清史郎、セカンディルへ向かう!⑤
40話目投稿!
腰をやられた作者です。
無理矢理ステイホームです。
お納め下さい。
「清史郎ぅ!森狼じゃねぇか!大丈夫なのか!」
「ガインさん。血を流し過ぎたようで碌に動けない状態です。ポーションで傷口は塞ぎましたが」
「そ、そうか!まずは飯だな!肉だ!肉出せ清史郎ぅ!早くしろぃ!」
「待ってくださいよガインさん!下ろしますね狼さん!」
『ああ、わかった』
清史郎は狼を下ろす。優しく丁寧に。
「どうですか?食べられますか?」
『大丈夫だ!寧ろ感謝する!」
清史郎は、狼用の桶に肉を入れてやる。狼の四肢はプルプルしている!生まれたての小鹿のようだ!
「さあ、どうぞ!」
『え、遠慮なく頂く!』
がっついてますね。これストレンジャー案件ですかね?ゴブリン案件ですかね?まあ、落ち着いてからにしましょう。
「パパ、お帰りって白い!白い子可愛い!」
「椿さん!ご飯中なので見るだけですよ!」
「むー!仕方ないわね!で、どうしたの?」
「森の中で瀕死の状態でしたので、拾って来ました」
「ゴブリン?ストレンジャー?」
「まだわかりませんよ。取り敢えず落ち着いてからです」
「わかったわ!それまで見てるわ!」
急いで運んだのでわかりませんでしたが、白い狼ですか。珍しいですね。瞳も赤いですね。アルビノさんですかねぇ!希少価値とか凄そうですね。売りませんけどね。
「清史郎?拾って来たッスか森狼?」
「ええ、瀕死だったのでお持ち帰りした所ですね」
「なかなか貫禄あるッスねぇ!」
「おう、良い面してやがる!群れのリーダーなんじゃねぇか?」
「どうなんですかね?他の狼の事も気にかけてましたし、リーダーの可能性は高いと思いますよ。まあ、落ち着いたら聞きましょう!」
「「「「おう」」よ!」ッス!」
『清史郎?』
『どうしました桜?』
『生活魔法のライトを打ち上げて!MPを8投入して。生活魔法のレベル3になってるから使えるはずよ!』
難しい事を言いますね桜!雰囲気で行きましょう!
『わかりました!MP8分のライト!』
これで大丈夫ですかね?いけてますよね?言葉にしてみただけですけど?なんか凄く間抜けな感じに見えてません?気のせいですよね?
打ち上がる光球。
「明るくなりましたね。これなら何が来ても見えますね。こちらも丸見えですけど!」
『ステータスくらい豆に確認しなさいよ!』
『了解!』
『さて目印は上がったわ!後は待ってればいいわ!』
『どう言うことです桜?』
『狼に付いてた傷見てないの清史郎?』
『あー!剣で斬られた傷でした!流石桜!頼りになります!』
『全く!後はまかせるわよ!』
『了解、桜!』
あー、ストレンジャー案件ですね。目印上げたってことは、誘ってるんですよねこれ?さてさてどうなる事やら?桜のお手並み拝見ですね。
「量は足りましたか狼さん!」
『もう一つお願い出来ぬだろうか?』
「私の名前は清史郎です!気にせず沢山食べて下さい!一つで足りますか?」
『済まない清史郎!二つ頼む!』
余程お腹が空いているようですね。他の狼はどうなっているんですかね?大丈夫だと良いのですが…
「こんだけ食えりぁ大丈夫だな清史郎!他の狼が気になる所だかよぉ」
「どうやらストレンジャー案件ですよガインさん。桜が気付いてくれましたよ。狼の傷は剣による物でした」
「くそがっ!今回は斬り捨てる!その為の光球なんだろぅ清史郎ぅ?」にやり
「そんな所ですね。私も斬る気満々ですから残して置いてくださいよガインさん!」にやり
「早い物勝ちだろう?」にやり
「させませんよ!今回は流石に譲れませんねぇ!」にやり
「パパ!私にも斬る権利があるんじゃない?」にやり
「あっしにもあるッス!」にやり
「何人来てくれますかねぇ?それによりけりですかね?」
「おいおい!飯の前に片付けてくれよぉ?食い時逃しちまうぞ!」
「わーってるって!」
「早く来てくれませんかね?」
「そうね!とっとと斬り捨てましょう!」
「狩るッス!」
さてと、気力は満タンですねぇ!何がかかるんですかねー!まあストレンジャーなんですけど。
『清史郎、馳走になった!』
