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UNIBARSAL  作者: Taisho0818


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15/17

心から

超能力"ギフト"が全世界に広まった近未来の世界で有り余る力で暴走している人たちを特務機関の仲間たちで全世界を救いに行く

登場人物

識名理岳しいなりがく

紫翠誠しすいまこと

紫翠了しすいりょう

神宮皇かみみやこう

紫翠煌葉しすいこうは

那由多有生なゆたゆう

識名智岳しいなちがく


理岳は自分の能力を隠しながらでも皆んなを救うことができる条件を考えている。

「ねぇ、僕が救うのは分かったけど、みんなはどんなふうに狂乱した人を助ければいいの?」

 みんなが黙っている。え?なんで?

「理岳!お前話聞いてたか!?理岳、今やっただろ?お前ギフト無くなってたの!いい加減何したか分かってくれ!俺ら疲れるんだよ!」

「はぁ〜…やっぱりこんな感じなんだー。智岳君の弟ってバカなのかなー?なんか幻滅しそうなんだけど。」

「私関係ないよ。どんなになっても理岳君ってこんな感じだよー。ね?」

「うん、まぁそうかなー。」

みんながまたクスクス笑っている。はぁ何だろうな。

「はい、注目〜。理岳君は心を救うことは結局はどんなことするか、分かってるの?皇ちゃんを助けてくれた理岳君はどんな感じで皇ちゃんを助けたのか、それをみんなで話したいの〜」

「あー。分かった。」



「過去を変えるね。よく分かった。つまりは過去で起きた悲しいことや嬉しいことを書き換えるのかな?それとも救うために視点を変えさせるのかな!でもどっちを選んでも大丈夫みたい。どうするの?」

「蛇沼攻視は大丈夫です。僕が救ってきます。任せてください。」

「うん。もう居場所はわかってるの。大丈夫。行ってきて。」

「はい、いってきます。」

「皇ちゃんのところに行ってね。必要なものを渡すから。それと、理岳君は助ける相手を視る時にすっと目が変わるアレ、やめた方がいいよ。気をつけてね。心が凍りつくみたい。またギフト取られるのもダメだから。」




「はい、リー君。あげる。大事に使ってね。使い方はわかるでしょ?」

「うん...」

「リー君はそんな顔しなくていいの!皆んなを助けるんだから。頼むね。私は応援してるからね。頑張ってリー君。」

「うん。わかった。僕治してくれてありがとう。頑張ってくる。」



学業産業区。ここの労働体制がとてもまずいことが分かった。なにが足りないのかも分かった。能力を全然使わなくなっている、この状況はかなり区内の認識がずれ始めている。

この認識のズレはそう簡単に変わることはないけれど、簡単に治せるところがある。

前からイヤリングをつけていて思うことがある。都市外の人間がこの機械を取り付けると、どんどん自分では無くなっていく自己の喪失が起こることがある。それは他人の無意識の記憶や感情に晒されることで何が正しかったのか分からなくなる。

他人の誰かになってても自分の記憶を思い出すことで改善していく病気みたいなものなのだろうか?理岳も皆んなに治してもらった。これは仲間が自分を知っているから。覚えているから。なら、自分の自己は他人が認識することによって自分の意識が保たれていると考えるべきだろう。

自己の喪失は納得させず。色んな記憶を少しずつ引き出しから出してそれを納得させず、可能な限り全部デスクに記憶とイメージを出すことだけ。それで自己を取り戻すことができる。

なら、蛇沼攻視の人格は仕事場にあっても居場所が無い、もしくは別の人格だと自分自身の認識を作り変えられたと考えるべきだろう。

今すぐに助けたいが今は"内田理岳"として役目を終えるべきだろう。誠さんは分かってるんだろうか?いや、今は考えるべきじゃないな。よし、バイトしに行くか!


休憩している。仕事が終わって皆んなは生活のためにすぐに帰る人ばかり。でもぼーとしたまま、作業着を脱がないこの人達を最初に助けないといけないんだろう。

「ねぇ、先輩は帰らないの?」

そう、少しずつ前に立たないように、でも信頼するように理岳は並んで座りながら話す。

「うん...」

「僕はここに初めてきた時にみんな元気ないなーって思ってた。先輩はここに何年いる人なの?」

「ん?うん。俺はまだ帰らないようにしないといけない。」

うん。やっぱりそうだ。物事に囚われすぎている。

「先輩ってどういう人だったの?」

「うん。物静かな人だって言われたかな。うん。多分ね。」

「うん、優しい人ってこと?先輩はどんな趣味あった?覚えてる?」

「うん、俺はゲームしてること多かったかな。でも少しずつ外に出て働いてみようと思って、それでここに来た。ここは現場の人間が多いから達成しやすいって聞いてここに来たかな。」

