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ママはAV女優だった‥‥  作者: 百合香


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9/11

親子との関係の終焉

 都内某所の大手アダルト専門店の奥のDVDコーナーに特設会場が設けられた。今日は私の新作のDVDを買うと握手ができるイベントだ。もちろん!人数制限があり、あらかじめ、ネットで予約して当選をした人たちだ!入り口で、店員さんがスマホの確認をしていて、ゾロゾロと店内が男で埋め尽くされていった。


 さらに奥の控室。従業員のバックヤードだが、私はそこで控えていた。もちろん、マネージャーも一緒だ。今日もこの子は、臭い匂いを漂わせている。

だが、そんな人間の皮膚の匂いよりも。


 「MINAさん。。ここタバコ臭いですね?平気ですか?」


 マネージャーが耳打ちしてきた。


 「男の職場だからしかたないよ。。それよりアンタも臭いわよ。。どうしたの?」

 

 「いやぁ。。ちょっと仕事が忙しくて。」


 マネージャーの口の息が顔に当たったが口は臭くないようだ‥口やお腹のメンテナンスはしているようだ。


 「MINAさん!お時間です!どうぞ!」


 ここのアダルト専門店の偉い人が誘導をしてくれた。今日は本社の人や、私の事務所の社長なんかも顔出していた。一大イベントだ!


 皆が拍手して!迎えてくれた。どの男の人も清潔感がなく。頭も散らかり。無精髭や、ホームレスっぽい人もいる。あらためて、自分はそういう人たちを喜ばす仕事をしてるんだな!と実感をする。


 もちろんマスクをつけて!登場した。顔出しはここでも!NGだ!


 しばらくして、握手がはじまった。剥がしの人が横につき。1分くらいで、お時間ですと、剥がしてくれる。


 その隣でマネージャーも立って挨拶を交わしていた。


 私は無感情になり。淡々と握手をして!

いつも見てくれてありがとうございます!と答えていった。普通に話すのは、始めてだ。映像では、私は喘ぎ声しか出さない。普通に喋ると身バレするかもしれないからだ。


 いつもセクシーな声で泣いてるのに地声と違いますね!と言われた。


 あたりまえだ。あれは少し声を作ってるからな。


 だいたい、50人くらいのところ。。


握手をして、いつも見てくれてありがとうございますと!言った次の瞬間、知った感覚に落ちる。。ついこの間、私はその手を握っていた事に気がついた。


 目を見開く。。多分お互いが沈黙をした。。


 つばのついた帽子を深々とかぶり、マスクをしているが、見間違うはずがない。だって私の息子だから、


 それと同じだ。私の息子はマスクをつけていたって声を出せば自分のお母さんだって分かるはずだ、


 しばらくして、お互いが何も話さぬまま、剥がしの人が、


 「お時間です!」


 と言ってきた。。


 息子の和寿は私と握手をしたまま動こうとしなかった。


 「お時間です!!!」

 

 私も握手をしたまま、その手を離そうとしなかった。


 「もう駄目ですよ!次の人が待ってますから」


 和寿は私の手をギュッと強く握ってきた。目を合わせられず、私はうつむいていた。


 二人の警備員が和寿に群がった。。


 和寿は抵抗もせず肩を落とし。。離れていった。


 和寿の手が私から離れた瞬間。親と子の関係が

何故か終わったと思った。。


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