「ツノウサギしか無くてすいません」
『何、ツノウサギは美味い!心配はいらんよ、清史郎!』
「取り敢えず何があったか聞いてもよろしいですか?」
『ああ、日が落ちる前の事だ。私達が森で増え続ける緑の奴を狩っていたら急に群を殺して行く人族が現れたのだ。私達は体制を整える事も出来ず瞬く間に私の群を殺して行ったよ…私達は何とか逃げ出したが、日が登った日にまた現れた。私は私を囮にし群れを逃した。その結果、清史郎に助けられた』
「敵は見ましたか?」
『見た、ヒトだった…』
「ストレンジャーですね、間違いなく」
『何者だそいつらは?』
「モンスターなら何でも狩りまくる意味のわからない人達ですよ」
『森狼には手を出さない不文律を犯すのか!』
「申し訳ありません。彼らの行動原理は私達にも良く分からないのです。町の人からも毛嫌いされてますしね」
『元からいるヒト族では無いと?』
「はい、最近来た人達ですね。町では好き放題やらかし、森で暴れ倒す人達です。全てが悪いとは言いません。私も彼等と出身は同じですからね」
『そうか、良い奴も悪い奴もいると言う事だな。清史郎みたいな奴ばかりなら良かったのだがな』
「申し訳ありません。私の力不足です」
『清史郎が謝るのは筋が通らない!しでかした奴等は他のヒト族だ!』
「それはそうですが!」
『納得できないか清史郎?』
「出来る訳無いじゃないですか…」
『なら、こうしよう!私の元に狼が戻って来なかったら責任を取ってもらおう』
「わかりました」
『よし!契約完了だ!』
白い狼の遠吠えが響く!
「あおーん!」
一際大きく響く遠吠え。
「清史郎ぅ!何があった?」
「ガインさん!散った群れを集めるようです。集まらなかったら責任を取らされます」
「そ、そうか。来ると良いな!いや、来る!あいつが囮になって逃したんだろぅ?」
「そうですけど…」
「なら、大丈夫だ!信じてやれやぃ清史郎ぅ!」
「はい!」
そうですね。私が信じないで誰が彼を信じるんですか!いや、彼は信じているんです。仲間が無事だと!
「キング!気配察知だ!狼を見つけろ!」
「了解ッス!」
『あの者は何故あそこまで!』
「ガインさんは森狼が大好きなんですよ」
『そうか、そう言うヒト族もいるのだな』
森狼とガインに細いラインが形成される。
「ええ、私の師匠ですからね!」
『そうか、良い師匠を持ったのだな清史郎』
「おぉ!その師匠ってのは俺のことかよ?」
『そうだ!良い師なのだなガイン!』
「よせやい!照れるだろうがぃ!」
「えっ?ガイン師匠?話せてる?」
「おう、話せてるぞ」
「何で?何でよぉ!私は話せないのに!」
「わからん!何か話せるとしか言えん」
「なんでよぉー!瑪瑙、翡翠!喋って!」
「「くぅ〜ん」」
「知ってた!私知ってたわよぉおおおお!」
椿が吠える!
『どうしたのだ清史郎?ご乱心か?』
あたふたする白い森狼!
「あー、彼女は私の娘の椿さんです。狼と話したいんだそうですよ!」
『そ、そうか。力になれず済まない!』
「ですよね!」
「だろーな!」
「何でよぉ!何でなのよぉ!」
「落ち着くッス椿っ!」
「落ち着いていられるかぁっ!」シュッ!
「待つっぶべぇ!」
吹き飛ぶキング!
『だ、大丈夫なのか椿は?ご乱心してないか?』
混迷を極める白い森狼!
キングさんが飛んで行きましたね。木にぶつかって止まりましたけど、前のめりに倒れましたね!まあ、側から見たらご乱心ですよねぇ、間違い無く。可愛いからOK!私は悪くありませんよ!しかし、余程話したいようですね。何か方法は無いんですかね?
「むきゃー!」
『大丈夫なのか?娘がかなりご乱心だが?』
「可愛いから問題ありませんよ!いつもこんな感じですし!」
『そ、そうか』
大丈夫ですかねキングさん?かなり良いの食らってましたけど?
「清史郎?黒曜呼び戻せるか?」
「どうですかね?叫んでみますか?」
「よし!やれ!」
清史郎は、力の限り叫ぶ!
「黒曜ぉおおおおおおおおおっ!」
「良い雄叫びじゃねぇか!」
『なかなかの遠吠えだ!』
褒められましたね。もしや狼の素質があるのでは?狼の素質ってなんですかね?
