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18.覚悟
才華は少し眩暈を起こした。(大田さんは何を言っているんだろう?)実感が沸かなかった。(夢佳はどうなるの?)(私は一体?)
「才華、お前は卑怯だ」
(そう、私は卑怯だ)
「お前は五億円が唯で入ると思っている。ふざけるな、大金だぞ」大田は才華の襟首を掴んだ。
「遊びに来たんじゃ無い、殺し合いをしに来たんだ」
(そう、殺し合いだ)
「お前は甘えている」
(私は甘えている)
「何をしにここへ来た?」「お前の優しさは偽善だ」
(そう、偽善だ。偽善の優しさなんていらない。それこそが私を苦しめているんだ。私は人殺しになろう。夢佳の為に、そして自分の為に)
才華は大田の手を振り払った。
「私、やります」
「そうか、なら行くぞ」大田は歩き出した。
才華は大田の後ろを歩いた。二人は無言だった。だが、才華は大田の背中を見て思った。(優しいのは大田さんの方だよ)
>>登場人物
鈴木才華17歳
大田六三郎49歳
>>設定資料
L115A3。ボルトアクション式の大口径スナイパーライフル。射程距離は1,500m。弾はマグナム弾。




