ここだけ格闘的な奴
次の日俺はセイロメを従えて特訓場所へと向かう。するとコクアリ、コクブカ、コクマロの三人が集合していた。俺は早速前に立ち
「先生のリーロンです。よろしくお願いな」
「リーロン先生、やはり良い面構えですよ」
「貴殿に教えを請えるとは恵まれていますよ」
「それで、貴殿はどんな教えを享受してくれますか」
と三人が言葉とは裏腹に純粋な目で見てくる。俺は頷き
「まず、俺の魔法は特別だから教えても無駄になるから、なので昨日寝る前に考えた。石を砕く拳が良いと思って」
「石を砕く拳。良い面構えには良いアイデアが降ってくるんですな」
「なるほど、それでセイロメ様ですか。これは面白くなりますよ」
「それで貴殿、どんな稽古をつけてくれますかな」
と俺たちを見つめる。俺はセイロメを見る。
「本当にやるんですか」
「当たり前だろ、だって依頼受けたんだからさ、やろう」
「分かりました」
と渋々頷く。まあ良いかと思いながら
「では三人は少し後ろに下がって、、、よしそこで良いよ。では今から石をぶつける。それを拳で砕く」
「なるほど、良い拳にはセイロメ様の良い石がが必要不可欠であると」
「なるほど、それで石の構造強化の発明者ですな」
「貴殿の授業を受けきってみせますよ。我々の力をとくとご賞味あれ」
「よし、じゃあセイロメ」
「はい、ではいきます。石よ飛べ」
と魔法陣が空中に現れ、石が出現し三兄弟に向かって飛んで行く。三人は微動だにせず
「「「グハー」」」
と三兄弟の胸に直撃し、吹っ飛ぶ。俺は念の為ヒールを三人にヒールを唱える。
「何で動かないかったんだ」
「セイロメ様の石がどれほどの石か体験してみたくてね」
「でも、貴殿の石。噂より弱かったような気がしますね」
「これでは楽勝、勝ちを頂いた様なものです」
と勝ち誇った目で見る。俺は首を振り
「勝ち誇るなよ、まだただの石だ」
「何と段階を踏ませるとは構造強化版も受けたいですな」
「この石がセイロメ様の石では無いと末恐ろしいですな」
「では石を受ける為にもう一度」
とセイロメを見る。セイロメは頷き
「じゃあもう一度行きますよ」
と魔法陣から石が飛んで行く。すると三兄弟はいとも容易く砕く。
「えっと本当?えっと本当?」
とセイロメが少し慌てる。
「じゃあ次行くよ」
「次ですか、いい面構えに良い心構えですが」
「石を砕く瞬間、驚く事に我々の拳も砕けましたよ」
「ですな、貴殿ヒールをお願いしますよ」
と言葉とは裏腹に拳をフーフーしてる。俺はヒールをかける
「これがヒール。良い面構えには良いヒールが」
「すぐに痛みが引いて行く。これほどの力とは」
「ヒール、良いですな。セイロメ様。構造強化版を」
「何かやだな。だって次も全身で体験するんですよね」
「「「当たり前な事、当然、至極当然ですよ」」」
「えっと何かやだな、やめよう。リーロン」
「辞めずにさ、あいつらの顔を見ようぜ。受けたそうな顔をしてるからやってやろうか」
「無抵抗って分かってるんですよ。いやですよ」
「乗り越えよう」
「そんな心の壁乗り越えたくない」
「セイロメ様、良い面構えで良い石を是非」
「構造強化版を是非」
「我々に叩きこみを是非」
「仕方ない、やるよ。やるからね。頑強な石よ飛べ」
と魔法陣から石が飛んで三人に命中し
「「「グハーーーーーーー」」」
と三人がさっきよりも吹っ飛んで行く。俺はヒールをかける。
「やはり、良い面構えには良い石が」
「胸が木っ端微塵な感覚を味わいましたよ」
「これを砕けとこれは面白いですな」
と言いながら三兄弟は立ち上がりセイロメを見る。セイロメはハアとため息を吐き
「頑強な石よ飛べ」
と魔法陣から石が飛んで行く。すると三兄弟は拳を石に当てながら後ろに吹っ飛ぶ。俺はヒールをかける。
「良い面構えに良い石ですな」
「腕が木っ端微塵な感覚を味わいましたよ」
「これを砕けと面白いですな」
と三人が立ち上がった瞬間、クニミサが大慌てでこちらにやってくる。
「コクアリ、コクブカ、コクマロ。外に魔物がやってきたらしい。行って来なさい。それと貴殿ら助太刀頼みますかな」
「「「畏まりました、では駆逐してきます」」」
と三人が走って行く。元気だなぁと思いながらついて行くとsランクのなんとかゴーレムが立っていた。すると三兄弟はなんとかゴーレムを向かって走って行き
「魔物か面構えがなっていないですよ」
「稽古の邪魔ですよ」
「これを砕くのは面白くもなんとも無いですが」
「「「ゴーレムなんてたかが石、砕きますよ」」」
とパンチをして砕く。稽古の成果かと思いながら頷いていると三兄弟がこちらにやって来て
「「「貴殿ら稽古の続きを宜しく頼みますよ」」」
と頭を下げる。俺は頷き待っているとセイロメは頭を下げて
「ごめん、何か僕のいしが砕けた」
と外方を向く。
「「「セイロメ様、上手い事言わずに是非もう一度我々にご教授を宜しく頼みますよ」」」
ともう一度頭を下げる。
「いやだ」
セイロメは首を横に振る。しばらくの間問答が続く。まあ良いかと見守っているとクニミサがこちらにやって来て
「あの魔物を倒すとは英雄の稽古は違いますなぁ、いやはや、貴殿らには驚かせられますよ」
と三兄弟を眺める。俺の成果じゃあ無いけどと思いながら問答を見ていると
「ああ、突然で申し訳無いがそういえば貴殿らは何処を目指して旅をしておられますかな」
「今はカルシキシかな」
「なるほど、英雄と呼ばれる方はやはり別格ですな」
「ん?」
「いえいえ、こちらの話ですな。とりあえず今日は御礼申し上げますよ」
「俺は何もしてないよ」
「貴殿らはいつもそう言いますな。では宴の準備をして来ます。後でお会い致しましょう」
とクニミサは去って行く。俺はまあ良いかと思いながら問答を見続ける。