「あおーん…」
「返事がありましたね。急いで来る的な感じでしたね」
「そうか、なら間に合うだろうよ。清史郎、剣を抜いとけ。時期に姿が見える」
『あのヒト族だっ!忘れんぞこの匂い!』
「そうですか。なら、寛いでいて下さい。後は私達で片付けます!」
「毛繕いでもしてろっ!片付けてやらぁなぁ!」
「任せて!ストレンジャーなんて斬り捨ててあげるわ!」
「あっ、あっしも仲間に…」
「戦う前から瀕死じゃねぇか!キングの旦那は俺と飯の番だ!こっちゃ来い!早く片付けろよぉ!」
「おう!」
「任せて!」
「了解、大将!」
「了解ッス…」
森の中から、狼達が飛び出して来る。黒曜以外にも居ますね。しかし数が少ないですね。許すまじ、ストレンジャー!
『私は無事だ!ここへ!すぐに防衛戦が始まる』
「ゆっくりしてろやぁ!清史郎、肉だ!沢山振舞っとけ!」
「了解ですガインさん!さあ、こちらを食べて待っていて下さい!ささっと片付けてきますからね」
『恩にきる。清史郎、ガイン!』
「気にすんなよぉ!」
「そうですよ!」
「さっさと片付けろよぉ!美味い時期逃すぞ!今日は走り鳥だかんな!」
「ばっきゃろー!早く言えやぃ!とっとと片すぞ清史郎ぅ!」
「どう言う事です?」
「美味い肉だ!」
「OKボス!」
全部で4匹ですか。少ないですね。無事では無さそうですね。責任とらされますかね?早く片付けましょう!美味いお肉が待っているそうですから!
「少なぇな!」
「えぇ!少ないですね!」
「前方数4、人型ッス!」
「制裁決定だな!」
「是非も無しですね!」
森の中から現れるパーティ。その数4人。
「あらら、同業者っすか?渡してもらえませんかね?それ俺たちの獲物なんで!」
「リュウ君?もう少し丁寧に言わないと!」
「お前が引き付けておかねぇからこんな事になってんだろうが!」
「ジョブもスキルも無いのに無理だよ!」
「ったく、使えねぇタンクだな!」
「取り敢えず死にますか?」
「「「「なっ!」」」」
殺しましょう!こんなゴミみたいな人間、居てはいけません。お肉の焼き加減にも触りますしね!
「取り敢えず聞いても良いですか?えーっと、リュウ君でしたか?」
「おう!何でも聞いてくれよ!仲間だろ?」
「森狼は森を守護しているヒトと共存共栄のモンスターですが、何故狩っているのですか?」
「モンスターだからだろ?いい金になんだよ皮がよう!」
「黒曜さんお願いします!」
清史郎は狼を嗾ける。
「グラァアアアアッ!」
リュウ君が首を噛まれ抑え込まれましたね。大丈夫ですか?死んでませんか?死んでも良いんですよ、別に。
「もう一つ聞きますよ!知らないからと言ってやって良い事と悪い事があるのは理解出来ますよね?」
「「「そんなっ!」」」
「ウォン!」
優秀ですねウチの狼達は!全員殺さず押さえ込みましたか。リュウ君は黒曜に足蹴にされてますね。首をこうぎゅっとね!そのまま踏み抜きます?いっちゃいますか?何でドヤ顔なんですか黒曜!
「何か言い残す事ありますか?」
「てめぇ、顔覚え「黒曜っ!」
「ウォフッ!」
リュウ君が光の粒子に変わり消える。
あー、首を踏み抜くとは恐ろしい事しますね黒曜。グッジョブ!飼い主の顔が見てみたいですね?まあ、私なんですけどね。
「あー、リュウ君。可愛そうに、天に召されましたね!さて、次ですね。貴方の名前を教えてもらえますか?」
「よ、ヨシオッス、殺さないで!」
「何でこんな事を?」
「ギルドで声をかけられたんです。金になるモンスターがいるって」
「よっしー?それで許されるとでも?」
「知らなかったんです。そんなモンスターがいるなんて!それに僕は殺しても傷つけてもいないです!」
「ほう、一端保留で!そちらの娘さんたちはどうですか?」
「わ、私は緑、こ、こっちは朱音!私達には無理!あんな可愛い狼に矢を向けるなんて!」
「そうよ!あれは愛でるものよ!」
「なるほど、たしかに切り傷しかありませんでしたね」
「「でしょう?」」
「でも止めなかったら同罪ですよね?」」
「待って、待って!その人たちはずっと止めてましたよ!モフモフには矢を向けられない、逃してあげてって!」
「ほほう!興味深い!続けて!」
「僕も向かって来ない狼に剣を振るえないと言ったんですが、強さの関係もありまして、引き付け役をしました…」
「なるほど、貴方達が参加してから狩られた狼の数は?」
「「「ゼロです」」」
「そうですか!首の皮一枚繋がりましたよ」
「「「ふぅ〜」」」
