フレグランス&スメル
ミッキー「♪守るべ〜き人がいる♪」
亜希「ミッキー手!手!」
ミッキー「手なんてどうでもいい!まずは俺の歌を聴いてくれ!」
亜希「は!はい!聴きます!」
ミッキー「♪言わずもがなぁ〜♪言わずもがなぁ〜ああ♪
それは愛する あ、な、た〜♪」
亜希「え?!愛する?!え?え?!」
ミッキー「♪あなたは〜僕に聴かせてくれたぁ〜♪
色とりどりの色彩 匂わせ 記憶呼び覚ますメロディイィ〜ヤァハハァ〜♪」
亜希「はい!昨日のあの曲ね!」
ミッキー「♪あなたが〜自身の歌を捨てると言うならぁ〜言うならぁ〜あ、あウゥイェ〜♪
僕に一言あるべきじゃない?僕のYesがなくちゃダメなんじゃない?
♪それは あなたの音楽は 最早あなたのものだけって事じゃな〜いってことぉ〜♪
♪まだ見ぬ まだ見ぬ皆んなが待っている〜
あなたの音楽を待っている〜♪
♪迷う背中を押して欲しい〜
膝をついてうずくまる肩に立ち上がる力を貸して欲しい〜とぉー♪
♪優れた才能には義務がある〜世に知らしめ存分に発揮しろとの義務がある〜♪
勘違いしないで〜権利じゃないよ義務義務義務義務義務なんだぁ〜♪
あなたは音楽を捨ててはいけないイイイイィいけないんだぁ♪」
亜希「うぅ、ありがとう、ありがとうミッキー!」
ミッキー「♪そして そしてもう一人♪
それは それは あ、な、た〜♪
言わずもがなぁ〜守るべき人それは佐々木 未有さぁん〜イェー♪」
未有「えっ?私?手!ご、ごめんなさい!」
ミッキー「手なんてどうでもいい〜イェー♪
♪何度言ったら分かるのかぁ〜♪
♪未有さん きっとあなたは知っている〜♪
♪亜希さんが あなたに関われなくなった理由ぅ〜♪
♪亜希さんはお母さんを亡くしてる きっときっと その時は その時だったんだぁ〜♪
(台詞)目を逸らしちゃいけない、復讐するべきは亜希さんなんかじゃない。
目を逸らしちゃいけない、あなたが一番強く望んだ事 それは亜希さんと一緒に卒業する事、復讐する事なんかじゃない。
目を逸らしちゃいけない、あなたは一人じゃない。
亜希さんは忘れてなんかいない、亜希さんにとって未有さんは過去の人なんかじゃない。
あなたは一人じゃない、あなたの声は僕に届いた、あなたの声は亜希さんに届いた。
訴える声を奪う 奴らの仕打ちに打ち勝って あなたは声を上げた!
辛い助けてと僕の胸に確かに届いたぁ!!」
未有「嘘、こんな事って、あ、ああああああ!!」
ミッキー「もう歌うのなんかやめだぁ!!
未有さん あなたは打ち勝ったんだ!
奴らは知ってるんだ!精神と肉体を痛め付けたなら人は訴える力さえ失ってしまうという事を!
きっと未有さんは 悪いのは自分だと思い込んで、自分さえ消えてしまえば皆が幸せになるんだと思い込んでしまっただろう!」
未有「どうして?!どうしてそんな事 分かるの?!」
ミッキー「僕もそうだった!!僕もそうだったから分かる!!
だが違う!未有さんは これっぽっちも悪くなんかない!!悪いのは奴らだ!!
そして何度も言うようだが あなたは勝者だ!
自分にかけられた汚ない力を跳ね除け 声を上げた!!
それは美しい力だ!自分を醜いなんて言うな!
あなたが握るべきはカッターナイフなんかじゃない!
自分の人生の行き先を決める舵だ!両手でしっかり握りしめろ!
行きたい方はどっち?行き先を決めたなら 決して離しちゃいけないんだ!!」
未有「そんな事 言ったってもう手遅れよ!
私はもう道を外れてしまった、学校には戻れない。
何より亜希ちゃんに酷い事を言ってしまった!
私あなたを傷付けてしまった!償わなくちゃいけない!」
ミッキー「こんなの怪我の内に入るかぁぁぁ!!
分かって貰えるまで何度だって言うぞ!
