馬乗り お好きなのは上?下?
実樹貴「亜希さんこっち!」
亜希「ミッキー!」
車に隠れていたマッチョ「ほぅ タフだな、この前のチンピラは一発でくたばったがな。」
実樹貴「くそっ!油断した!もう一人いやがったか!
だがな この人さえこっちなら てめえなんか訳はねぇ!」
マッチョ「威勢がいいじゃねえか、血がドバドバ出てんぞ、足がふらついてんぞ、どうしたんだ?
おい!おめえら いつまでも寝くたばってねえで起きろ!
余裕こいた上にビビってっから こんなガキに のされちまうんだ!」
輩「す、すんません…い、痛え…」
デフ「ぅ、ううううっ…」
実樹貴の耳打ち「亜希さん 良く聞いて。」
亜希「ミッキー!大丈夫なの?血が出てる!」
実樹貴「落ち着いて聞いて!俺が合図したら道の駅まで走って。
駐車場には休憩してるトラックドライバーの車が止まってる筈だ。
目に付く所で大声出して助けを呼んで。
そしたら誰からも見ないフリされても こいつら手を出せなくなる。
振り向いたらダメだよ、いいね!」
亜希「そんな!ミッキーはどうするの?!」
実樹貴「こいつら食い止めながら俺も逃げるよ。
デブは追って来れないだろうし、髪の長い奴は もう一発で完全に黙る。
車に隠れてた奴一人が相手なら 全然問題無いよ。
(どいつもこいつもボッコボコにしてやるつもりだけどね。)」
亜希「ダメだよ!怪我してるのよ!完全に黙るってなによ?!
もし もう一発殴って死んじゃったらミッキー人殺しになっちゃうのよ!
一緒に逃げよう、ね!一緒に!」
実樹貴「(ああもう それじゃダメなんだよ。
顔見られた こいつらはしつこく 亜希さんを付け狙うんだよ。
睦美さんを拉致するかも知れない、どんな汚い手で口封じするか分からないんだ。
警察なんてアテにならない。
もう この一件思い出しただけでブルッちまう位、俺が恐ろしい思いさせなきゃダメなんだよ。
亜希さんとこいつらの面識が無いとすれば依頼した奴がいる、全部引っ括めてここでケリ付けなきゃダメなんだよ。)
亜希さんお願いだから…聞いて…チクショウ…情けねえ…意識が…飛んじまう…」
亜希「ミッキー!どうしたの?!ミッキーしっかりして!」
マッチョ「どうしたもこうしたもねえだろ、どタマ コンクリブロックでブン殴られて眠ぃとさ、寝かしといてやれよ。」
亜希「この人に手を出すな!!あっち行けボケ!!」
マッチョ「いいねえ威勢がいい女は。
ひとまず用があんのは おねえちゃんの方だ、カレシが寝てる間 俺が相手してやるからよ。
もっと威勢のいいとこ見せてくれよ。」
亜希「くそっ!汚ねえ手で触んな!髪ひっぱるな!」
輩「手ぇつけねえで連れてくって約束だったんじゃないんですか?」
マッチョ「こんだけ手間かけさせられたんだ、役得がなけりゃやってられねえ、
よく洗っておきゃあバレやしねえよ!
グダグダ言ってねえで そのガキ縛っとけ。
とんだハプニングだったが、その手のガキが大好きな奴もいる、持ってく所に持って行けば いい金になるぜ。
そうすりゃ口封じにもなるってもんだ。
分かったらさっさとやれ、また蹴り喰らうぞ!
それと おめえはカメラ用意しろ!」
デブ「は、はい!今持って来ます!」
輩「くそっ俺だけガキの相手かよ。
あれ?この封筒 金が入ってるぞ!黙ってチョロまかしちまえば俺のもんだ!
一、二の、三と…なんだよパンパンに入ってるから期待したのに全部 千円札だよ、ふざけやがって このクソガキ!」
「触るな…」
輩「あ?まさかこいつ!むふぅ!むぐうぅ!」
実樹貴「汚ねえ手で その金に触るな!てめえごときが触れていいもんじゃねえんだ!」
ゴッ!!
輩「ぐべぇ…」
亜希「触んなってんだろ!!」
グチャゴ!
マッチョ「ぐ!!頭突き!痛えなクソアマ!!」
亜希「痛った!チクショウ悲鳴なんか上げるもんか!
ぶっ飛ばされた おかげでコイツから離れられた。
考えなきゃ!コイツらが一番困る方法!
