動く会
村を出た瞬間、セイロメがココを見た後、すぐにモウを見て
「あそこの石ってすごく良い休憩場所なんだよね」
「ガウ!」
とモウが力強く頷く。するとモウはココを見ながら元気よく何処かに行ってしまう。ココは慌てて追いかける。するとセイロメはこちらを向き
「次の街って言いましたけど、何処に行きます?」
「えっと決めて無いのか」
「仕方ないじゃないですか。あんなの考えたら出来ませんから、見切り発進ですよ」
とシシオの家を見る。まあそうかと思いながら俺は考える。そして思いつく
「俺さ、あっち方面の街に行きたい」
と前の仲間と一緒に行った街がある方向を指差す。
「何があるんですか」
「良い子供服の売り場があってね、追放される前は行っていたんだよね。そうあれはあの頃、まだ内緒にしてた時、隊長が『何故か最近服がデカくなって来た』」
「辞めときます」
「何で!?まあとりあえず語らせろ。最後まで聞いたら変わるから」
「大丈夫ですよ。あなたがとてつもなく変態である事と行きたくないっていうのは変わりませんよ」
「変わるから。変わるから。じゃあ進める。それでな、それは健康的になったからですよと言ったんだよ。そしたら怪訝そうな目で見てきた。ああ、まだ完全体じゃあ無いから疑問を思うんだと思って」
「怖!」
「何処が怖いんだ?」
「えっ!怖!」
「何処が怖いんだ?まあ良いか。それでな新しい服を買おうとしたんだが中々オシャレな服が見つからなくてな、そこで迷っていたら店員さんに『あなた達だったら子供服の方が種類あるわよ。冒険者ならこの街に行ってみなさいよ』と紙を渡された。俺達は行く事にした。そして何日もかけ街に着く頃には『また何故か服がデカくなってきたと』と隊長が言っていた。うん完全体じゃあ無いからな仕方ない、うん完全体にしようと決意して、服屋に行った」
「やっぱりホラー」
「何処が?まあ良いか。それでな俺は完全体を想像し、服を大量に買ったよ。そして、買い物を終えてアジトに帰る頃には完全体になったんだよ」
「やっぱり終始、怖い話だったよ」
「仲間の為に服を買った俺の良い話だろう」
「マッチポンプは良い話じゃあないだろう」
「俺は完全体にしてあげたんだよ。そしてアフターフォローもしっかりとした」
「ただのマッチポンプだから」
「まあ良いか。とりあえず、行こう。セイロメの将来の服買いに」
「僕までホラーに巻き込まないでください!僕が完全体になる将来なんてありませんから」
「なろう」
「いやです。それよりも何処に行きます、このまま話し合いをしてると村に戻る事になりそうだから早くしたいんですけど」
「じゃあ将来の為に子供服を買いに行こう」
「いやです」
と問答しあう。強情だなぁと考えているとモウが突然間に割り込んで来て。
「何話ているの?」
「何処に行こうかなって」
「じゃあ、カルシキシに行こう」
「カルシキシ?なんでかな」
「この前、デザハレさんにぜひ来てねって言われたからね。迷っているならそこに行こう」
「ガウ!」
とココとモウは見つめ合って頷く。
「そうだな、じゃあカルシキシに向かって一直線で行こう。行こうか三方」
「おー」
「ガウー」
と俺達三方は歩き出す。
「今の話し合い、何だったの?」
とセイロメが後ろで呆れた声で言っていた。




