちのクールイケメンだ。


「おかえりなさいませ。お嬢様」

「あ、セバス。こちら……手紙に書いた皆さん」

「皆様のことは手紙にて存じ上げております。私はセルバトリスと申します」


 そう言ってセルバトリスさんは美しくお辞儀した。……セバスチャンじゃなかった。


 クレアは目的地が決まった後、トニトルモンテから手紙を出してくれていた。


「貴方がドコウ様ですね。お嬢様が大変お世話になりました」

「いえ、こちらの方が助かってます。セルバトリスさんのことも少し伺いました」

「そうでしたか。私のことは、セバス、とお呼びください。お嬢様方の身辺のお世話と、研究のお手伝いをしております。執事兼助手……といったところです。ご迷惑でなければ、私もお嬢様と共に、皆様に同行させていただきたいと考えております」

「それはとてもありがたい!」

「ありがとうございます」


 セバスさんが再び深くお辞儀したので、俺も応えた。


 その後、俺達は大きな実験室に案内してもらい、十名の紹介を聞いた。半数はセバスさんの部下で、研究所運営から家事まで行っている方々。もう半数はクレアの例の論文……事故で魔法が使えなくなった患者を治療した研究で、施術を担当した医師グループ。


「私は医師グループ長のオズワルドと申します。オズ、とお呼びください。貴方がたのことはクレアさんから聞き及んでいます。……特に、ドコウ様。貴方の作品の素晴らしさには私も感動しました。ご本人にお会いできて光栄です」

「ご丁寧にありがとうございます」 俺はオズさんと握手した。

「手紙によると、さらに壮大な計画をお持ちだとか……。詳しいことは書かれておりませんでしたが、是非どこかの機会でお聞きしたいものです」

「それはもちろん。……ということはオズさんも?」

「はい。ここに居る者は全員、クレアさんと共に研究所ごと引越しを決めた者たちです」


 ……全員? クレアから研究員は十人以上と聞いていた。急な引越しに付いてこれるのは数人くらいと思っていたが……。


「セバス。他の皆は?」 とクレアが訊いた。

「家庭を持つ者もおりますので。すぐに引越しは難しい、と悔しがっておりました。本日は皆様への紹介を優先し、席を外してもらっています」

「そう。残念だけど、仕方ない」

「明日、お嬢様に挨拶したいそうです」

「分かった」


 クレアの人望の厚さが窺える。オズさんはセバスさんと同年代か少し上。彼も他の皆も、クレアを尊敬してここに居る。


「……ヴァルさん、十人だって……」

「うむ。研究所らしくなりそうだな」

「いや、大勢の生活を支えないといけないってことで……」

「はっはっは! ドコウ殿にはそんなことを気にしないで欲しいな! 私に任せてくれ。……セバス殿。私はヴァレンティン。研究はできないが、ドコウ殿に賛同するものだ。研究所の運営で、協力してほしい」 そう言ってセバスさんに右手を差し出した。


 セバスさんはすぐに手を握り、 「レグナムグラディの騎士、ヴァレンティン様にお会いできるとは。光栄です。よろしくお願いいたします」 と応えた。


 なんか丸く収まってる。


「……我が主。次はボクの研究も……見てほしい」

「妾も是非見たい」

「私も!」


 スゥとレティが素早く反応した。


「うん。……皆こっち」


 クレアは俺達を別の実験室に案内した。部屋の中央には台座があり、その上には拳サイズの魔岩が置かれている。他は机があるだけ。


「……じゃあ、見てて」


 そう言うとクレアは分厚い手袋をはめ、魔岩の上に手を置いた。

 クレアが集中し、魔力を行使すると……魔岩がグニャリと変形し、潰れてしまった!


「えっ!?」 俺は思わず台座を覗き込む。


 魔岩は完全に潰れた訳では無かった。しかし、まるで柔らかくなったかのように重力に負け、変形している。


「ボクは、魔岩を柔らかくできる」

「マジか! 詳しく教えてほしい!」


 これは俺がやろうとして、成功しなかった技術だ! 鍛冶魔法を使って粘土にしようとしたが、どうも上手くいかなかった。硬く、セラミックスのようになってしまう。


 クレアはキラキラした目を、興奮している俺に向けた!

「もちろん我が主これは魔岩を構成する小さな要素を魔力で操作して結合を弱め——」

「ちょ、ちょっと待った! 今、追いつくからちょっと待ってね……」


 そうか……。雷魔法に長けたクレアは、電子という非常に小さなものに魔力で干渉できる。それに比べれば、魔岩を構成する分子に干渉するなんて、難しくないのか。ここまでミクロな話になると、もはや俺の専門領域の外だ。詳しいことは分からない。


 いや、しかし確か前にニナさんが言っていた。変化を永続的に維持する鍛冶魔法は、特殊だと。とすると、雷魔法に似た分子の操作と同時に、鍛冶魔法に似た変質も行われているのかも。……ん? もしかして?


「ニナさん。クレアの種族って……」

「はい。ヒト族ですが、ドワーフの血を引いているようです」

「やっぱり、瞳の色が……」

「ドコウさんの瞳と同系色です」

「なるほど……。ありがとう」


 クレアの抜群の魔法学のセンスと、技術への探究心、そして僅かなドワーフの血……これらが上手く組み合わさって、この技術ができた可能性は高い。


「飲み込めてきたよ……。クレアはこの状態の魔岩を加工するんだね?」

「そ、そう! これを細く引き伸ばして、体に埋め込んでも問題ない形に……しました」


 オズさんが補足する。 「クレアさんには魔岩の柔軟化と引き伸ばすところまでを担当していただき、医学的な加工や施術は我々が担当します」


「でも……ボクの加工には限界がある。同じ太さで、均一に細くするのが難しい……」


 クレアが困ったような表情を見せた。十分凄い技術だが、だからこそ改善点が見つかるというものだ。加工法か……。


「糸を紡ぐ道具を使うのはどうニャ? 見たところ糸にできそうな気がするニャ。輪っかに引っ掛けてくるくる回すのニャ。こないだ旦那が見せてくれた機構を使えば、すっごく早く回せるって言ってたニャ? それも使うニャ。そこそこの強度もあるなら()って強くできそうニャし、編んだり織ったりも出来そうだニャ。それで布にして……なんニャ? ……皆ウチを見て……」


 その場に居た全員が、ミミカを凝視していた。グワッと研究者達がミミカに詰め寄る! 先頭にいるクレアを始め、もはや何を言っているのか聞き取れない。


「なんだニャ!? 一人ずつ喋るニャ!?」


 あちこちで数人ずつの研究者が、あーでもないこーでもない、と議論を始めている。……俺も参加したいが、あの輪に入っても無駄だろう。


 ミミカのアイデアは無限と言ってもいい可能性を秘めている。ロボット応用だと、シンプルにケーブルとして使えるだろうし、もう少し工夫すれば人工筋肉を作れるかもしれない。そうなれば、ロボットの構成は一変する。


「私も混ざりたいんですけど……ちょっと難しいですよね」 とレティ。

「そうだね、レティはただヘトヘトになって帰ってきそうだ」

「妾もじゃ。……おぬし。こうした意見交換の場を、定期的に設けてはどうかの?」

「確かに。全体での場か……」 スゥの一言が俺の中で残響した。なるほど。


 それはもう、小規模な学会のようになりそうだ。


 ミミカは四方八方からの質問に必死に答えている。ああ見えて、真面目なのだ。技術に関しては特に。それにしても、あのミミカが圧倒されているところなんて、滅多に見れない。俺は職人ミミカの奮闘を、遠くから見守った。

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