危険なのは
俺はほとぼりが冷めるまで少し街を練り歩く。するとチラホラ俺を指差している人がいた。これはやっぱり合格点だったかなと思いながら一時間程歩き、さっきの宿へと向かう。受け付けをしようと話しかけると受け付けが頭を下げて
「申し訳ありませんでした」
と怯えた声で言う。まああれを見たらこうなるかと思いながら
「いやいや大丈夫だから」
と落ち着いた声で言うが怯えている。仕方ないかと思いながら
「あの2人、いや三方はどこ?」
「2階の210の広い部屋です」
と怯えた声で言う。
「ありがとう」
と俺は二階に上がり、210に向かう。210の部屋の前に立ちコンコンッとノックする。するとドアが開き
「あの、ココが寝ているので外でちょっと話せませんか」
と少女を見る。ココちゃんか可愛い名前と思いながらも少年の提案に従う。少年に付いていき誰もいない場所を探して、そこに着くと
「なんて事をしてくれているんですか!」
といきなり怒鳴られる。まあうんと頷き
「だって解決するならあの方が早いし」
「だからと言って見せしめをしますか」
「だから早いから」
「その早いせいで僕はまだ良いですけど、ココ、あの子も恐怖の対象になったんですよ」
「でも、住みやすくなったよな」
「はあ、本当にそう思っているんですか」
と呆れられる。生活に不自由は無くなるから多少は住みやすくなったよなと思いながら頷く。すると少年はため息を吐き
「自分を恐怖の対象されてる街なんて僕は住みたくありませんよ」
「そうか?」
「そうですよ」
と少年はまた呆れてる。うん?そうなのか?と思いながら
「分かった。じゃあ俺があの子、ココを連れて住みやすい街でも探すよ」
と良い解決策だなと思いながら頷く。
「それは良いですね」
と少年はため息を吐いた後
「僕とココとモウだけで行きますよ。ココが心配なので」
「なんで?俺は?」
と疑問を投げかけると少年はキレた様に
「あんな生命を冒涜する様な戦いをする奴と一緒に居させたくないので」
と俺を睨む。昔ちょくちょくいたな正論野郎ってまあこういう時は
「領主も生命の冒涜してたからな冒涜野郎には生命の冒涜しても別に構わないって。それよりも一緒に居ない方が危険だと思うけど」
「なんで!」
「今回の件、俺が何故こうしたか分かる?」
「それがどうしたんですか!」
と怒鳴る。こういうところだよなと思いながら
「だってお前が貴族の息子に攻撃したから、逆恨みがあるだろうなぁと思って先手を打ったの。分かる?」
「そんなの逆恨みがあるか分かんないじゃないですか」
「あるんだよな、面子とか気にしてる奴は。だからね石を投げたで息子も来たんだよ」
「それは!そう煽ったからでしょ」
「それはそうだ。でもその煽りでくるって事はキレてたからだ。相当なそんなの放置したらどうなると思う?」
と言うと少年は黙ったまま見つめる。
「今日かもしれないし俺たちが去った後かもしれないが確実に逆恨みがあるって事だ!もし俺らが去った後だったら助けられる?」
「それは!そうなる前に助けますよ!」
「どうやって?」
「それはっ!」
と少年は俯く。
「だからね。お前みたいな後先考えない正義気取りは危険なの。だから俺が行くから安心しな」
と冷静に言うが少年は首を横に振り
「納得しません!だから僕も付いて行きます」
と宣言する様に大声で言う。まあこうなるかと思いながら頷く。
「分かった。分かった。付いて来い。明日宿の前集合な」
と適当に言うと少年は俺を睨んだ後、宿がある方へ向かう。俺はどうするかと考えまあ無料で泊まれそうだし、別の部屋を用意してもらおうと決める。
次の日俺らは宿の前で集合する。俺は少年がどう言ったかわからんがココの前に中腰になり
「あのさ、頼みが有るんだけど。こいつの両親を探す旅に付いてきてくれないかな君に懐いている様だし」
と寝る前に考えた台詞をベヒーモスを見ながら言う。自分を迷惑だと思わせない方が良いと思ったからだ。ロリに気を使わせん方が良い。うん。するとベヒーモスは激しく頷く。何?と思いながら見守る。するとココは頷き
「うん。良いよ」
と頷く。俺は良い子だなと思い抱きつこうとするが
「ガウ」
「石よ飛べ」
と石をぶつけられながら指を喰われる。ああ、危険な二方だなと思いながらヒールをしてると少年は先頭に立ち
「次の街へ向かいましょう」
と先導を切った。




