第八話 交流会、いよいよ本番!
「やば!! 遅刻するー!」
出発しようにも、母が準備できてないから無理なのだ。 ほんと、送り迎えされなければならないなんて嫌だと思った。
「お、おはよう。。」
やっと学校に着き、席についた私は周りを見渡す。やっぱり絵美はまだきていない。まあ、あと10分はかかるだろう。
「では、朝の会を始めてください。」
伊藤先生も、絵美に飽きれているにちがいない。
「起立!おはようございます!」
朝の挨拶をして、出席の確認もしたあと、体育館に向かった。
はじめは、弁論大会。日本人は韓国語、韓国人は日本語で話す。韓国の現地校の生徒がここにくることになっている。
「あ、きた。」
隣にいた杏花ちゃんがつぶやいたので見てみると、現地校の生徒が到着していた。
「へぇ~、かっこいいのはあんまいないけど。」
まったく、いったい何を考えてんだか。
「弁論大会に出場する人は入ってください。」
未来ちゃんはなんだかやる気に満ち溢れている感じがする。今日もそれは同じだった。
「はいっ!」
元気に返事をし、中へ入って行った。
「相変わらず元気だねぇ~」
そして誰かがそう言った。
「これから、○○中弁論大会を始めます。はじめの言葉、△△さん、お願いします。」
「はい。」
まあこんな感じで始まった弁論大会。私はただ見てるだけなので、何だか退屈だ。 この後の交流会には少し仕事があるのだが。。どうしてもやりたくなかった、終わりの言葉。。副委員長になったんだから責任持ってやりなさい、と言われてしまったのだ。
「こんにちは。わたしのなまえは、××です。これから、しぜんのたいせつさにつゅいてはなしたいとおもいます。」
現地校の生徒の発表だ。それにしても、なかなか悪くない日本語だな、と思った。だがやはり、「つ」 をうまく発音できないらしい。
次は、日本人学校の生徒の番。未来ちゃんだ。
「アンニョンハセヨ。・・・」
まあこんな感じで、交互にスピーチが行われた。
そして最後の人がスピーチを終え、 交流会が始まった。
「Um、please come.」
何とか英語で頑張って、相手の生徒たちを部屋まで連れてきた。
「じゃあ、自己紹介しよう。」
班長が始めに自己紹介した。そして、私。みんなの自己紹介が終わったらいよいよ発表だ。私たちの「漫画・アニメ」。
「はい、それでは始めましょう。」
実は本来、会話はすべて韓国語で行われている。
「日本には、いろいろなアニメがあります。・・・」
班長の発表。
「日本で一番最初に放送されたアニメは、・・・」
私も発表を終え、交流会は進んでいった。
全員の発表がおわり、相手の生徒たちの番。
「こんにちは、わたしは☆☆ です。」
日本語に関しては、先ほどの大会に出場していた人より下手だった。
「初音ミクしってますか。きょうは、ゲームもってきました。」
この学校、ゲーム持って来ちゃいけないんだが。
「どうぞ、やってみてください。」
「おぉー!マジでやっていいの?」
。。。一人だけ、この展開を喜んでいる人がいるようだ。
「どおぞ。」
「ミクは可愛いなー」
オタクですか。。
「(時間です。体育館に集まってください。)」
放送が流れた。
「Please、come.」
また英語で頑張り、体育館まで案内した。さあ、気を引き締めて。。。とは言え、韓国語で終わりの言葉なんて、本当に自信がない。発音は難しいし、字は読めないし。。
「それでは閉会式を始めます。終わりの言葉、岡沢さんお願いします。」
「はい!」
始まってしまったー。。
「美来、お疲れ様。大丈夫だったじゃん。」
はるちゃんの一言にちょっと励まされた。
結果なんて、まあいいか。