あなたは勝者だ!人生の舵を握りしめろ!
道を外れたなんて言うな!未有さんはまだ分かれ道に立っているだけだ!
選ぶんだ!カッターナイフか人生の舵を!
人生の舵を選んでくれたなら、その先の道には僕と亜希さんがいるぞ!
分かったか!分かったかって言ってるんだ!!」
未有「分かった、分かったよぅ…ありがとう…見ず知らずの私なんかに こんなに一生懸命になってくれて…
ありがとう!あなたに お礼が言いたい!あなたの名前を呼んで お礼が言いたい!
教えて!あなたの名前を教えて!」
ミッキー「佐藤 実樹貴と申します!!」
未有「実樹貴君ありがとう!私 人生の舵を握る!
行きたい方を向いて振り向かないから、実樹貴君 亜希ちゃん、こんな事しておきながら言えた身分じゃないのは分かってるけど、一緒にいて下さい、力を貸して下さい!!」
亜希「未有ちゃん!良かった!もちろんよ、私の方こそごめんね、うぅああああ…」
ミッキー「そうと決まったなら話が早い。
僕のコネクションと策略を駆使して、未有さんを辛い目に遭わせた奴らと、除籍処分を決めた職員をあぶり出し然るべき償いを…」
亜希「ああああ!ミッキー悪い顔してる!
ダメよ!悪い事 考えてるでしょ!自転車 投げたり、誘き出して車のドアでぶっ飛ばす みたいな事 考えてるでしょ!
そんな事して未有ちゃんが喜ぶと思う?!」
ミッキー「いやいや あくまで合法的に…」
亜希「合法的とかそんなんじゃないの!人の恨みを買っちゃダメなの!
私が言えたもんじゃないんだけど…」
未有「あの、なんか凄い話になってる感じなんだけど。
学校の事なら高卒認定試験とか定時制高校とか、ずっと考えてたけど行動 出来なかった事が出来そうな気がするし。
何度か初めてようとして三日坊主だったジョギングも初めてみようかな なんて…」
亜希「そうよ!それよ!明日からやろう!ね!ね!ミッキー!」
ご近所の声「なんだかガキがまた騒いでるぞ!何度言ったら分かるんだ!
うるせえぞ、警察呼ぶぞ!」
ミッキー「あ、ああ そうだね、じ、じゃあまた明日だね。
それと 未有さん これ僕の連絡先、NPO法人の使いパシリとしての名刺なんだけど持っておいて。」
未有「え?NPO?詳しくは後で?うん分かった。
でも病院に行かなくっちゃ!付き添いとか治療費とか、償いたいの。」
亜希「それなら心配ないわ、元々 病院には行くところだったし。
それも詳しくは後でね。私に任せといて、それに 未有ちゃん そんなカッコじゃさぁ、うふふ。」
未有「それもそうね、こんなカッコで私どうかしてた。
実樹貴君のおかげで少し前の自分が どれだけ異常だったか良く分かった…」
ミッキー「正常です!人間誰だってそうなります!」
未有「もう…また泣いちゃうから私もう行くね、実樹貴君 亜希ちゃん ホントにホントにありがとう!」
亜希「ミッキー手を見せて、ずっと後手に隠して未有ちゃんに見せないようにして。
ホント バカみたいに優しいんだから…
もう なんてお礼言っていいか分かんないよ。
ありがとう、私だけじゃなく未有ちゃんも助けてくれて…
うううっ!ああああああああ…」
ミッキー「大袈裟だなぁ、そんな大した事じゃないよ。
ほら 笑ってよ お礼なら亜希さんの笑顔が見たいなぁ。」
亜希「うん、私 笑えてる?」
ミッキー「うん、最高のご褒美だよ。
亜希さんの笑顔見たら なんか安心したなぁ。」
亜希「ねえミッキー、その、さっきの歌、愛する人って…その…私?」
ミッキー「え?!(ああああ!またまた亜希さん大接近!
あれ?なんだこれ?濃い!強烈!汗?亜希さんの濃縮フレグランス&スメルが!!)」
亜希「私 あなたが望むなら何だって…
あれ?ミッキーどうしたの?!」
ミッキー「ダメだぁ、目眩がする、体が熱いうぃ…はぁぁぁぁん…」
亜希「ミッキー!どうしたの?!しっかりして!しっかりしてよ!」




