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日常の世界

「今日午後6時過ぎごろ、○○駅構内で男子高校生が刺されるという事件が発生しました。被害にあった高校生は腹部をナイフのようなもので刺されており、意識不明の重態だということです。なお、犯人は逃走したようで、警察は犯人の足取りを………………」


「14日に男子高校生が刺された事件の続報です。目撃者の証言が出てきたそうで、事件発生時、被害者の男子高校生が女子高生と接触していたとのことで、警察は事件との関係性を注意深く………………」


「△△県警の会見によりますと、目撃証言にあった女子高生を重要参考人として捜索するとともに、通り魔的な犯行である可能性を含め、周辺住民の皆様に注意を促すとともに………………」


『本誌徹底検証! 男子高校生が刺された事件の裏には男女関係のもつれが原因!?』


『独占スクープ!! 警察は犯行を起こることを事前に知っていた!?』



 事件は全国ニュースで騒がれた。夕方や夜のニュースに昼のワイドショー、新聞や週刊誌など様々なメディアに取り上げられた。

 事件は事実に色々な憶測やありもしない噂に尾ひれがつき、警察のスキャンダルだと騒ぎたいワイドショーや週刊誌が油を注ぎ、そこに自称専門家などの勝手な解釈が混じりながら、マスコミの報道合戦は過熱していった。

 しかし、ニュースの賞味期限は短く、報道の熱は冷め、世間を一瞬騒がせただけで、よくある事件の一つとして忘れられつつあった……

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