「お前ぇ等、生きて帰れるとでも思ってんのかよぉ?」
「「「ひぃ」」」
「まずは、謝らねえといけない奴らがいんじゃねぇかぁ?」
「はい!知らなかったとは言い訳しません!ごめんなさい!」
「私も!」
「僕も!」
「「「狼さん、ごめんなさい!」」」
『清史郎!失敗から学べと伝えてくれ。此奴らは変われる存在だ!導いてやれ。リュウクンとやらは、次は噛み殺してやる!』
「いいんですか?そんな甘々で?」
『無知ならば学べば良い…私の群れは帰らぬが、新しい種は芽吹く…』
「そうですか…わかりました…」
清史郎は思う。知らない事が悪だと。教える者も必要だと…
「赤い目の狼さんからの有難い言葉です。心して聞きなさい!」
「「「はいっ!」」」
「失敗から学びなさい!変われるはずだと!」
「「「はい!」」」
「リュウ君は次会ったら噛み殺す!だ、そうです」
「「「ひぃ!」」」
「さて、貴方達には椿さんとパーティを組んでもらいます。そこの可愛い爬虫類系女子です」
「「「はい!」」」
「そこで、この世界を楽しく学びなさい!リュウ君が来たら言ってあげなさい。文句は清史郎までお願いしますと。後、白い狼さんが噛み殺すと!わかりましたかっ!」
「「「はいっ!」」」
「裏切りは死です!黒曜達も匂い覚えましたし、逃げきれる自信があるならどうぞ!」
「いや、楽しみたいです!是非お願いします!」
「「お願いします」」
「わかりました。これからの事を秘密に出来るならですが、どうですかね?」
「「「死んでも話しません」」」
「エクセレント!さて、少し状況が変わりましたね。ガインさん?引きずり込みますよ?」
「わかった!しかし、次は無ぇ!斬る!」
「「「ひぃ!」」」
「どうです?」
「「「わかりました!」」」
「いつでも狙ってるッスよっ!」
「「「ひぃ!」」」
よし、人足ゲットだぜー!椿さんコントロールお願いしますよ!セカンディルから早く帰れそうですね。まあ、儲けてからですけど。
「椿さん、勝手に決めてすいません。手に余るようでしたらいつでも言って下さい!時間なら唸るほどありますから!来たら殺すくらいの作業請負いますからね!」
「その時はお願いするわねパパ!一度は信じないとね!私の中で納得できないから!」
「わかりました!くれぐれも無茶しないようにお願いしますね!」
「わかってるわよパパ!貴方達もよ?」
「「「はいっ!」」」
「狼さんの群れはこの数で合っていますか?」
『ああ、私が逃した数で間違いない。日が落ちる前はもっといたんだがな...』
「ちっ、胸糞悪ぃ話だ!」
「本当ですね。リュウ君は見つけ次第狩りましょう。では責任は取らなくても良さそうですね」
『そうなるな。しかし、私の群れも小さくなってしまった。清史郎の群れに合流させては貰えないだろうか?』
「狼さん、貴方はリーダーです。私の群れには既に黒曜が居ますので、どうでしょう?ガインさんにテイムされてみては?」
『そうか、それは仕方ないな。わかった清史郎!ガインの群れとなろう!』
「では、ガインさん!お願いします!」
「何がお願いしますだぁ!勝手に話進めやがって!」
「いつもの事でしょガイン師匠?」
「全く弟子って何だ?何なんだよぉおおおお!」
『清史郎!ガインがご乱心だ!だ、大丈夫なのか?』
この狼面白いですね。あの状態で乱心なんですね。これではeverydayご乱心になってしまいますよ!あははっ!
「いつもこんな感じですよ。賑やかパーティですからねぇ!」
『そ、そうか、普通なんだなこれで…』
「黒曜!」
『どうした主?』
「夜の見張り頼めますか?」
『うむ、承知した!』
「ガインさん、一献如何ですか?」
「せ、清史郎?い、良いのか?任務中だぞ?」
物凄い嬉しそうな顔してますね。ご乱心タイムは終わりですかガイン師匠?
「ええ、黒曜達に見張りを頼みました。新しい人足ゲフンゲフン仲間達も増えた事ですし」
「「「人足!」」」
「そうかそうか、それなら仕方ねぇな!大将準備は?」
「早くしろやぃ!始めんぞ野郎共ぉおおおおおお!」
「「「「おう!」」」」
「おいおい、新入りが声出さねぇでどおすんでぃ!始めんぞ新入り!」
「「「お、おう!」」」
新しい人足を祝う宴は夜遅くまで続く。見守るは狼達。
『ガイン…テイム…』
Another worlds格納…格納完了
現実世界に帰還します…帰還準備完了
お疲れ様、清史郎!
ブクマ、評価、PVありがとうございます!
作者の腰が癒されます!




