秘密のふたり
ハウッドは城の裏側にある丘に来ていた
「思い切って、飛び出してきたけど…やっぱり俺って、バカだな…」
レナはハウッドの少し遠くの後ろに立っていた
「ハウッド…」
「レナ?」
レナはハウッドの横に座った
「夕日、綺麗だね」
「…母さん、まだ怒ってる?」
「心配してたよ」
「もう、嫌なんだよ。大切な人が居なくなるの」
「…そうなんだ」
「次はレナかも次は母さんかもって思っていたら…」
「そうよね」
「母さんはスーおばさんのこと嫌いなのかな…」
「多分、悲しすぎて動けないんだよ」
「そうだといいけど…」
「帰ろ」
「いや、でもな…」
「私がいるから大丈夫だよ」
「…そう、だよね」
ハウッドとレナは家に帰った
「母さん、ただいま」
家の中は暗く誰もいないようだ
「母さん?」
「おばさん?」
「まさか…」
ふたりはお母さんを探した
「母さん!」
「おばさん!」
ハウッドは路地裏にお母さんが行くところを見た
「母さん?」
よく見るとお母さん以外に人がいた
「誰だ?あ、あの人は確か、いつも王の近くにいた人だ」
ふたりはこんなに会話をしてい
「私の子供に合わせて」
「それは無理です」
「なんで、見ず知らずの子を育てなきゃいけないのよ」
「しょうがないです」
「ねぇ、次は私にしてよ」
「無理でございます。これは王が決めることですよ」
「なんで!ねぇ!もう嫌なの!」
「そんな、大声を出さないでください。誰かに聞かれたらまずいでしょ」
「いいじゃないの別に」
「ハウッドくんに聞かれたらまずいですって」
「(母さんたちは、一体何を…)」
ハウッドは足元の石を蹴ってしまった。そのふたりは路地裏の奥へ走っていった




