ぶってもっとぶって
金沢「車のライトが近付いて来るな…
もうすぐ俺をコケにしやがった アバズレ女をコッチャコチャにしてやれる…
近付いて…近付い…近付き過ぎじゃないか??」
グワッシャアン!!
金沢「うわっ!!何で?!ブレーキ?!壊れ?!お!お前は?!」
実樹貴「カナザワってのはどいつだ?」
金沢「え?!や!山本は?!」
実樹貴「金沢はてめえだな!
山本かどうかは知らねえが 荷台で手足縛られて くたばってるよ!
でりゃああああああああ!!」
金沢「オニ!ひ!ひいいいいい!!オニ!ドア!車のドアがぶっ飛んで!
た!助けて!ひいいい!」
実樹貴「逃さねえ!!」
実樹貴「うりゃあああああああ!!」
金沢「痛!か!髪の毛!!グベェ!!」
実樹貴「寝くたばるには早えよ!!」
金沢「ううううううぅぅぅ!!」
実樹貴「おい てめえ、ずいぶんとナメたマネしてくれたな!あ?!
あの人に手ェ出したらどうなるか 身に染みて分からせてやるから覚悟しろ!」
金沢「うううっ!俺にこんな事してタダで済むと思うなよ!俺のオヤジはなあ…」
実樹貴「全部知ってるよ、今までだって金でやりたい放題やってだって事もな!
全部あの山本とかいうヤツが喋ったよ!」
金沢「う、ウソだ!あいつはプロだ!喋る筈は…」
実樹貴「嘘じゃねえよ(嘘だけどね)あの野郎 てめえがバックれた時の為に、スマホに嫌って程に証拠の写真も残してたよ。
胸くそ悪いてめえの面が良く写ってたよ。
勘違いするなよ、警察になんか付き出さねえよ、てめえを裁くのは俺だ!!」
金沢「待て!待ってくれ!いくら欲しい?!50万か?100万か?!」
実樹貴「救えねえヤツだなぁ!!おかげで罪悪感なんか一っつもねえなぁ!てめえをぶちのめすのによぉ!!」
ミチミチミチミチブチ!
金沢「く!苦しい!や!やめて!やめてください!」
「やめてぇえええええええ!!」
実樹貴「あ、亜希さん!どうやって入って来たの?
入り口は車 突っ込んで塞いだのに。」
亜希「私に決着つけさせてくれるって約束したじゃない!!
私 ミッキーが怖い事するのイヤって言ったじゃない!!
こんなヤツの為にミッキーの将来メチャメチャになっちゃうのよ!!
犯罪者になっちゃうのよ!人殺しになっちゃうのよ!!
何で!何でこんなことするのよ!!」
ミッキー「だって…だってさ、俺なんかが役に立てるのは こんな事くらいだし。
亜希さんが元のままの生活に戻れるなら 俺はどうなっても…」
亜希「何でそんな悲しい事 言うのよおおおおおおお!!」
実樹貴「ぎょおおおおおおおん!!」
亜希「面影はないけど金沢君ですね。
まずは謝ります、ごめんなさい。
私の態度はあなたにとって思わせぶりだったかもしれません。
学食での一件、動機はどうあれ好意でしてくれた事に酷い態度を取ったと自覚してます。
あなたにとって理解不能だったかもしれませんが、イケてる男子を気取った判で押したような あなたの言動が我慢ならなかったんです。
きちんと言えば良かったと反省してます。
ごめんなさい、本当にごめんなさい。
もう一つ謝らなくてはいけないのは、立ち上がれない程に痛めつけられた事と、介抱してやらなければいけないのに、あなたには死んでも触れたくないので そうしてやれない事、本当にごめんなさい。
私からは あなたに謝罪は求めません。
あなたが大金を使って、一日中 私への復讐を考えていたでしょう、苦労して立てた計画も この人のおかげで私にとってどうでもいい事になりました。
この人が命懸けで守ってくれたので、どうでもいい些細な事になりました!
でも!この人に怪我をさせた事は!私一生許さない!!
でもすぐ忘れちゃうかな?あなたの存在も どうでもいい些細な事になったもの。
それにも謝罪は求めません!あんたなんかが どうやったって償えるものじゃないんだから!!
最後にお願いです、一生 私とこの人に顔を見せないでください。
私なりに精一杯の誠意を示させてもらいました、私からは以上です。」
ミッキー「(ぶたれた!亜希さんにぶたれた!
ほああああああああ!クラクラする!体が熱い!
ああああああ!俺は変態だ!
しかし なんて凛とした口上なんだろう!素敵だ!感情を抑えて謝るべきを謝って、糾弾するべきを糾弾した。
素敵だ!亜希さん好きだ!大好きだ!)」
どこにでもいるようなヤツ「(ヤッベェよ!なんか怖えヤツ出て来るし、永島も怖えし訳わかんねえよ!
永島を好きに出来るんじゃなかったのかよ!
逃げなきゃ!ちょうど良くこっちには見向きもしてねえ、今のうちに逃げなきゃ!
?!!!!!!!!!!」
マスター「やあ!ミッキーに亜希ちゃん元気にしてるかい?」
ミッキー「マスターなんでここに?!」
亜希「あ!ああ!マスターへの通話 繋ぎっぱなしだった!!」
マスター「こいつかい?今 会ったばかりなんだけどね意気投合してね、商店街の仲間にも紹介しようと思うんだ。
ウチのカワイイ キミたちを可愛がってくれたみたいだしね。
是非 お礼をしてやりたいからね!そこで寝てるキミ、キミも聞こえたかな?
車の中で寝てる3人にも言ってやったけど聞いてないみたいだったなぁ。」
どこにでもいるようなヤツ「ひ!ひいいいいい!!み、見逃して下さい!」
マスター「無理だねぇ、一人で何にも出来ないボンボンに そそのかされたって感じだけど。
そそのかされるには そそのかされる要因があったって事だからね。
それとミッキー今日は無断欠勤かな?」
ミッキー「え?!これはその、す!すいません!亜希さんを送って行ったらすぐに出勤します!」
マスター「いやいや今日は休みなよ、怪我してるようだからね。
どれ見せてごらん、右見て、それから左、うん異常はとりあえず無いみたいだ。
頭痛や吐き気はするかい?」
ミッキー「いえ!ぜんぜん平気です!」
マスター「うん、良くやったね、睦美ちゃんや亜希ちゃんのお父さん、それに亜希ちゃんを大切に思う皆んなを代表してお礼を言うよ。
亜希ちゃんを守ってくれてありがとう。
本当に良くやってくれた、でもやり過ぎだああああ!!」
ミッキー「ギャァーーーーーン!!」




