そして、また一人
どんなに時間が経っても、レナのお母さんは帰ってこなかった。そして、また一人居なくなった。街の中でも、有名なスピーカーおばさんのスーさんが居なくなった。でも、みんなの反応は…レナのお母さんが、居なくなった時と違った
「スーさんは…居なくなってもしょうがない人だしね…」
「うんうん。あの人、なんでもかんでも噂流すでしょ。だからね…」
「私、嫌いなのよね。スーさん」
「あの人、恨まれても仕方ないしね…」
街の人達はスーさんが居なくなったのか、スーさんの悪口ばかり言っていた。そして、誰もスーさんのことは探さなかった。ただ、ハウッドだけは探していた。スーさんは、ハウッドの父のお姉さんであったから。みんなからは無駄だと言われるけど、一生懸命に探した。でも、見つからなかった
「ただいま」
「あら、おかえり。どうだった?」
「まだ…てか、なんで母さんは探さないの?」
「…」
お母さんは黙ってしまった
「母さん?」
「いや、私は忙しいから」
「いつもさ、忙しいとか言うけどさ、母さん…なんの仕事してんの?」
「え?」
「父さんの商売だけでは無理なことは知ってるよ」
「何を言ってるの?」
「俺だって、もう子供じゃないんだよ。家事が忙しいとかなのかなって思ったさ。でも、俺が起きた時、母さんいなかったじゃん」
「いや、買い物に行ってたのよ…」
「あんな朝っぱらから?店自体やってないよ」
「あのね…」
「父さんのこと、何か知ってるよね?」
「知らないわよ!」
「じゃぁさ、なんで手紙の返事来ないの?」
「きっと、届くのに時間が…」
「大人って、すぐ隠したくなるよね」
そう言ってハウッドは、家を出てってしまった。レナはハウッドを追いかけた




