優しさ
こんにちは!ご愛読くださると嬉しいです!
「…やっぱり、エレットはすごい」
ーー遡ること数分前…
「おはようございますユノンさーん、よく寝れましたか?」
「…はい。」
…ベッドが気持ちよくて、あの後すぐ寝ちゃったなぁ…
「今日休んだら、もう明日は自由ですよ。…とは言っても、今日、暇ですよね。」
「…はい。」
……図星突かれた…
「じゃあ、この本、貸してあげますよ。…エレットのこと、知らないでしょう?」
そう言って、校長はバッグから何か取り出した。
「はい、暇つぶしにはなると思います。」
「…″エレット学園案内″…ありがとうございます。」
「じゃあ、私も色々入試のことで忙しいので。また夕方に来ますね!」
そう言って、去って行きました。
私は早速、開いてみました。
″6月17日エレット魔法学園創立!世界最大級規模の学園!″
″入試希望者1万人!?エレット魔法学園″
″Aランク魔術師続々輩出!Sランクも!?″
ーーそして、現在に至る…
「こんなにレベルが高いなんて…やっぱり、エレットはすごい」
私、本当に入学出来るのかな…
「…頑張ろう。」
そして、私は次のページを開いた。
ーー数時間後…
「…え?」
ふと窓を見ると、空がオレンジ色に染まっていました。
私…何時間読んだんだ…
…でも、ここのこと知れたし…それ以前に暇だったし…いっか。
「ユノンさーん、どうですか?ここのこと知れました?」
その時、セルナ校長が入ってきました。
「…はい。ありがとう…ございます。」
「いえいえ。…そして、明日のことですが。」
セルナ校長は、いつも座っている椅子に腰を下ろした。
「明日は、特別に寮の1部屋を貸してあげます。」
「え!?」
…思わず、びっくりして大きな声ーーまあこれくらいが普通の声なんだろうけどーーを出してしまった。
「本当に、いいんですか?」
「…はい。」
セルナ校長は、優しい微笑みを浮かべた。
…こんなに、優しくされたの…初めて……
「うっ…うぅ…」
「だ、大丈夫ですか…?」
私は、セルナ校長が目の前に居るのにも関わらず涙を流してしまった。
「うぅ…」
「……大丈夫です。ここは、誰も嫌なことなんてしてきません。」
「…本当に……ありがとうございます…」
その日は、なぜか涙が止まらず、ずっとセルナ校長に背中をさすってもらっていました。
……きっと、ここでは幸せな未来が待ってる。
直感で、そう思いました。
その、幸せな未来のためにも、入試に向けて頑張ろう。
読んでくださりありがとうございます!
次回もお楽しみに!




