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N・A・SーOnline  作者: 想磨
6/22

6ーN・A・SのSはスキルのSです

後書きにステータス有り

 僕のステータスは物理攻撃と素早さを示す所が十一、魔法攻撃も十一、それ以外が五だ。


「あれ? 何で魔攻が高くなってるんだろう?」


「兎族は魔攻に振るとそのポイントよりも五割程多く上がるからだろう」


 四ポイント振ったからその五割だから更に二ポイント、つまり六上昇する。元のステータスが五だから結果十一。


 おお、計算がぴったり合った。


 と、納得したは良いけど四十五ポイントもどう割り振れば良いんだろう。


 初心者でプレイスタイルが決まっていない僕には頭が痛い問題だ。


 防御方面にも振るべきだろうけど防御方面は振っても一しか上がらない。


 かといって防御を疎かにするのは不安だ。


「助言をするなら素早さが高いなら物理防御は気にするな」


 僕の悩む姿に助言をくれたマヨだけどその意見にルリ子さんが真っ向から反対した。


「いや違うね。物理防御も必要だよ。だって弓とか大砲とか使う敵も居るし」


「その頃には装備が充実している」


「充実しててもどでかい一撃に苦労する。間違い無い」


「スキルでかわせる筈だ」


「なら、砂漠にあるボーンゲージはどうするのさ」


「それもウルカの跳躍なら引っかかる可能性は低い」


 僕を挟んで論争が始まってるけど、段々専門的な事になってきて訳が分からない。


 でも二人の論争を聞いていたら防御方面に振らなきゃ危なそうな気がしてきた。


 ここで悩み過ぎても時間を食うだけだ。


 防御方面に対して控えめに六ポイントずつ振って、後は平等に十一ポイントずつ振ろう。


「良し出来た。ありがとう。参考になったよ」


「そうか」


「いえいえー」


 さて、ステータスが決まったら、ハイジャンプを兎跳びも変えるべきか気になる。


 兎跳びってしゃがんだ状態で跳ぶ、昔ながらの鍛錬法と同じ名前だけど、まさか鍛錬でステータスが上がるようになるとか。


「だったら兎跳び凄いな」


「兎跳び? ハイジャンプの上位互換だが、スキルレベルが五になったのか」


「うん。どんな効果か、分かる?」


「兎族固有のスキルで空中で、もう一回ジャンプが出来る」


「……それだけ?」

 もう一回跳んだ所でどんなメリットがあるんだろう。


 レベルが上がると二回、三回と跳べる回数が増えるなんて仕様だったら嬉しいけど。


 たかがスキルポイント二つで取得出来るスキルだから流石にそんな事はないだろう。


「スキルを上げれば跳ぶ回数も増えるんだよね。確認出来たのは五回でまだまだ増えそうなんて話も」


「取ったああああ!」


 旅にはぴったりな能力だ。崖も登り放題。河も飛び越えれる。迷ったら跳んで空から確認なんて事も出来てしまう。


「僕の未来は明るい!」


「斧のスキル分はどうする気だ」


「……あ」


 罠か。罠だったのか。兎跳びに夢中にさせておいて当初の目的を忘れさせたのか。

 残りポイント一つ。ボスを倒してどれ位ポイントが得られるか忘れたけど、マヨの表情で大体分かってしまう。


「あはははははは。ま、いずれ斧スキルも取れるよ。それよりも宝玉を宝珠にしようよ。魔法に強くなるよ」


「あ、そうか。アイテムの事でも悩んでたんだ」


 ルリ子さんの言うとおり、いずれ取れる日が来る。


 そもそも、植林して直ぐに伐採なんて出来る筈が無いから、植林計画はのんびりやれば良いんだ。


 決して悔やんでいる訳じゃない。冷や汗も流れてない。


「……忘れよう」


 さて、ルリ子さんが言っていた魔法に強くなる宝珠は、魅力的何だろうけど、実際どの位有用なんだろうか。


「マヨ。これから魔法を撃つ敵出て来る?」


「そうだな。雀に似た奴が風弾を撃つし、ゴブリンにも偶に火を使う奴がいる。七百G分の価値はある」


「そうか。……じゃあ作ろうかな」


