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吉買通り商店街  作者: フミ
11/32

ラララライ♩一周まわって食べごろギャグマニア

♩アルプス一万石 小槍の上でアルペン踊りをさあ踊りましょ♩

♩ランラララ ランララ ランラララ ラン ランラララ ランララ ラララライ♩

挿絵(By みてみん)

「ワオ!レアケース!亜希さん ちょっと待って下さい。

一般的には山の出っ張った所の小槍を子ヤギと間違うものですが、一万石って間違う必要ありますか?

ウンチクを披露しようかと思ったんですが、こっちが質問するハメになりました、一万石って大名ですか?ラララライ♩」


「え!?違うの?小槍の一件はクイズ番組で知ってたんだけど、一万石じゃないなら正解は何?もしかして埼玉銘菓十万石まんじゅう?ラララライ♩」


「ちょっとちょっとちょっと!ちょっと待って下さい!

これ以上 爆弾ワードを僕の脳内メモリにブチまけないで下さい。

もう うまいうますぎる十万石まんじゅうって謳い文句がループしちゃって何も考えられません。

一万石じゃないなら十万石まんじゅうって何ですか。

石高も10倍になって どんな手柄を立てたんですか?

それに まんじゅう って言葉 付け足したら、もう曲に合わせて歌えないじゃないですか。」


「あははは!あははは!また冷静に分析してる!

それに 埼玉 周辺 限定の話よね。

パッケージのまんじゅう食べてる 汚ったない絵が 棟方志功 だったなんて驚きだったわ!

あの絵 めっちゃ食べてるよね!汚くて良く分かんないけど 両手にまんじゅうよね!

アメリカのそばかす金髪デブガキが両手にハンバーガーの和風版よね!

あははは!あははは!もうまんじゅうが超クセになってる、イケない成分が入ってる!」


「ああああ!もう本格的に 何がなんだか分かんない。

あの絵は棟方志功だったんですか?知らなかった。

(ああああ、亜希さんが動く度に革ジャンの匂いが漂って来る。

僕にとっては これこそ イケない成分だよ。)」


「どうしたのミッキー 前屈みになって具合悪いの?」


「いいえ、ちっとも悪くありません。

むしろ絶好調だから前屈みなんです。

それより亜希さん、睦美さんにも言ったんですが、この道は暗くなったら一人で通らないで欲しいんです。」


「えっ?どういう事?」


「亜希さんには はっきり言わないと分かってくれないと思うので はっきり言いますが、誰か見てるんです。」


「ええ?!そんなこと分かるの?凄い!カッコいい!」


「そりゃ超能力みたいに 誰がどこからってはっきりは分からないですけど、

サッカーで鍛えた視線を外すってやつです。

俯瞰から見るグラウンドを想像したなら、こっちをマークしてるディフェンスのポジションが大体分かるんです、

そしたらその視線を外してスペースに走り込むんです。

そしたらフリーでパス貰えて…いやいや そんな事より真剣に聞いて欲しいんですけど。」


「うん 分かってる、そういうの分かっちゃうから 叱ってくれたんだね。

本当はちょっと恐くなっちゃってるの。

ありがとう、私まだバカだけど大バカじゃないから安心して。

ああ…もう家の前だわ、もう睦美帰って来てるかな?ああ…もう憂鬱…

ねえ ミッキー 呼び鈴押して。」


「えっ?自分の家じゃないんですか?」


「家に入るな ご飯も食べさせないって 言われちゃったのよ。

ねえミッキー お願い、睦美って本当に恐いのよ。

キミの姿を先に見たなら きっと恐くないと思うんだ。」


「どんな喧嘩したんですか?家にも入れないなんて。

それに僕と睦美さんは一昨日 知り合ったばかりなんですよ。」


「いいや、睦美の方はずっと前から知ってたわ。

クラスメイトの男子に面白い子がいるってよく話してたけど、よくよく考えと それって多分ミッキーの事だと思う。

それに そう言えば一昨日は変に機嫌が良かったもの。

きっと…(ああああ!それってミッキー睦美のお気に入りってこと?!)」


「お帰りなさい お姉ちゃん。」

挿絵(By みてみん)

「ああああああああ!いた!睦美いた!(恐い!恐い!)」

「む、睦美さん こんにちは。」


「今日は実樹貴君、今日は素敵な曲 沢山教えてくれてありがとう。

で!!二人はどういうお関係?!」


「あの…山籠も…違う!合宿からね 帰って お腹すいてさ、ベンドニーに寄ったらね、ミッキーがね、ご馳走してくれたのよ、そう、そうなのよ。」


「で!!二人でこれからどちらへ?!」


「いやいやいや、ミッキーがさ、私達を仲直りさせたいって言うもんだから…」


「亜希さん!ちょっと…」


「喧嘩した事 実樹貴君に話したのね!!

永島 亜希ぃいい!話がある ちょっと来い。

実樹貴君 また明日 学校で お話しましょうね、御機嫌よう。」


「う、うんまた明日、亜希さん良かったですね、家に入れて貰えるみたいですよ。

それじゃあまた!」


「違う!違う!ぜんぜん良くない!待ってよミッキー!」


「ちょっと来いって聞こえ無かったか!!」


「はい!ただいま参ります!

もう今回終わりなの?!誰か来て!男の人来て!」


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