ユノン捜し
「ユノンさんがいない!?」
扉を開けてすぐのところにたまたまいた、校長先生に今の状況を伝えると、血相を変えた。
「はい、うち…私が見ても居なくて…!鍵も空いてて…窓が割られてて…」
パニック気味になって、見つけた情報をとりあえず並べる。
「…行きましょう。」
「え!?」
「ユノンさんを探しましょう…!」
「で、でもどうやって…!?」
うちが理由を聞く暇もなく、校長先生はすぐさま走り出していった。
うちはとにかく、校長先生のあとに走ってついて行った。
ユノン、大丈夫かな…
最悪な事態が、何個も頭をよぎる。
…今行くからね…!ユノン…!
ーーーーー
「…ここどこ…」
目を覚ますと、薄暗くそこらじゅうに虫がいる部屋に、私は1人ポツンと倒れていた。
私は…さっきまで私の部屋にいたのに…確か、突然眠くなって寝たんだよね…。
でも目を覚ましたらこんなところに…
しかも、隙間から見える景色は研究所のような…でも研究所ってこんなに薄暗いものなの…?
あれ、奥から男の人と…背の小さい女の人が歩いてくる…
「く…り……せた……よな?」
「はい。」
男の人が、女の人に何かを聞いた。
でも、質問の内容は聞き取れなかった。
「…やーっと捕まえた。もうボスが慎重だか…」
女の人が、私に向かって話しかけた。
でも、それを止めるように男の人が念を押した。
「…余計なことを言うなよ?」
「…申し訳ありません。」
そのまま、どこかに戻っていった。
…どうしよう…
手錠で手は動かせないし、口もガムテープを貼られた。足枷もついてるから思うように立つことも出来ない。
誰か…!
ーーーーー
「これに乗りましょう、ニトさん。」
少し走って、人気の少ない場所に来たうちらは、ドラゴンの目の前にいた。
「ええ!?これを…従えてるんですか…??」
「…まあ、一応ね。でもあまり人に見せたら騒ぎになるから、ここで飼育してるの。」
そう淡々と説明する校長先生だけど、うちはさっきから何が何だか分からなくなっている。
ユノンと校長先生は親しそうだし、ユノンは行方不明だし、校長先生はドラゴンを従えてるし…!
「さて、早くしないとユノンさんが…ってニトさん、大丈夫ですか…?」
頭がキャパオーバーする…!!
「だだ、だ、大丈夫です。ユノン、探さないと!!」
全然大丈夫じゃない頭をなんとか動かして、答える。
「さ、行きましょう!!」




