表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/4

2. ダンジョンで死んだ俺、悪魔に転生する

とりあえず、10話まで毎日3話投稿します!

本日2本目、本日18時に3話目投稿します!

 俺は18歳、高校を卒業してすぐにハンターになった。大学に行く金もなかったし、普通に就職して一生を終える人生も、どこか退屈に思えた。何より、ダンジョンで成功すれば人生を変えられる。そう信じていた。高校の同級生、5人とパーティーを組んだ。最初は弱く、低階層でも苦戦した。でも仲間と笑いながら少しずつ成長していった。


 最初の俺たちは本当にひどかった。ゴブリン一匹に大騒ぎし、罠に引っかかり、回復薬を無駄に使い、帰り道で全員へたり込んだ。それでも、次は少しだけマシになった。その次は、もっとマシになった。そうやって俺たちは、少しずつハンターになっていった。俺は罠に引っかかりやすく、モンスターに狙われやすいわとパーティーの足を引っ張っていた感もあった。でも仲間と助け合い、たくさんの経験をし、周りより少し早く成長できた気がする。


 初めて魔石を売った時の喜び、初めて高額報酬を得た時の興奮は忘れられない…周囲からも少しずつ認められ始めてきたと思う。気づけば、俺たちは中堅と呼ばれる位置にいた。ギルドの受付には顔を覚えられ、新人ハンターからは「先輩」と呼ばれるようになった。安物だった装備はミスリル混じりの剣に変わり、薄汚れていた防具もそれなりのものになった。正直、俺は思っていた。ああ、俺たちはこのまま上に行けるんだ、と。


 その日も、いつも通りの攻略になるはずだった。何度も潜ったダンジョン。慣れた階層。信頼できる仲間。油断していたつもりはない。けれど、ダンジョンは人間の都合なんて聞いてくれなかった。階層異常、強敵、罠、判断ミス、黒い階段…ごめん、実は覚えていない…確かに言えるのは2025年だったと思う、俺は死んだ・・・


 目を覚ますと、知らない天井だった。一度は言ってみたい名言ベスト3に入る台詞だが、実際に体験すると笑えない。俺は死んだはずだった。なのに意識がある。手を動かそうとして、俺は固まった。そこにあったのは、人間の手ではなかった。まずは自分は赤ちゃんだった。そして手の爪、頭には角、翼が2枚、黒い肌…どうやら人ではないようだ。しばらくして分かったことだが悪魔に転生したようだ。言語も分からず、学習する必要があった。そこからは地獄の始まりだ。人間界じゃない世界で、死ぬこともなく、なんと千年以上生きたのだ。


 悪魔の世界は、地球のダンジョンよりずっと単純だった。強い奴が奪い、弱い奴が奪われる。理屈も法律も情けもない。あるのは力だけ。しかも厄介なことに、悪魔はそう簡単には死ななかった。傷は治る。肉体は再生する。だからこそ、苦痛だけは何度でも味わうことになる。周囲は脳筋悪魔ばかりで何度も殺されかける。でも悪魔なので簡単には死ねない。死ねないからこそ苦しい。


 だが、俺にはひとつだけ武器があった。人間だった頃の記憶だ。悪魔たちは強かった。だが、多くは力任せだった。目の前の敵を殴る。気に入らなければ殺す。腹が減れば喰う。あまりにも単純だった。だから俺は考えた。どうすれば、少ない力で勝てるのかを。俺は観察した。魔力の流れ、相手の癖、力の使い方を分析する。とにかく効率的に強くなる方法を考えた。戦わずに勝つ、逃げる、罠を使う、交渉する。そして俺は下級悪魔から中級、上級へ近づく。ただし上級悪魔は本当に賢く強い。これには手を焼いた…。


 そうして千年。長すぎる時間の中で、俺は人間だった頃の記憶や感覚すらほとんど忘れてしまった。そんな時だった。足元に、見覚えのない魔法陣が浮かび上がった。召喚だ。俺は、千年ぶりに違う世界へ呼び戻された…

面白ければ、ブックマーク、評価をお願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