「先輩にとっての達成は何だった?無意識に考えてるから分かりづらいと思うけど、僕は先輩がどんな過程を作ったか、知りたい。」

「俺の人生は上手くはいってなかったかな。色々遠回りして。それでずっと自分に自信がなかった。でも色んなことをするべきだ。だからあの都市に行って頑張ってみたい。そう思って、ここに来たかな。うん...確かにここに来た。そんな理由だったな。うん、たしかにそうだった!うん、それじゃあ俺何してるんだ?」

「先輩のやりたいこと、楽しかったことって何?」

「ん?うん。俺はこの仕事をすぐに達成して他の仕事に就きたいかな。まだ皆んなのことを管理しないといけなかったから。まだ辞めずに頑張って、後少しで辞めるつもりだった。うん。俺はもう達成してたのか。うん。俺の過程は"人の動きを見ながら自分が足りないところを補う"だったな。うん。じゃあ俺の次の仕事って…うん。昇進できるかな?いや、無理だな。違うところに行かなくてもいいのか?あー。そうだなんでここにいるんだ俺。何してたんだ?あー。分かったー…俺ギフト失ってたか。俺の能力はこの仕事に合わなくなったか。うん、君、ありがとう。何とかする。話してくれてありがとうな。頑張るな。」

「うん、気をつけてな。これ昨日、僕もなってたから。」

「うん、頑張ってくる。他の人は俺がやるから。理岳君な、違うところに行くんだろう?あんたすごいな。頑張ってな。」



もうここは大丈夫なのだろう。離れてもいいかな。よし、それじゃあ蛇沼だけか。あいつを救うには…そうだな。信頼する人間がいるな。



理岳は久しぶりに学校に来ることにした。まだ学生服が慣れない感じになるのは何故なのか。

もうとても長い間着てない服に思える。


校舎に入れば自然と自分の意識が決まる。学生である。この意識で教師達の意識を注意が集まるんだろう。ここはもっと解放的でないと心がこの校舎に捕らわれている感覚になる。窓も無く、ドアも無く、ただただ灰色の空間。誠さんの言ってたことは何なのかは分からないけど学校に長い間来ていない自分にとってはこの空間はとても息苦しいように感じる時が多い。


「ねぇ、利児。聞きたいことがあるけどいいか?」

ざわッとした空気になった。剛田利児に話しかけただけでこんな空気になるかな?僕なんかおかしいか?ずっと変な絡み方してたから仕方ないか。

「う、うん。なんだ?なんかあったか?久しぶりだな。学校もういいのか?」

「あーうん。もう達成してるからいいかな。利児に聞きたいことあるけどいい?なんで蛇沼は学校来てないんだ?どっか出かけてるの?なんで?」

「え?蛇沼?…本当だ。何であいつ来てないんだ。何が知ってるか?」

「いや、まだ分からん。」

「うん、そうか。蛇沼な、あのバイトがつらいって言ってた。自分の眼を使いながら変なところがないかずっと確認する仕事だったって。こっちの仕事の方が楽だから、あの仕事は辞めるって言ってたかな?でも学校に来ないのは何でか分からないな。」

「うん、分かった。ありがとう。剛田、僕学校辞めるな。今までありがとう。一人にならないように頑張って声かけてくれたんだな。もう一回言うな。ありがとう。」

「うん、お前も頑張れよ。じゃあな。」


攻視の能力は熱源探知、暗視の能力。目に見えないものを捉える能力だ。あのチカラはどこまで発達したんだろう。でも狂乱しているのに能力が使えている…。うん、意味が分かった。早く助けないと。


学業産業区に攻視がいる。居場所はどこいいるかは分からない。後はどうやって見つけるかだ。ビット器官みたいなものが攻視の身体中に発せられているのなら、僕はどんなふうに見つければいいか?迷彩というより認識されないようにバリアを張っているのか。これは実際に目視なんだろうけど。うん。視覚でモノの動きを捉える能力。うんこれでいい。攻視を見つけるには微粒子を捉えるこの能力でいこう。


目を閉じる。今はあいつじゃないな。雰囲気はこんな感じじゃない。もっと気配を消すように動くはずだ。こんなことをしているのは‘’違う誰か‘’。


「なぁ、あんた何してるの?もう終業してるんだけど。なんでここにいるの?」

「ん?なんで人が居るの?ずっと頑張ってるのはこっちなんだけど?あんた誰だ?あぁ、こいつの仲間なんだな?腹立つよなー。この都市のせいで俺は酷い目に遭ってるんだ。これぐらいやっても良いだろう?」

