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吉買通り商店街  作者: フミ
22/32

自転車ドロボウは無免許運転で立ち小便

ミッキー「亜希さん ちょっと待っててね、今後始末して来るから。」


亜希「え?!ああ後始末…

ねえミッキー、あいつらなんか放っておいて もう帰ろうよ。」


ミッキー「そうも言ってられない、仕返しして来るかもしれないよ。

それに仕返しの相手は僕らだけとは限らないんだ。」


亜希「あ!それって睦美…うん、分かった。」

挿絵(By みてみん)


ミッキー「おいコラ デブ!何逃げようとしてんだ!」


ゴキゴキゴキゴキ!


デブ「す、すいません!関節キメないで!折れちゃう!折れちゃう!!」


ミッキー「大人しくふん縛られろ!さてこれでひとまずカタがついたな。」


挿絵(By みてみん)


ミッキー「亜希さん 悪いけどもうちょっとだけ待ってて。

あのさ、安心したらさ、その、なんだ、もようしてきちゃったんだよね。」


亜希「うん、オシッコね。

でも遠くには行かないで、目の届く所でして、出来れば目の前で…私…怖いんだ…」


ミッキー「目の前はダメだよ!あの街灯の下でするからさ、ね、ね?

その…見ちゃダメだよ。」


亜希「うん…ここで待ってる。」


ミッキー「しかし出るな、滝のように出る。

ツイてたと言えばツイてたな。

車でライン開いたままのスマホ見つけたんだ、あのマッチョのスマホだろうな。

恐らく亜希さんを拉致しろって依頼主とやり取りしてたんだろう。

どれ なんだって……」

挿絵(By みてみん)

K.kanazawa「実は頼みたい事がある」


スマホの持ち主 多分マッチョ「何?」


K.kanazawa「連れて来て欲しい女がいる」


マッチョ「連れて来て?高いよ」


K.kanazawa「いくら欲しい?」


マッチョ「相手にもよるよ 子供はムリ 黙らせる手段がないからね

頭の悪い若い女なら何とかなるよ」


K.kanazawa「何日も家に帰らないような女だ 」


マッチョ「商売女?」


K.kanazawa「違う 音大生 」


マッチョ「ご学友かよ 一人暮らし?歳は?」


K.kanazawa「いや 実家にいる 歳は20歳」


マッチョ「中々難しいね 80万貰ったら考えてもいいね」


K.kanazawa「50万しか出せない 俺の用事が済んだら

あんたらで好きにしていい それでどうにかならないか?」


マッチョ「了解 写真 送って それと立ち寄りそうな所とか」


K.kanazawa「商店街のベンド二ーってバーに出入りしてる

位置情報 送ろうか?」


マッチョ「知ってる いらない 二、三日付けてみて チャンスあったら連れて行くよ 夜がいいだろ?それと場所は?」


K.kanazawa「保田陀羅寺の道向かいに旅館だった廃墟がある 」


マッチョ「いいチョイスだね 俺も使った事あるよ

前金で20万くれないか?」


K.kanazawa「分かった持って行く」


マッチョ「それじゃまた連絡する」


マッチョ「うまく行った 後20分 位で行ける」



ミッキー「(んだどぅ!!俺の用が済んだらだぁ?!あんたらで好きにしていいだぁ?!

ふざけやがって!ふざけやがってぇ!!

このカナザワって野郎 絶対許さねえ!!

いやいやいやいや!落ち着け、落ち着かなきゃ亜希さんを守れない。

超 面白いダジャレだ、お目溢しを どうか このオメ…

やめておこう、どうにか落ち着いたようだし。

まずは このカナザワって野郎とマッチョは顔見知りらしいな、

それでいて友達って訳でもない、

そして 金で汚い仕事を依頼するのも今回が初めてって訳でも無さそうだ。

それと頭がヘンになりそうな位に腹が立つのは、このカナザワって野郎は亜希さんと同じ大学のヤツらしい。

そこで逆恨みされたんだろうな、亜希さんは人の恨みを買うような…

いや、トラブルに巻き込まれがちな人だろうな。

男女間のトラブルか…元カレかな?キツい言葉でフってやったとか?

ああ!あり得る!目に浮かぶよ!しかし金でチンピラ雇って自分の思い通りに人をどうこうしようってヤツと亜希さんが付き合ってたなんて!

落ち着け!落ち着かなきゃ!考えちゃダメだぁ!ダメなんだぁ!

待ち合わせ場所だよ!保田陀羅寺の向かいにある廃墟か、知ってるぞ!

あと20分だって?都合良く一人になった亜希さんを見つけた時 連絡したんだろうな。

あまり遅くなると怪しまれる、急がなきゃ!)」


亜希「なに見てるのミッキー。」


挿絵(By みてみん)


ミッキー「うわっ!亜希さん!見ないで!いや!スマホもそうだけど!今ちょっと尋常じゃなく出て…

ああああ!ダメだよ返してよ!僕のスマホだよ!個人情報だよ!」


亜希「ウソ!あいつのスマホ取ったんでしょ!

だったら私にだって見る権利はあるわ!」


ミッキー「違う!違うって!ああああ止まんない!

なんだってこんな時に限ってドバドバ出んだよ!

