表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
DoomsDay  作者: 文乃絢千
19/20

19.記憶

 伊藤俊介いとうしゅんすけ岩本京子いわもときょうこは東にある住宅街へ向かって歩いていた。


「京子さん、少し休憩を取ろう」俊介は道端に座り込んだ。


「一息付けるね」


「京子さんは何で参加したの?」


 京子は少しの間、無言だった。


「私ね、ホスト通いなの。お金が必要なんだ」


「ホストなんて面白いの?」


「うーん。どうだろ?」


「俊介はどうなの?」


 俊介は記憶を思い出した。父親が家で泣いている。訳を聞いたら首を吊ろうとして失敗したんだそうだ。俊介は父親を殴った。部屋の中は蒸し暑かった。


「親父の借金を返す為だよ、一億円以上ある」


「へぇ、立派だね」


「違う、違うんだ」俊介は拳を握りしめている。目には涙が浮かんでいた。


「何か理由があるのね」京子は俊介の肩をポンポンと叩いた。


 佐藤雄二さとうゆうじ川谷純也かわたにじゅんやは中心地の北にある病院を目指していた。


「しかし、二千万円か」純也が呟いた。


「どうした?」


「もう、借金分の金が貯まったからよ。後、二、三人ぶっ殺せばお釣りが来ると思ってな」


「本気で言ってるのか?」


「欲が過ぎると大怪我するぜ?」


「俺はな、会社の金を横領してるんだ。最低でも二億が必要なんだよ」


「本当か?、悪党だな。お前」


「もう、二人殺しているんだ。お前も悪党だろう?」


「あはは、違いねぇ」


「でもよ、二億も横領するなんざ、一体何に金を使っちまったんだ?」


 雄二は下を向いた。


「笑うなよ?、キャバ嬢に貢いだんだ。金が掛かる女でな」


「あはは、お前、それ財布じゃねぇか?」


 菊池友康きくちともやす遠藤茜えんどうあかねはスタートポイントの近くにある喫茶店で静かに隠れていた。


「友康、煙草持って無い?」


「あるよ、メンソールだけど良い?」


「あんた、やるじゃん」そう言いながら茜は友康から煙草を貰った。


「火は?」


「はい」友康はライターを茜に渡した。


 茜は煙草に火を付けると深く吸い込んだ。怠そうな顔で友康を見つめている。


「あんた、何で参加したの?」


「俺は金を手に入れて故郷に帰るんだ。ホストは辞める」


「成程ね」


「茜さんは?」


「あたし、パパ活で稼いでいるんだけど。お金が足りなくてね。推しのホストを店で一番にしたいんだ」


「茜さんらしいよ」友康は笑った。


 一方、その頃。才華の幼馴染の名倉浩二なぐらこうじは自宅でドゥームズデイを見ていた。(しかし、高いよな。視聴料だけで十万円も掛かったぜ)


 浩二は煙草に火を付けた。(才華は無事なんだろうな?)ドゥームズデイのオッズ表に才華の名前を見つけた。(良かった。まだ、生きてる)(しかし、何だ?、結構、人気があるな)(優勝候補枠だって?)


 浩二は何が何やら意味が分からなかった。(何で人気があるんだ?)


 浩二は才華のチームを調べた。大田と言う傭兵がチームの片割れだった。(傭兵って戦争とかする人だよな?)


 ダイジェストで大田が人を殺している映像が流れた。浩二は麦茶を飲みながら画面を食い入るように見つめた。


 浩二は大田の動きを見て思った。(こいつは化け物だ)

>>登場人物

伊藤俊介いとうしゅんすけ19歳


岩本京子いわもときょうこ20歳


佐藤雄二さとうゆうじ30歳


川谷純也かわたにじゅんや28歳


菊池友康きくちともやす21歳


遠藤茜えんどうあかね20歳


名倉浩二なぐらこうじ17歳


>>設定資料

グロック17。扱いやすい自動拳銃。装弾数は17発。


デザートイーグル。マグナム弾を連射出来る、世界最大級のハンドガン。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