「良し来た。私に任せて。良いところ知ってるから」


 ルリ子さんが言うと、僕とマヨの手を掴み、いきなり大きく跳躍した。


「この身よ。風に乗れ!」


 ルリ子さんが何かを言った途端、僕達は空に吸い込まれるように上昇した。


 後ろから強風がが吹き込み、更に僕達は空に近くなる。


 上を見れば僕が呑まれかけている青と雲、下を見れば案外小さかった木の暖かみがある町。


「飛んでる!?」


「私は魔法使いだから、飛ぶのは当たり前さ!」


「魔女と飛行に関連性はない。スカートからパンツ見えるぞ」


「短パンは着用済みなのだよマヨ君!」


 ルリ子さんの声が風を切る音の中に聞こえる。


 兎跳びのレベルを上げたら似たような体験が出来るのかな。

 ハイジャンプの跳躍力で五回も跳んだら、きっとこの町を飛び越せるに違いない。


 山登りもいきなり中腹から、なんて無粋な真似が出来るだろう。


 無粋だけど、魅力的だ。


 そんな妄想をしていたら、僕の身体が不意に落下を始めた。


「え!? 落ち!?」


「と~ちゃく!」


 ルリ子さんが言いながら、ふわりと着陸したけど、僕は背中から落ちてしまった。


 四百体もモンスターを倒して減らなかった体力が半分も削れている。


 そして全身がダメージの為に痺れて、上手く立てない。


「ウルカ、大丈夫か?」


「マヨ、ありがとう。何とか生きてる」


 マヨが差し出した手を掴んで立ち上がると、僕は薬という看板を掲げた、古臭い店の前に居た。


 窓が無いし、軒下には蛙とか蛇の首吊り死体が連なっているし、かなり怖い。


 ついでに嗅いだことも無い刺激臭が辺りに立ち込めて居るのも不安材料の一つだ。


「この店、絶対商売する気無いよね」


「ああ、客寄せの人形を置く代わりに客除けの儀式をしているようだ」


「あはははは。確かにそうだけど、腕は確かなんだよ」


 ルリ子さんが僕の腕を引き、何の気負いもなく不穏な店の扉を押し開けた。


 ドアベルなんて気の利いた物が無く、今にも壊れそうな扉が、軋んだ音を立てて開いた。


 その向こうは予想通りの様相だった。


 異様な香りがどろりと流れてきている奥は、闇が立ち込めていて、見通せない。


 壁に寄せられた棚には、ホルマリン漬けのような物と何かのミイラが所狭しと並んでる。


 極めつけはカウンターとして使われている低いガラス性の棚に鎮座している精巧に作られた人の腕だ。


「ぜ、全面モザイクでお願いします」


「あははは。確かに十二禁位にはなりそうだよね。ばば! おーばーば!」


 ルリ子さんが叫ぶと闇しか見えない奥の方で、何かが蠢く音が聞こえた。


 ずるずると何かを引きずる音。ガラスが割れる音。ぺたぺたと裸足で動く音。


 その主は闇に呑まれて見えなくて、僕の背筋が粟立った。


 全ての音が闇の中から僕に向かって、迫り来る。


 そして、とうとう、この店の主が姿を見せた。


「…………子供?」


「子供って言うなあ! 私はおばばだ!」


「おばば?」


 僕の腰ほどしかないガラス製の棚にも身長が負けている子供をおばばと言うのは失礼だろう。


 でも、この短い髪の女の子は紫の地に緑の模様が付いたストールを被ったりして、魔法使いのお婆さんの様な雰囲気がある。


 そう言ったロールプレイなのだろうか。


「えーと、おばば、さん?」


「うむ。おばばで十分じゃ」


「そうそう、七歳のお婆ちゃん」


「七歳って言うなあ!」


 おばばが怒り、腕を振り上げるけど、全然怖くない。


 涙を貯めたまん丸な瞳などむしろ庇護欲をそそる。


「良いなあ。妹とか」


 姉しか居ないから妹とか弟とか欲しかったんだよな。


 でも、僕はきっと甘やかしてしまって親とかに怒るに違いない。


「ああ、それでも甘やかしちゃうだろうなあ」


「私はお前の妹じゃなーい!」


「まあまあ、落ち着いて。ほら、仕事だよ。スライムの宝玉から宝珠に、で、アクセサリーにして欲しいんだ」