止まれ!止まれぇえい!」


挿絵(By みてみん)


ミッキー「止まった!痛え!止まったが挟んだ!痛てててて!

でも今は皮の事なんかどうでもいい!追わなきゃ!取り戻さなきゃ!亜希さんには絶対見せちゃダメなんだ!!」


亜希「はい、返すわ…」


ミッキー「あれ?何で?なんで こんなすんなり?」


挿絵(By みてみん)


亜希「ねえミッキー、これからどうするの?」


ミッキー「亜希さんを家に送るよ。」


亜希「それで?」


ミッキー「え?!それでって…こいつらを警察に突き出して…」


亜希「ミッキー車の免許持ってたんだ。」


ミッキー「う、うん…誕生日と同時に取ったのかなぁ…」


亜希「無免許運転。」


ミッキー「うっ!」


亜希「自転車ドロボウ。」


ミッキー「ううっ!」


亜希「やっぱりね、それじゃ警察なんて行けないでしょ?ミッキーも捕まっちゃうもの、それにミッキー警察を信用してないみたいだし。

でも責めてる訳じゃないの。

全部 私の為にしてくれたんだもの、ミッキーが躊躇してたら私 きっと無事じゃいられなかった…

ごめんなさい私のせいでミッキーを犯罪者にしちゃった!」


ミッキー「おおげさだなぁ、自転車ドロボウや無免許運転くらい…」


亜希「私怖いの!ミッキーのそういう所が!

私を大切に思ってくれてるのは嬉しいんだけど、私を守る為ならミッキー平気で人殺しだってしちゃうもの!」


ミッキー「いやいやいやいや!平気って。

いくらなんでも僕だって…」


亜希「ごめんなさい、でも平気じゃなくても必要とあれば やるでしょ?!」


ミッキー「うー…でもさ躊躇してたら取り返しのつかない事にだってなる事もあるしさ…」


亜希「ああ、私なんてこと言ってんだろ。

ミッキーは悪くないわ、私が悪いの、ミッキーをそうさせる私が悪いの。

平気だとか必要とあればなんて言ってごめんなさい、ホントにごめんなさい。

ミッキーはいろんな事考えられる人だもの、自転車の持ち主だとか殴った相手の家族の事とか考えちゃうもの!

だから私もうミッキーに そんな思いさせたくないの!

これは私の問題なの!行くんでしょ?ラインにあった待ち合わせの場所に行くんでさしょ?!

一人で決着つけるつもりなんでしょ?

お願い!私も連れて行って!私に決着をつけさせて!お願い!」


ミッキー「(ひゃあああ!本日2度目の亜希さん大接近!!

でもなんて素敵な人なんだ!俺の気持ちを必死に考えてくれてるし、何よりなんて勇気のある人なんだろう。

真っ直ぐで強い意志が俺は大好きなんだぁ!もっと近くに来て!チューして!ブチューってして!)」


亜希「ミッキー返事してよ!」


ミッキー「あ?あ!はい!でもさ決着つけるって具体的にどうするの?」


亜希「そ、それは…」


ミッキー「手段は亜希さんに任せる代わりに、亜希さんに危険が及ぶようなら僕は黙ってないよ。

それでいいなら一緒に来て欲しい。」


亜希「ありがとう!ありがとうミッキー!!」


挿絵(By みてみん)


ミッキー「着いたよ、ここが待ち合わせの場所だよ。」


亜希「う、うん。」


ミッキー「(亜希さん顔が強張ってるな。

無理もないか、スッゲー怖いだろうな、あそこで待ってるのは亜希さんの知ってるカナザワとかいうやつじゃないんだ。

金でチンピラ雇って亜希さんを拉致しようとしたヤツなんだ。

それより俺はあの廃墟を見なくちゃ、どんな些細な事も見逃すな。

二階に薄ボンヤリと明かりが見えるな、懐中電灯か?

いるな!絶対に逃さないぞ!)

あれぇなんかエンジン調子悪いな、キー回しても止まらないや。」


挿絵(By みてみん)


どこにでもいそうなヤツ「金沢、車来たぞ!」


金沢「見えてるよ。」


どこにでもいそうなヤツ「行くのか?ヤバくないか?今なら思い直せるんじゃないか?」


金沢「ビビってんのか?今更。

永島を好きに出来るって聞いて付いて来たんだろ?

表沙汰にはさせねえよ、今までだって上手く行ってたんだ、形になる物残せば口封じになる。

女なんてチョロいもんなんだよ。」


挿絵(By みてみん)


亜希「エンジン調子悪いってもう着いたから問題ないでしょ?」


ミッキー「それが問題大アリなんだよ、爆発するかもしれない。

この車エンジン シートの下にあるから万が一とは思うけど、亜希さん車から下りて あの柵の向こうに避難して。」


亜希「え?爆発?!ミッキーはどうするの?!」


ミッキー「古いディーゼルエンジンにはエンジンストップレバーがある場合があるんだ。

ちょっとそれ探してみて、見つからないようなら僕も逃げるよ。」


亜希「そ、そう…気を付けてねミッキー。

下りたわ、柵ってこれね。」


ミッキー「うん ありがとう、そうその柵の向こうにね。

ほりゃああああああああ!!」


亜希「何?!何?!何なの?!ミッキー!ミッキー!!」

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