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吉買通り商店街  作者: フミ
17/32

ショッピングモールと商店街の共存の模索

アナウンス「本日は年に一度 吉買通り商店街 ショッピングモール ウオン協賛、吉買祭りに皆様方 多数 お足運び頂き 真にありがとうございます。


間も無く午前11時より一階中央広場において、

(高峰楽器店 主催、楽器を演奏するのって楽しいな 夏祭りだよピッピッピ)

と銘打ちましたライブステージが開催されます。


音大生のお兄さんお姉さんが、ちびっ子達に音楽の楽しさ、楽器を演奏する喜びを生の演奏で体感して頂く催し物となっております。


音大生のお兄さんお姉さんはステージ経験も豊かで、お子様達を 狂った様に歌い躍らせる事 請け合いでございます。


夏休みの お子様の無尽蔵なエネルギーに手を焼く保護者の皆様方におきましては、可愛らしい寝顔だけを手に入れる絶好の機会となっておりますれば ふるっての御参加 お待ちしております。


なお ステージが終わりまして ギターが欲しいフルートが欲しいと 駄々をこねるお子様方を黙らせるには、

二階ショップエリアに出店中の高峰楽器又は、吉買通り商店街 高峰楽器本店にて、楽器 ご購入のご契約が近道かと存じます。


すぐに飽きて長続きしない、高額な楽器が無駄になるとのご心配は無用にございます。

本日出演する音大生のお兄さんお姉さんの音楽教室がございます。


うら若くも美しい美男美女ばかり勢揃い致しますは、イケメン パンチラ目白押しの戦隊モノ又は仮面ライダーシリーズが、お父様お母様も巻き込んでの大ブームシステムとなっております。


この様な理由からも至る所を期待で膨らませ、ふるっての御参加 お待ち申し上げます。」

挿絵(By みてみん)

フルートのお姉さん「何だか黒い感じのするアナウンスね。

私ったら客寄せパンダになっちゃってるのかしら?

パンチラなんて絶対しないわよ、私がパンチラ見せるのはミッキーだけなんだから。

パンモロでもいいわ…いけない!私も黒い欲望に支配される所だったわ!気を取り直して行くわよ!

はーいちびっ子ちゃん達ぃ!フルートのお姉さんと歌って踊ろう!」


子供A「やったやった!フルートのお姉さんだ!トトロン吹いて!歩こう歩こうやって!」


子供B「違うよ!妖怪オッチンジャウだよ!」


フルートのお姉さん「順番!」


子供達「わーい!トトロンのサツキちゃんだ!」


フルートのお姉さん「メ〜イチャ〜ン」


子供達「今度はおばあちゃんだぁ!」


フルートのお姉さん「この子達 よく分かったわね。

一体 何人が読んでくれてて何人が分かってくれるのかしら。

まあいいわ、それじゃあ行くわよ!トトロンの歩こうってやつね!」


子供A「お姉ちゃん お酒くさーい。」


フルートのお姉さん(永島 亜希)「え?!昨日のお酒がまだ残ってるのかしら?

いささか飲み過ぎた自覚はあるけど、気付いたら朝で自分の部屋だったわ、あの後どうなったんだろ?

まさかミッキーが おんぶして家まで送ってくれたなんてこと ないわよね。

もしそうだとしたら、年頃の男の子が年頃の私をおんぶして送り届ける迄の間、何も無い方が不自然だわ!

そしたら私 人生の一大イベントの記憶が無いってこと?!」


子供B「大人にはいろいろあるんだよ、触れてあげないのがエチケットだよ。」


亜希「はい ありがとうございます。

ホントいろいろあるんですよ、キミの優しさに応えて 今度こそちゃんと演奏するね。」


子供達「わーいわーい!!」

挿絵(By みてみん)

ミッキー「あれ?フルートの音?」


キャリアウーマン風の女「どうしたの実樹貴君。」


ミッキー「やんわりとフルートの音が聞こえて来るんですよ。」


やり手感のアラフォー女「私には聞こえないわよ、実樹貴君それって病かもね。」


ミッキー「耳の病気ですか?空耳が聞こえるなら脳の方かな?

そんな病気あるんですか 桜子さん。」


寺田 桜子(38)「お医者様でも草津の湯でも治せないやつよ。

フルートの上手な例の彼女の事が頭から離れないんでしょ?」


顔真っ赤「そんな事無いですよ!、確かに朝から晩まで亜希さんの事ばかり考えてますけど、確かに聞こえたんです!」


寺田 桜子(38)5歳下の彼氏から「僕と仕事とどちらが大事なんだ?!」と普通 女性が言う台詞を言われ、即答 出来ずに気まずい関係になる「あははは!はっきり言っちゃってるじゃん!それで否定してるつもり?ホント実樹貴君って素直よね。

しかし 寺田 桜子(38)なんちゃらかんちゃらって何よ!有る事無い事 書かないで欲しいわ!!」


ミッキー「誰が喋ってるか分かりづらいんで こうするようにしたんじゃないですか?

まぁ元々 台詞だけってのに無理があるような気もしますけど。」


寺田 桜子(38)一日中かぶっていた自分の帽子の匂いにヘコむ「ああああ!また!もう許さないわよ!こうなったらずっと黙っててやるわ!