「ふん。スライムの宝珠なんざお手の物さ。さっさと要望を出しな。どんなアクセサリーが良いんだい」


 アクセサリーと言われても、その類の事なんてさっぱり分からない。


「無難に、首飾りで」


「料金は占めて六百G。材料の宝玉あるんじゃろ。さっさと出しなされ」


 老女の口調で言うおばばが籠を取り出し、僕は促されるまま宝玉を取り出した。


 青く透き通った真球がころころと籠の中を転がる。


「うむ。しばし待たれよ。二分で出来る」


 二分か。兎跳びのレベル上げでもしようかな。


 でも、ここだと天井に当たりそうだ。


 そして、この天井に僕の頭突きを耐えられる程の若々しさは無い。


 万が一も有り得るからマヨが居る外に出よう。


 扉に手をかけると、木屑がノブの隙間から落ち、扉が軋んで傾く。


「わ、扉が壊れそう」


 ルリ子さんがこの扉を思い切り開けてたけど僕にはそんな度胸は無いよ。


 慎重に外に出ると何やら考え事をしていたマヨがこちらに気付いて目を向けた。


「終わったのか?」


「二分かかるって。その間に兎跳びのレベル上げをしようと思って」


 と、言ったものの兎跳びはどうやったら発動するんだろう。


 取り敢えず、ハイジャンプの代わりにに兎跳びを入れてみるかな。


「それで、跳んでいる最中にもう一回足を突き出せば良いのかな」


「ああ。見た様子だとそう言う動きだった」


 良し、それなら簡単に出来そうだ。


 先ず思い切り跳躍する。


 そして、自分の身長を余裕で飛び越える所でもう一回足を突き出す。


「うわっ!」


 本当にもう一回跳べた。


「跳べたけどっ!」


 何故か僕の身体は前に傾いて飛び出し、目の前の壁へ頭突きしかけていた。


 と、思った途端に僕の身体に何かが巻き付き、寸前で引き留められる。


 目の前の壁の木目がくっきりと見えて、冷や汗と動悸が止まらない。


 落下を始めた身体を動かして、何とか着地した僕は、取り敢えず、衝突を免れた事に安堵した。


「び、びっくりした」


「大丈夫か?」


「うん。ありがとう」


 何が巻き付いたのか気になり、僕は自分の身体に目を落とすと黒くしなやかな革紐が腰に巻き付いていた。


 それを追うと、マヨの手元に続いていて、彼はそれを左右に振って、僕の身体から鞭をほどいた。


「先の方が当たったら痛そうだね」


「物理防御力が低い相手にはそれなりに効く。怯み効果もあるから罠を仕掛ける時間稼ぎには丁度良いんだ」


「そうなんだ」


 それにしても、あんなに操作が難しいなんて思わなかった。


 多分、微妙な足の向きでずれてしまったんだろう。


「レベルよりも何よりも操作に慣れる事が大事みたいだ」


 先ずは軽く跳んで感触を掴んでいこう。



・ウルカLv10兎系獣人

 物攻33

 物防11+2

 魔攻27

 魔防11+2

 素早33+1

 (プラス値は装備)

・スキル

 兎跳びLv1

 ハイジャンプLv6

 空中動作制限解除Lvー

 植林Lv1、

 植物育成促進Lv1

・装備

 只のシャツ

 只のズボン

 只の靴

 総重量4

 / / / / /

・マヨ(以下略)Lv72炎系妖

 精族

 物攻68

 物防50+40

 魔攻113+45

 魔防50+80

 素早116+40

 (プラス値は装備)

・スキル 不明

・装備 砂塵鷹の羽帽子

 ラストゴートのジャケット

 ラストゴートのズボン

 ラストゴートの手袋

 ラストゴートの靴

 総重量20

 / / / / /

・ルリ子Lv67白色系人族

 物攻65+10

 物防75+10

 魔攻235+100

 魔防115+80

 素早65+20

 (プラス値は装備)

・スキル 不明

・装備

 海竜の首飾り

 海竜のイヤリング

 深海のドレス

 驟雨の手袋

 クリスタルロッド(紺)

 竜牙のヒール

 総重量27


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