悔しいけど私じゃミッキーを守れない、
走って時間稼げ!
ミッキーに覆いかぶさってるより よっぽどコイツらを困らせやれる!
誰かに知らせなきゃ、それがコイツらが一番困る方法でもあるんだ!
誰に?お父さん?仕事で繋がらないかも?マスター?そうよマスターよ!今ならヒマしてる時間だわ!
ヤバい手が震えてスマホ操作 出来ない!早く反応してよ このポンコツ!早く!
コールしたらとにかく走るんだ!通話状態になって こっちの様子が聞こえたなら マスターはきっと気付いてくれる!」
マッチョ「この女 電話かけてんのか!やめろこの!!」
亜希「ウソ?!もう追い付かれた!チクショウ!ぜんぜん私役に立たない!」
ビィイイイイイイイイイイイイイイ!!
亜希「何?クラクション?なんで?誰が?」
マッチョ「なにクラクション鳴らしてんだボケ!!
あ?!ぶっ倒れて縛られてやがる!じゃあ鳴らしてんのは あのガキか?!
ヤベェ!車にはバットもボウガンもある、自転車ブン投げたり、いきなり飛び蹴りかますようなイカれたガキだ!
何の考えも無しにぶっ放してくるかも知れねえ!
女は後回しだ!車を取り戻されねえと!」
コヒョ、コヒョコヒョコヒョコヒョ!
マッチョ「エンジンかけようとしてんのか?ついてたぜ!古えディーゼルエンジンなんて かけた事ねえだろ、グロースターター使わねえとかかんねぇんだよ!
おい!降りろクソガキ!!
???????!!!!!!!!」
マッチョ「ブベェベエエエエエエ!!」
実樹貴「おい!やってくれたな!!これくれぇで済まねえってのは分かってるよなぁ!!」
マッチョ「ブゴッ!ブベッ!ブボッ!や、ボボッ!やめろ!ボベッ!やめてくれ!」
実樹貴「おめえは やめろと言われたらやめたかよ!!
都合のいい事いってんじゃねぇ!!
亜希さんに何しやがった!俺の大切な人に!!
分かってるよな!人は誰にだって大切な人がいるんだ!その人に取り返しのつかない事があったら自分の人生も終わっちまうんだ!
てめえは一線超えたんだ!てめえも俺も お終いなんだよ!ぶっ殺してやる!
もう一度やめてくれなんて言ってみろ!その分 余計にブン殴ってやるからな!!」
亜希「もうやめてええええ!!」
ミッキー「亜希さん!!」
亜希「見て!私は無事よ!!あなたが守ってくれたの!だからなんでもないの!
ね?!なんともないでしょ?ね?だから もうやめてミッキー!!
私なんかの為に人殺しにならないでぇぇぇ…いつものカワイイミッキーに戻って…戻ってようぅぅぅぅぅ……」
ミッキー「(ああああああああ!亜希さん!ほああああああああ!
俺の為に!俺の為にこんなに必死になってくれて!
恐かっただろうに!普通 女の人なら足が震えて動けないよ。
それなのに!それなのに俺の為に勇気を振り絞ってくれた!
なんて素敵な人なんだ!好きだ!亜希さん大好きだ!!)」
亜希「こんなに血が出てる…ごめんねミッキー…私の為に…私のせいでこんなに傷だらけになって…痛いでしょう?他に痛いところない?………う、ううううう!!
私あなたにひどい事しちゃったのに!
ごめんなさい!ミッキーごめんなさい!」
ミッキー「僕の方こそごめん、亜希さんはひどい事なんてしてない、僕の方に問題があったんだ、本当にごめんよ。
どこも痛くないよ、だからもう泣かないで。」
亜希「優しい!バカみたいに優しい!
私 馬鹿なんだ!ミッキーに許してもらったら、もう二度と会えないと思ってたミッキーと会えたのが嬉しくて泣いてるの!申し訳ない気持ちで泣かなかゃならないのに 私 大バカなんだ!」
ミッキー「だったら僕も大バカだ、亜希さんに また会えて死ぬほど嬉しい。」
亜希「優しい!なんでそんなに優しいのよ!うおおおおおおん!!」
ミッキー「(亜希さんが大好きだからだよ、なんて今言うのは卑怯だよね。
亜希さん無事でいてくれてありがとう、俺まだ終わりじゃないみたいだ。)」




