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1. 平凡な世界が終わった日

とりあえず、10話まで毎日3話投稿します!

次はお昼の12時頃に配信します

 2020年、何の前触れもなく突如世界中にダンジョンが出現した!日本だけでも何百にも及ぶ浅い階層から深い階層のダンジョン、人2〜3人がやっと通れるダンジョンから、パーティー移動できるダンジョンまで、様々なものが出現した。最初こそ混乱したが、やがて調査が進み色々なことが分かってきた。


 ダンジョンは恩恵をもたらした。モンスターを倒してドロップする宝石、いわゆる魔石やモンスターの肉、そしてミスリルと呼ばれる鉱石などがダンジョンで採掘できた。そして人は進化し、ステータス化されたり、スキルなど覚えたり、魔法を使えるものまで現れ、ハンターという職業が生まれ、活躍するものが現れた。そして、ダンジョン産業が発展し、国や企業がダンジョン攻略に乗り出した。


 それまで平凡だった者が、一夜にして英雄になる時代が来たのだ。力のない学生がスキルに目覚め、会社員が炎を操り、ただの主婦が回復魔法で命を救う。世界は混乱しながらも、確かに熱狂していた。ハンターランキングやギルドが設立され、一攫千金を夢見る若者が増えたのだ。


 しかし、負の側面もあった。人類はダンジョン資源に依存し始めたのだ。既存の産業からダンジョン産業に。魔石エネルギーが便利すぎたのだ。他にも深刻な事態が起きた。森が枯れ、海が汚れ、陸や海の生き物の減少が問題化された。地上の環境が悪い方へ変化してきた。原因不明だ。「ダンジョンのせいでは?」という説が出るが、最初は無視された。


 そして、ついに最悪の現象が確認された。スタンピードが起きたのだ。スタンピードとはダンジョン内に溜まりすぎたモンスターが暴走し、内部のモンスターが地上へ溢れ出す現象だ。原因はまだ不明だ。だが実際に起きた。最初の被害は小さな地方都市だった。だが、一夜にして町は壊滅した。少人数のハンターだけでは対処できず、世界から集まったハンターに助けてもらい終息はしたが、人類はダンジョン攻略を義務に近い形で進めるようになる。


 もはやダンジョンは、挑みたい者だけが挑む冒険の場ではなかった。放置すれば、地上に死を撒き散らす災厄。だが攻略すれば、人類に未来をもたらす希望。だから人類は、ダンジョンに挑むしかなかった。各国はハンター制度を整え、若者たちは名誉、金、使命、家族を守るためにダンジョンへ向かう。俺もその時代に生きていた。18歳、日本ではハンター資格が取得できる年齢、俺は迷うことなくハンターになった。そして俺は死んだ…

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