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番外編 二人の日常と小さな幸せ

祭りが終わり、商店街には再びいつもの穏やかな日常が戻った。

蛮鶴挟のハンバーガー店も、尾ニ切米のおにぎり屋も、少しずつ客足が落ち着きつつある。


「挟くん、今日も試作ハンバーガー作るの?」

米は厨房のカウンター越しに微笑む。


「うん。新しいソースを試したくて」

挟も笑顔で応える。二人の空気は、祭り前の焦燥感や不安からは解き放たれ、穏やかだった。



昼下がり、商店街のベンチで二人は並んで座っていた。

挟はハンバーガー、米はおにぎりを手に持ち、無言のままかじる。


「……やっぱり、二人で作ると美味しいね」

挟がぽつりと呟くと、米が頷いた。

「うん。お互いのいいところを活かせるもんね」


子どもの頃の約束を思い出す。

「いつか一緒に何かを作るんだ」――あの小さな誓いは、今や確かな現実になっていた。



ある日の夕方。

二人は商店街の屋台の片付けを終えると、肩を並べて歩きながら話す。


「挟くん、次の祭りはどうする?」

「そうだな……もっと大胆なハンバーガー、おにぎりも新しい具材を試してみるか」


米は目を輝かせる。

「じゃあ、一緒に考えよう!」


並んで歩く二人の姿は、幼なじみであり、恋人であり、最高のパートナーであることを物語っていた。


夕陽が二人の影を長く伸ばし、商店街を黄金色に染める。

小さな幸せが、二人の周りに静かに広がっていく――。


おわり

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