笑顔の裏の謎
こんにちは!ご愛読くださると嬉しいです!
私はあるところへ向かっていた。
それは、あの必死に笑顔を作っていた男の子。
確か、王子と言っていた。
緊張するけど、みんな同じ人間。
必死に笑顔を作るのは、ただ事じゃないだろう。
私は勇気を振り絞り、話しかけた。
「あの…大丈夫…ですか?」
「え?」
男の子は一瞬驚いたような表情をしたが、すぐに笑顔になった。
「大丈夫だよ。…君も新入生?」
「あ、えっ、はい。」
「なら、なんで僕のところに…?本棟に行かないの?」
「…悲しそうだった…ので。」
私は、今にも消えそうな声で答える。
「…そうなんだ、僕、そんな顔に出てた?」
そう言い、苦笑いする。
「あっ、いや、そんなことはない…です。」
…私は小さい頃からお母さんの顔を伺いながらリノンに会ったりしてたからなぁ…
それの名残なのかな。
「…さ、行こうか。初日から遅れたらいけないし。」
「…はい。」
そして、辺りを見渡すとさっきまでの騒ぎが嘘だったかのように、静かな講堂に2人ポツンと立っていた。
それから私たちは少し急ぎながら、本棟に向かった。
「…ねえ、名前…なんていうの?」
少しの沈黙のあと、男の子が話しかけてきた。
「あ、ユノン・ラーラスです。」
「そうなんだ…僕はリオン・アルト。よろしく。」
「えっと、よろしく……です。アルトさん。」
「リオンでいいよ、もしかしたら同じニールかもしれないし。」
確かに、リオン…さんも新入生だ。
そしてやっぱりタメ口は慣れない…。
そう話してるうちに、本棟に着いた。
本棟では、もう皆が集まり座っている。
まだ話は始まってないみたい…良かった。
そして目立たないようにしゃがみながら、1番後ろに座る。
ちょうどその時、先生が来て話はじめた。
「新入生の皆さん、おはようございます。
これから皆さんのニール分けをしていきたいと思います。
ニールが決まったら、そのニールで3年間過ごすことになります。
それでは、名前を呼ばれた人からこちらに並んでください。」
そして、名前を呼び始めた。
少ししてーー
「…さん、ユノン・ラーラスさん」
私の名前が呼ばれた。
「…はい。」
今にも消えそうな声で、返事をして並ぶ。
その前には、リオンさんもいた。
「よろしく!」
小さい声で話しかけてくる。
私は会釈をして、並び直す。
その時、先生が口を開いた。
「それでは、今呼んだ人たちがAニール、残った人たちがBニールです。これからよろしくお願いしますね。」
先生が会釈をした。
次は、担任か。
担任の人も……3年間一緒なのか。
優しい人だといいなぁ…
読んでくださりありがとうございます!
次回もお楽しみに!




