カルシキシ
なんだかんだで報酬を貰い、宿に泊まり。朝となり次の街へ出発して昼頃に街が見えてくる。目的地のカルシキシだった。入ろうとすると領主の兵士らしき人が門番をしていた。俺たち四方は門番から軽い荷物検査を受けた後、街に入る。すると街はモーケン献上品評大会の影響なのか人混みが出来ていた。泊まれる所あるかなぁと思いながら四方で宿を探す。探していると神父らしき人が三人のお連れを従えて歩いて来た。すると街の人がチラホラと頭を下げる。偉い人なのかと思っていると神父がこちらにやって来て
「おお、リーロン。英雄、リーロンではありませんか」
と仰々しく話しかけて来る。するとセイロメは小声で「誰ですか」と聞いて来たので「知らない」と返す。
「おや、これはこれは失敬。私は神イルタマゲダ様にお仕えてしているワアキョソです。皆からは教祖様と呼ばれていますが私はただお仕えしてるだけの教徒です」
と天を見上げる。胡散臭いけどまあ良いかと思いながら聞いていると
「おやおや、宿探し中でしたかな。でも大会で中々見つからないでしょう。もしかしてこれはイルタマゲダ様がお助けしろと仰っているのですかいやはや、これはお助けしなければ。もしよろしければ教会に休める場所があるのでそこでお休みになられるのはいかがでしょうか」
と提案される。まあどうするか思いながらセイロメを見ると悩んでいる。ココも悩み、モウは首を振る。胡散臭いからなぁと思いながら、胡散臭くてもどっちにしろ目をつけられたらまあ行くしかないかなと思い
「三方は祭りを見たいらしいから俺だけで良いか」
と俺はセイロメの肩を軽く叩きながら提案を受け入れる。ワアキョソは目を少し閉じた後頷き
「分かりました。では」
と後ろを向くと三人の中の1人が前に出てきて。
「大会中ではぐれやすくなりそうですのでではこちらの者を道案内に任せましょう」
とワアキョソが3人を見る。提案を断ろうと口を開けようとするとセイロメが
「はい、お気遣い感謝致します。これで安心して回れます」
「いやはや、これは当然の気遣いですよ。イルタマゲダ様ならこうしろと仰いますよ」
「はい、ありがとうございます。リーロン、行って来るね」
「リーロンさん。行って来ます」
「ガウ!」
と三方は歩き出す。お連れの1人が三方に付いて行く。俺はセイロメなら大丈夫かと少し心配しながらも一瞬考えまあ大丈夫だろうと見送る。そしてワアキョソに向き直る。
「では英雄リーロン。こちらに来てください」
とワアキョソが歩き出した。俺は付いて行く。




