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嵐の前の静けさ

 週末はできるだけ会おうと、優子と約束をしていたのだが前回のデート以来そんな気にはなれず、週末のことを考えるだけでも気が重かった。

 そんなとき、美樹に日曜日に圭太に渡すクリスマスプレゼントを選ぶのを付き合って欲しいと頼まれた。優子と会わなくていい理由ができたので、美樹の誘いに二つ返事で了承した。

 優子には週末に会えないとメールを送ることにした。

『今週の日曜日は久しぶりに友達と遊ぶことになったから、今週はデートはできない。ごめん。その代わり、クリスマスには穴埋めするから』

 優子は遊ぶ友達が男なのか女なのかひどく気にしていた。やましいことはないが、変に疑われたり、勘ぐられたりすると面倒なので男友達と遊ぶとついつい嘘をついてしまった。

 さらにクリスマスにはデートをすると、かなり念入りに約束させられた。

 美樹は圭太に、「今週は純平とデートに行ってくるね」と冗談めかして伝えたらしく、圭太も軽いノリで「おう、デート楽しんできなよ」と返事をしていたと美樹に聞かされた。

 圭太は俺に対しても、「日曜日、美樹とデートなんだって?」とちょっかいを出してきたが、俺のことも美樹のことも信頼してるらしく、「幼馴染同士、たまには二人でゆっくり遊んで来いよ」と笑って言っていた。

 俺と優子との関係とは違い、美樹と圭太は深いところでしっかりと繋がっていてお互いの信頼しあっているのだろうと思った。

 俺は今週は優子と会わなくていいことにほっとしていたのだから、その差はなおさらだ。

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