「なぁ、あんたの気持ちは分からないけど、ここに固執する必要あるか?もう違うところで頑張ることはできないのか?もういいだろ?あんたの力と記憶。そんな大胆なことする性格だと思えないんだけど?」

「あぁ。そうやっぱこいつ知ってんの。あー腹たつなー。こいつ泣きながらもう辞めて違うことしたいって言ってんの。こいつの記憶と力、誰か他の人間が乗り移ってることあるのか?大体なー。こんな体持ったって意味ないだろー。対して強いわけでもなく、認識されないってことは俺にとってはいいと思うけどなー」

「うん、おかしいのはわかった。もういい。どうするかはこっちで勝手に決める。」

ギフトを使わずにこの状況を収めないとどうにもならない。でもやることは一つ。こいつの中に眠ってる記憶を全部引き出せば良い。さぁやるか。

「なぁ、攻視のやってることってなんでこんなに辛いことしてるんだ?精神的に疲れるんだったら、攻視のここにいる目標みたいなのはどこにいったんだ?辛いだろ?こんなことやめたら?」

「何?今そんなこと話してる暇ないだろ?俺これからこんなところ無くなって違うところで仕事したいんだ。俺はもっと違うやり方で自分の思い通りに人生、生きたいんだよ。なんか悪いことでもあるのか?」

「いや、何も悪いところなんか無いよ。攻視は頑張って他の場所に行きたいんだったらその方がいいと思う。僕は何も言わない。」

「お前何?なんかおかしくないか?何か…あぁ、俺のこと下にみて話してるのか?なぁ!お前そんな感じだから人に嫌われていくんじゃないの?お前の性格、本当に腹立ってくるんだよ!なぁ!なぁ!!」

「うん、最初はそうだった。うん、俺はこの人と関わらないようにしようと決めてたから。話しないような性格だから。ごめん、俺な、剛田と話したんだ。学校辞める事にしたって。うん。俺辞めて仕事することにした。その最初の仕事な、難しい機械作ってる女の子と話したりそばに居続ける仕事。なんでか知らないけど助けたみたい。俺な、いや、僕な、家族みたいな人達に出会えたんだよ。僕な、めっちゃ嬉しかった。だからその仕事続けて、いつ終わるか分からないけど、結構生きる気力みたいなの溢れてくるんだ。だから頑張ってその仕事、することに決めた。なぁ、攻視。もし仕事つまらなかったら、僕と話すか?なんかな、まだ俺って言葉が自分に張り付いて離れないけど、ずっと僕って言いたい気分なんだよ。そっちの方が気分が良くてな。だから、攻視、自分の本当の気持ち、剛田にちゃんと言えるか?話してみろよ。大丈夫。きっと聞いてくれるはずだから。なぁ、剛田ってすごくやさしいだろ?話してみたら?学校楽しくなるんじゃない?」

「はぁ….うん、俺なんかバカらしくなってきたんだけど。なんでか、この仕事、ずっとしてるとな。みんなの動きとか気持ちとか見えるようで全然見えない。面白くない面白くないって。ずっと頭の中で考えて考えて仕事してるのか頭で悪口言ってるのか、なんかずっと暗い気持ちで仕事しないといけなくなる。面白くなかったのにな、理岳、なんでお前素直にそんなこと言えるの?みんなお前みたく頭良くないぞ?なぁ、みんなお前のことなんて言ってたか知ってるか?‘’動く理性‘って言われてたぞ?お前、本当は面白い性格してるんじゃないかって。話してみたいからついて来てくれっって利児は面白そうに俺ら連れて話しようといつも楽しそうにしてたぞ。なんか…もういいか?バカらしくなってきた。そう辞めて違う所に行けるよう話してみる。なんか面白くなくなった。俺、もう‘’抜ける‘’な。なぁ、理岳、俺な、58人目。わかってな。この都市の真実。人間を神様になんてするもんじゃないぞ。でもな、こいつずっとありがとうありがとうって言ってるからな。頼むな。たまに話するぐらいはしてくれな。」

「うん、わかった。僕な、兄ちゃん救いに行くことに決めた。僕な頑張ってくるからな。頑張って色んな人助けてくるな。ありがとうな。」


はい、エピローグに入ります。この物語の大体の予想はついていると思います。この物語は長く続ける自信はあまりありませんが‘’末長く‘’書いていくつもりなのでよろしくです。理岳君が可愛くなってますが、絶対に誰好きなのかは分かりそうで分からないようにしてるのが、またハートつかむポイントです。たまに僕が俺になるのは記憶が混乱してるのかな?頑張って理岳君押し上げ隊を結成していますが、本当に物語が動くともっといろんなは話ができると思うので乞うご期待です。それでは1章のエピローグまで。

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