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リンドウとスノードロップ

こんにちは!ご愛読くださると嬉しいです!

「何これ…綺麗」


扉を開けると、そこには綺麗で豪華な部屋があった。

「…すごい、隅々まで掃除されてる!ベッドもある…」


私が家にいた頃は、自分の部屋なんて当然無いし…私のベッドも無かったなぁ…

だから、部屋の端っこで寝てたけど……そこも邪魔って言われて結局外で寝てたなぁ…


だから、ベッドがあるなんて…豪華。


「…これからここで暮らすの…?本当に…いいのかな…」


でもここで暮らさなかったらどこで暮らすんだ…?


「…ありがたく使わせてもらいます」


私は、ふと近くのテーブルを見た。

そこには、淡い水色のワンピースが畳まれていた。


「……?」

近づいてみると、ある1枚のメモが置いてあった。


「…″ユノンさんへ。良ければこの服を着てみてください。きっと、似合います。校長より″……?」


「…このままでも大丈…」

私の服を、ふと見た。

…ボロボロ。あと臭い。

絶対この学園と釣り合わない。


…少しして。

「…可愛い。」


着てみた。

…校長、本当にありがとうございます…


「…で、私は…じ…ゆう?」

服を着て、部屋を見渡した。することが無い。

自由って…何したらいいの?


…一旦、学園…見るか。


ということで、私はまた、部屋から出た。

見た感じ…学園広そう。


私は扉を閉め、近くを見渡す。

右と左に行ける。


「…とりあえず歩くか。」


私はなんとなく、左に行ってみた。

少し歩くと、扉があった。

扉を開けてみると、空気が変わった。


「…綺麗。」

そこには、中庭があった。

さっき見えた中庭。

…広い。


中央には噴水があって、その周りにお花がたくさん…

ベンチに座って話してる人もいる。


…お花、可愛い。とっても…いいのかな。

……でも…自由だし…


なんとなく、私は噴水の近くにある、白い花をとった。

…花弁が、下を向いてる。

俯いてるみたい。


まるで、私が家にいた時のように…


これ、昔…まだ妹が産まれる前、図鑑で見た気がする。

なんて花だっけ。


確か…″スノードロップ″…だっけ。


私は、その花を大事に手に取り、そんなことを思いながら、来た道を戻った。


少しして。

「…花瓶、あるかな。」

私はお花を飾るために、部屋に戻った。

近くを見渡す。


「…あった。」

ベッドの横の、小さなテーブルに花瓶があった。

花瓶には、既に青紫の花がさしてあった。


「…これは…リンドウ?」


可愛い。

私は、水を入れ替え、リンドウをスノードロップと一緒にさしなおした。


「…よし、学園探索の続き。」

私はそう呟き、また、部屋から出た。


その時、部屋から出る私を、花瓶の中からリンドウが見つめていたような気がした。

その様子は、妹がまだ赤ちゃんの時、ベビーベッドから私を見つめる様子にも見えた。

読んでくださりありがとうございます!

次回もお楽しみに!

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