実樹貴君も喋らないでね!」


ミッキー「は、はい…………」


寺田 桜子(38)彼氏とのお楽しみ中に時々足が()るようになる「………………………」


ミッキー「…………………………(そ、そうなんだ)」


寺田 桜子 二十歳の頃の体型を維持するフィジカルと、司法試験に合格した頭脳を併せ持つ才女にして美女「ん!んん…話を進めましょうか実樹貴君。

今日は君のおかげで藤井機械工業さんもスポンサーになってくれたし、我がNPO法人アスナロは実樹貴君様々よ。

ホント高校生のクセに顔が広いわね、それでいて大人に取り入るのが上手。」


大人に取り入るのが上手な高校生「何かトゲを感じますけど、顔が広いのはベンドニーとマスターのおかげですし、心酔してる人格者の方にしかゴマを擦ったりはしません。」


ホームレス支援団体NPO法人アスナロ専務理事 寺田 桜子「昨日のイベントね、ハーフタイムショーが凄かったって社長さんも興奮してたわね、私も今度は参加させてもらうわ。

ともかく君のおかげでスポンサーも増えて、君の提案してくれたセミナーは、折角 職についても すぐに離職してしまうような人を激減させたのよ。

ウチの若いコ達にも爪の垢 分けて欲しいくらいよ、ホントにありがとう実樹貴君。」


ミッキー「僕は恩返ししたいだけです、僕の受けた恩はこんな程度で返せるものではありませんから。」


桜子「うふふ 謙遜が過ぎるとカワイくないわよ。

せめて おごってあげるって言ってるんだから、お昼は遠慮しないで豪快に食べてよね。」


ミッキー「はい!ゴチになります!」

挿絵(By みてみん)


亜希「さてとフルートのお姉さんの正体がハードコア女だってバレないように着替えてと。

ステージも大盛況だったし高峰楽器さんに無料でフルートのメンテして貰えるしバイト代も入ったわ。

これはもうミッキーを呼び出して豪勢なランチよね!

出てくれるかなぁ…」


ミッキー「あれ?着信だ、誰からだろ?」


桜子「どうぞ遠慮しないで。」


ミッキー「はい ありがとうございます…あ!亜希さんからだ!」


桜子「うふふ、ホント嬉しそうね、若いっていいわねぇ。」


ミッキー「はい 実樹貴です…あれ?切れちゃった…どうしたんだろ亜希さん。」

挿絵(By みてみん)


亜希「ああああああああああああ!!

今のミッキーよね!ああああ違う!他人の空似よ!ああああ違う!現実受け容れろ!電話鳴ってたし実樹貴です言ってたし!

女!大人の女!ミッキーが大人の女とおおおおおお!!

この世の終わりよ!猿の惑星は地球だったのよおおおおおお!

自由の女神が波打際でえええええ!!

ああああ違う!これには訳があるのよ!お姉さんかな?従姉妹かな?ご挨拶しなくちゃね!

実樹貴君の お友達の永島ですってね。

ああああ違う!友達だなんて嫌ああああ!

実樹貴君の彼女の永島です………ああああ違う!これじゃあ痛い女になっちゃうわ!!ハードコア通り越して痛い女なんて嫌よ!!

ああああもう どうすればいいの?!」

挿絵(By みてみん)


亜希「結局 後をつけて来ちゃったけど、どうなのこれ?

ま、まあ恋人同士って感じじゃないわね。

何話してんのかしら?ここからじや良く聞こえないわ。」


パンツスーツの若作り女「…カワイイ…になろう…セミナーなんて普通考え付かないわよ…」


ミッキー「…カワイイってのは第一条件です…仕事でも…離職率…」


亜希「カワイイ?!離職率?!何の話してんの?!

仕事の話?それとも恋愛の話?!!」


パンツスーツの女「ともかくみんな…感謝してたわ。

タカ坊のおかげだって…お礼したいのよ実樹貴君と同じでね。

だから受け取って欲しいの。」


ミッキー「ちょっと!受け取れませんよ!」


パンツスーツの女「あなたは受け取る義務があるわ、あんなに頑張ったんだもの。

どうせ自分の為には使わないんでしょ?

それじゃあまたね、夕方からはバイトだもんね 次も期待してるわよ!チュ!」

挿絵(By みてみん)


ミッキー「ぬぅうううう!しかし このお金どうしたもんだか。」

挿絵(By みてみん)


亜希「嘘…嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘よ!!

ミッキーが女からお金を受け取った!

頑張ったって何?!次も期待してるって何?!

ああミッキーが席を立つ、ミッキーが行っちゃう!

確かめなくっちゃ!ミッキーはお金で女の人と付き合うような人じゃないもの!

理由があるのよ、仕事みたいな話もしてたじゃない!

いつもみたいにミッキーって呼べばいいだけ、いつもみたいに突然現れて驚かせれはいいだけ…

ダメ…体も口も動かない……私どうすればいいの…

教えてミッキー!振り向いて私を見つけて!いつもみたいに亜希さんって私を呼んでよ!

行かないでミッキー…」


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