第11話 解き放たれる鎖
[星の精霊アステール]
星の力を持つ精霊、自転と公転を操る力があり、一部を中心として放射状に飛び道具を放つ、自転の力で回転数をかけることでライフリングをより強化することができる。
シードルでは最も普及している精霊であり、約5割を占める
廃工場の中にて皆の顔は以前と比べて明るい、だがしかし顔触れは変わっていた、人数も多くなっている、達成感に浸りながらも犠牲を考えると表情は暗くなる、するとフィリアがリドルに声をかける。
「ここも随分明るくなったもんだね!」
フィリアは相変わらずニコニコとしており、リドルを元気付ける。
「うん、そうだね、犠牲になった人のためにも...」
「6人も死んだ、怪我した人もたくさん出たし...僕らはもう戻れないよ」
フィリアの真剣な表情にリドルは息を呑むがリドルの強張った顔を見るとフィリアはニコリと笑う。
「難しいことは考えないでいいよ! 頑張ろう!」
フィリアは手を出し、その手をぎゅっと握ると立ち上がる。
「うん、そうだね、俺たちはまだ終わらない」
リドルが拳に力を入れると闘いを誓い、フィリアと腕を組むとキールが話しかける。
「リドル、いい感じのとこ悪いが、少し気になることがあってな、協力してくれ」
キールは杖を使い撃たれた足を引きずりながら歩くと何もない個室へ入る。
「どうした? キール」
リドルがキールに声をかけるとキールは魔力結石を取り出し、器の中に入れると詠唱する。
「ウォーター」
結石が淡く光ると水へと変わるとキールは水をリドルへ勢いよく顔に掛ける。
「うお!?」
リドルは防御の姿勢をとるが、水はリドルに触れた瞬間に収縮し、空へと変わる。
突然のことにリドルが唖然としているとキールはニヤリと笑う。
「やっぱりそうか...!」
キールがニヤニヤと笑い、リドルが困惑しているとキールはキラキラとした目でリドルへ語る。
「前に見たことはあったが、お前は魔法の影響をなぜか受けないんだ!」
キールの言葉にリドルが困惑しているとキールはリドルに魔力結石を渡す。
「それを手に持ったまま詠唱してみろ、多分、反応しないはずだ」
「わかった」
リドルは魔力結石を挙げると詠唱する。
「ウォーター」
魔力結石は反応しない、キールはリドルの持った魔力結石を持つと詠唱する。
「ウォーター」
魔力結石は淡く光ると水へと変わり、地面は溢れる。
「つまりお前の直接触れる魔法は全て制止して、発動自体することもない、どういう原理なんだ?」
「うーん、わからない、俺だって初めてだし、こんなのがあるとは思わなかったよ」
「まあいいさ、相手はすでにこのことを知ってるかもしれない、だから確認をしておきたかったんだよ、そしてこのことがわかったってことは、やれることがある」
キールの言葉にリドルは首を傾げる。
「やれること?」
〜数日後〜
辺りは明るい真昼、いつもの大通り、奴隷と人間の入り混じる中、人は生活を営む中で1人の少年がいた。
リドルは顔を隠していない、人混みの中を歩きつつ、獣人奴隷に近づくと通り過ぎ様に声をかける。
「君も自由にならないかい?」
リドルの言葉に奴隷は耳を貸そうとはしない、奴隷がそのまま歩き出そうとするとリドルは止める。
「亜人を解放しろ、これを目的としている、意味はわかるね」
リドルの言葉に奴隷は暗い顔になる。
「でもどうやって...俺だって自由になりたい、だけど主従媒体が...」
「俺は主従媒体を解体できる技術がある、信用し、君が自由になりたいのなら助ける、拒否しても構わない」
リドルの言葉を信用し、奴隷は口を開く。
「自由に...なりたい...」
その言葉を聞くとリドルは主従媒体を握り、破壊する。
奴隷は驚きながら耳を触り、次に心臓に手を当てる。
「本当に...自由に...」
「ついてきて、みんなの協力が必要だから」
そうして同じことを繰り返し、ゆっくりとその人数は増えていき、やがて大群ともなるほどの亜人たちが揃い出すのであった。
[夢の精霊オニロ]
夢の力を持つ精霊、精神と虚偽を操る力があり、痛覚を消す、幻覚を見せる、人間を眠らせるなどを行える、オニロは最も新しく、精霊信仰が広まったあとに広まり始めたとされており、信仰者は少ない




