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狐依コンの異世界大冒険  作者: 狐依コン
他の神との交流編

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第82話「今後について」

今後の敵対する相手への対応についてじゃ!



 ワシらは今後、悪人相手には加減しつつも力を使うことを決めたのじゃ。やられてしまっては意味がないからのう。

 それくらい許して貰えるじゃろう?優しさだけでは世界は救えんのじゃ。悪い人間には罰を与えていかねばな。

 それで邪神認定されてしまったなら仕方ないとしようかのう?


 ある程度なら許されると思うのじゃ。それよりフェレ様が何かを考えているのじゃ。

「コン様よ、力のコントロールが苦手と見たぞ」

「力ならコントロールしとるぞい? ちゃんと加減しとるわい」

 じゃが、フェレ様は甘いと言うのじゃ。もっと細かく力をコントロールせねばこの先やっていけんらしいのじゃ。


「自分の神力の総量を考えて、この相手にはこの位使うと決めていかなければ、魔物の大群が来た時、もたなくなるぞ」

 そもそも大群が来たら相当量の神力がないと、勝てんのではないか? と思うのじゃが、そうでもないらしいのじゃ。


 力を最小限に抑えながら戦えば、長期戦も可能なのだそうじゃ。勿論大物相手には全力を出さねばならんがのう。

 また相手の急所を見極めるのも大切だと言われたのじゃ。

 心臓部を神力で叩けば大きなダメージを与えられるらしいのじゃ。


 ドラゴン戦の時も心臓を破壊して倒したのじゃった。どこを叩くか見極めなければいけないのじゃ。

 魔物のように殺す相手なら心臓や頭、人のように鎮圧する時は腕や脚じゃ。


 ワシらは南東に行きながらぐるりとタツイ王国を回るのじゃ。これほどの街の集合体は、この世界に来て初めてじゃ。

 所々で鳥の魔物が人を襲っていたりするので、助けに回るのじゃが、テンカが活躍しとったわい。


 またスライムなどの魔物もいて匂いで探すジーザスと、グーシャの活躍も素晴らしいのじゃ。

 ワシやフェレ様も戦うのじゃ。ワシは刀で魔物を斬るのじゃ。フェレ様は銃のようじゃった。

 アサルトライフルというべき銃を背中から取り出し神力の弾を撃つのじゃ!


 魔物に当たると塵に帰すのじゃ! 凄いのじゃ!

「巫女の出番だぞ? 完全に姿を映さなくていい。少し見えるくらいで神力を使ってみな」

 ルナとエレスは言われた通りにするのじゃ。するとワシとフェレ様の姿がうっすら見えたらしいのじゃ。


 人々は歓声をあげてワシらを信仰してくれたのじゃ。ルナもこれなら倒れんようじゃ。更に炎の黒主で魔物を倒す余裕もあったのじゃ。

 そうして街を守りながら進んでいくとシガワ街に着いたのじゃ。


 甘い香りに釣られる女性陣じゃが金がそこまで余裕ないのじゃ。

 働かざる者食うべからずじゃぞ! ギルドに寄ってまず仕事じゃ!

 ワシらは配達のバイトをするのじゃ。食べ物が奪われないように注文を届けるのじゃ。


 注文は店でして指定の場所に届けてもらうという形を取っとるらしいのじゃ。ワシらはそれぞれ分かれて配達の仕事をするのじゃ。

 と言ってもワシはできんので、ルナの見守りじゃ。一時間後に集合した時、かなりお金が溜まっておったのじゃ。


「これでおやつくらいは買えますね」

 ちなみに一番稼いだのはグーシャだったのじゃ。スライムで運べるのは大きいのう。

 ルナは饅頭、グーシャは抹茶団子、テンカはいちご大福、ジーザスはみたらし団子、エレスはわらび餅を食べておったのじゃ。


 この国、和風なのかのう? それともこの街だけかのう? まだわからんのじゃ。

 しばらく街を満喫しておると日が暮れてきたのじゃ。

 宿をとって休むと、この人数では雑魚寝部屋しかないらしいのじゃ。


 窓から外を眺めていると花火が上がったのじゃ。どうやらお祭りがあるらしいのじゃ。

 もうすぐタツイ王国建国記念日のようじゃ。盛大な祭りが一週間行われるらしく、各街で催しがされるらしいのじゃ。


 ワシは祭りの雰囲気も気になるのじゃが、それよりもワシに会いたいという人が気になるのじゃ。

 一体どんな人がワシを待っとるんじゃろうか? どうやってワシを知ったのじゃろうか?


 考えても仕方ないことはわかっておる。ワシはルナとグーシャとジーザスに引っ張られながら祭りに参加したのじゃった。

 テンカはというと、こういうのが苦手らしく、大人しく宿でフェレ様とエレスと待つそうじゃ。


「僕チョコバナナが食べたい」

 ジーザスがねだるのじゃ。ワシは三人分のチョコバナナを買うようにルナに言って、人の流れに身を任せるのじゃ。

「迷子にならないでくださいね?」

 ルナの注意にハッとして、グーシャが手を握っていた事に気付いたのじゃ。


「コン様、大丈夫?」

 グーシャが尋ねてくるのじゃ。ワシは頷いて笑って、ジーザスの手を握り、二人の手をブンブン振ったのじゃ。

「まったく、空元気で見栄を張るんですから」

 ルナが後ろから呟くのじゃ。


 仕方ないじゃろ? ワシを待つなんてどういう事なのか訳がわからんのじゃ。クスエ街が近づくにつれ、不安がよぎるのじゃよ。

 大きな波が近づいてきとる、そんな予感がしているのじゃ。


 もしそれが悪い波だった場合、ワシは全力で抵抗せねばならんからのう。ただ何事も起こらん事を願うばかりじゃ。

 ワシは両側にある出店に目を通しながら、楽しむグーシャとジーザスを横目にふと空に浮かぶ星を眺めたのじゃった。

祭囃子も何処吹く風で、歩くワシじゃ!


ここまで読んでくださりありがとうなのじゃ!続きを読んでくださるとありがたいのじゃ!

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