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toy  作者: 蕎麦
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霧島火菜

私は霧島火菜16歳。私には幼馴染がいます。飯島夕字くんという名前でついこの前私の彼氏になりました。夕字くんは明るくて真面目で素敵な人だけど7年前から様子がおかしいんです。一緒に帰ってくれなくなったしいつも沢山の荷物を持って学校に来ていました。ちょうど朝名ちゃんが不登校になった日からでした。私には朝名ちゃんが何か重要な鍵を握っているように思えました。でも朝名ちゃんには会うことができませんでした。だからまずは夕字くんを尾行して手がかりを掴むことにしました。

夕字くんはいつも足早に学校を後にしてしまいますが今日は運よく日直の仕事があるようなので落ち着いて尾行できます。

「火菜一緒に帰らない?」

「はわわわわわふえわあ‼︎」

突然後ろから声をかけられました。親友の加菜からでした。

「どうしたのよ。いきなり素っ頓狂な声だして。まさかいやらしいこと考えてたとか〜?」

「ななななち、違・・・う?」

「いやちょっとなんでそこ疑問形なのよ・・・。つっかえるまでは置いといてそこから疑問形になる?」

「あはははははは。ごめん今日ちょっと用事があって・・・。」

「あ、デートか。楽しんでおいでね〜。」

「え、ちょっと。それ勘違いだからーーーー‼︎」

ああもう居なくなってる。加菜はいつも突然消えてしまうんです。一体どんな風に移動しているのでしょうか・・・。

気を取り直して尾行しようとしたのですが夕字くんはもう教室にいませんでした。焦って教室を出ます。おお‼︎まだ廊下にいます。さあ尾行開始です。

どうも奇妙です。最寄り駅を下りた途端家とは逆方向に歩き始めました。

しばらく歩いて今夕字くんが歩いているのが人が殆ど住んでいない廃墟群に向かって歩いているのがわかりました。ここにはいわゆる暴力団などの人達が集まっているためあまり人は近づかないのです。何かを隠すには絶好の場所です。

さらに少しすると妙に新しい白い家が見えました。作り自体は簡素ですが丁寧に作られていました。中からはカツンカツンと音がします。夕字くんが鍵を取り出しました。そうして中に入って行きます。私は中を見ようとしてほんの少しドアを開けました。中には沢山の美術品そして一人の少女。私はかすかにその面影を覚えていました。間違いない・・・朝名ちゃんです。なぜこんな危険なところに一人で居るのでしょうか。そのとき奥の方から夕字くんが出てきました。

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