そして別れ
「なんだったんだ…」
「せっかく、会えたのに…」
「また、会ったら渡しといてくれないかい?」
パン屋の女将さんはパンが入った袋をハウッドに渡した
「わかりました」
その日、一日中アウティを探したが、見つかることも出会うこともなかった。次の日、ハウッドのお母さんが朝から深刻そうな顔をして、ふたりに言った
「ごめんなさいね。朝から胸糞悪くなるかもしれないけど」
「あ、うん?」
「ほら、親友のアウティくん…覚えてる?」
「え?うん。てか、昨日会ったし…」
「そのアウティくん…亡くなったのよ」
「え?!で、でも!昨日元気だったよ!」
「そうだよ!アウティは病気なんかなかったよ!」
「…事故、なんだって」
「事故…」
「…そんなの信じられねえょ!」
ハウッドは自室に閉じこもってしまった
「ハウッド、ごめんなさいね」
数分が経ち、レナが入ってきた
「レナ…」
「あのさ、アウティにさ手紙貰ったよね?」
「…あ、死んだら見ろとか言ってたな」
「見よっか」
ふたりは貰った手紙を開けた
「これは…」
手紙と一緒に動物の毛が入っていた。手紙にはこう書かれていた
「突然居なくなってごめんなさい。俺たち家族は、この街の秘密を知ってしまいました。そのため、この街を離れることになりました。俺らは大きな塀を超えて、森も越えたら、青い海が広がってました。俺たちがいた場所は、街ではなく島だったのです。そのことに気づいてしまい、島を出た後家族は殺されました。きっと手紙を読んでる頃は俺は死んでます。どうか、ここから離れてください。アウティ」
ふたりは驚いた。そして、ハウッドの母は扉越しにハウッドが読んでいた手紙を聴いていた




