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第四話 平凡だけど平凡じゃない日々

しばらく同じような日々が続いていた。けれど、いままでの学校生活のなかで今が一番たのしいと思えるのはなぜだろうか。

カナダへ留学したのは、日本の学校の教育を避けるためだった。なぜなのかはよくわからないが、日本の学校にうまく馴染めず、いろいろトラブルがあった。 ストレスが溜まっているという自覚はなかったけれど、小さい頃からチックというもの(病気ではない、ストレスから起こるもの) があって、母は心配していたようだ。


「はい、今日の学活の時間に、交流会の実行委員を決めますので考えておいてください。」

先生が言った。 交流会ってなんだろう?

「あの、交流会って何ですか?」

隣の人に聞いてみたところ、来月に韓国の中学校との弁論大会が行われるらしい。そして、弁論大会のあとに、こちらは韓国語、相手は日本語を使って行う交流会があると言う。

「へ~、そうなんだ。じゃあ、こっちは?」

数学のあと、よくわからない問題を教えてもらっている生徒がいた。すぐ近くなので、私も覗いている。人に聞くのが嫌いなため、盗み聞きと言うのは本当に便利なものだと思う。しかし、ふむふむ、そうなのか。と納得しているうちに、学活の時間になってしまった。そういえば、交流会とやらがあったな、と思い出す。

「はい、交流会の実行委員を決めますよ。考えておきましたか?」

伊藤先生が言った。

「手を挙げてください。」

私はすぐに手を挙げた。やってみたいなと思った。他にも一人立候補者がいたけれど、ジャンケンで勝った私は実行委員になることができた。

「あしたの昼休みに、会議があります。実行委員の人はよろしくお願いします。」

先生が言った。 私はいまだに理解出来ないのだが、なぜ先生まで敬語を使うんだろう。。

放課後、 みんなと別れて母と帰っていると、不意に「 さっわちゃーん!」 と呼ばれた。私を呼んでいると言うことにはすぐに気がついたが、気づくまでの間に、え?さわちゃんてなに?私のこと?日本語だったよね? とか、いろいろ考えてしまった。そして振り返ると、もう一人のみくがいた。

「あ、西野さん。」

「ここでバス乗るの?私は歩きだよ。」

彼女の家はすぐ近くにあるらしい。

「あ、バスが来たからもう行きますね。また明日。」

私達は急いでバスに乗った。


「おはようございます!」

今ではもう自然に入れるようになった、ドアの扉を開けた。

「あ、美来ちゃんおはよう!」

晴海ちゃんが声をかけてくれた。晴海ちゃんは、この学校で初めての友達だ。美術の時間に隣に座ったから少し話したら、以外と気が合うようで仲良くなった。

「はるちゃん、」

私は彼女のことをはるちゃんと呼ぶ。

「一時間目、音楽だったよね?一緒にいかない?近いけど。」

「もちろん、いいよ」

音楽室は隣なのだ。

(ガチャリ) 音楽室の扉を開く。まだ誰も来ていない。

「電気つけるね~」

暗かった部屋が、はるちゃんの声と共に明るくなった。

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