誰か
こんにちは!ご愛読くださると嬉しいです!
あれから、しばらく経った。
ユノンは、まだ見つかっていない。
今どのくらい経ったのかな、ユノンは大丈夫なのかな。
ずっとそう考えてしまう。
「…」
校長先生も、さっきから何も喋っていない。
風の音だけが流れる。
……ユノンは、見つかるのかな…。
そう思って俯いた時。
「…あれ…!?」
平原に、1本の杖が落ちていた。
木の枝にしては、独特な形をしている。
やっぱり、杖…?
「どうしたんですか?」
校長先生も同じところを見る。
でも、見つけられないのか不思議な顔をしている。
そう。
うちら獣人は、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の五感が人間より、良い。
だから校長先生は見つけられないのかな…じゃなくて!!
「あそこに杖が落ちてるんですよ!」
そう校長先生に訴えた。
一瞬、校長先生の目に光が灯って言った。
「すぐ行きましょう!」
ーーーーー
……お腹空いた…。
私は、パン1切れと水1杯をすぐに平らげて思った。
実家でいくら扱いが酷かったから、慣れてるとはいえ、空腹という現象には逆らえない。
私ここで実家みたいな暮らしをずっとしないといけないのかな……。
…誰か…。
…校長先生…ニトさん…。
そう考えながら、何も無い硬い地面に寝転がる。
口のガムテープだけは剥がして貰ったから、食事は出来るけど……
それ以外ほとんど身動きは取れない。
手錠と足枷はそのままだし…
「…」
…?
「わっ!?」
視線を感じて顔を上げると、あの背の小さい女の人が私を見ていた。
「やっぱりうるさい…なんでボスはガムテープ剥がしたのよ…」
そう、小声で文句を言ってくる。
「…あんたが逃げ出したりしたら承知はしないから!いくら全属性とはいえ、絶対に私が捕らえてみせる。私たちも必死なんだから!」
そう、私に言った。
でもなんか……悪い人じゃなさそう?
直感でそう思った。
私にもなんでこんなこと思うのか分からないけど…。
「…さ、あとあれの準備が出来るのは…せいぜい1時間後かな。楽しみに待つのよ。」
あれ……?
でもなんかやばそう…。
早く抜け出さないと……!
読んでくださりありがとうございます!
次回もお楽しみに!




