ロンドの癖に生意気だ!②
35話目投稿!
1日、2000越えのPVにびっくり投稿!
ランキングにもはいってました!
ご査収ください!
「・・・ぉお!」
何か聞こえますね?アニマで間違い無いんでしょうけどね!まだ生きてるみたいですね。
「清史郎、呼ばれてるッスよ?」
「微かに何か聞こえてるだけですけど、アニマですよね?」
「今日は叫ぶ奴が多い日だなぁおい!」
「かかっ、まだ走れておるな。しぶとい奴じゃのう」
「大丈夫なのパパ?そのアニマって人?」
「走ってるらしいので、まだ平気だと思いますよ?」
「・・・ぁああ!」
「ダメじゃないかしら?悲痛な叫び声になってるわよ清史郎君?」
「死ななければ!死ななければ平気!大丈夫!」
「変な喋り方になってるわよ清史郎君」
あー、生きて!生きてアニマ!何とか生きて辿り着いて!黒曜!殺しちゃダメですよ!
「かかっ!ダメじゃな!気絶かのう?動かなくなったわい!」
「アニマぁああああっ!」
「だらしねぇ野郎だぜぃ!」
「ちょ、ちょっと待てよ!アニマってテイマーズギルド長のか?」
「そうに決まってんだろぅが!そんな名前の奴、何人もいてたまるかよぉ!」
「どれだけ大物集めんだよ!」
「お前ぇは小物だろぅが!」
「ロンドの癖に大物振るなッス!」
「まあ、何だ、串焼き食えロンド」
大将がロンドに串焼きを渡している。それは同情なのか、はたまた哀れみなのか?
黒曜がアニマの右足の裾を咥え、引きずり倒しながら駆けてくる。急ブレーキと共にアニマを投げ飛ばし、地面へと落ちるアニマ。
「アニマぁあああああああっ!」
清史郎の投げたポーションがアニマの頭に突き刺さる!
「大将ぅ!水だー!」
「任せろっつーのっ!」
大将が水をぶち撒ける!ポーションで回復した瀕死のアニマめがけて!
「うばっべふぅっ!がはっげほっ!」
苦しむアニマを他所に清史郎の生活魔法が炸裂する!
「クリーン!」
そこには、血だるまのビチャビチャの綺麗になったボロボロのアニマがむせているだけだった!
「貴方達、無茶苦茶するわね!」
「恐ろしい男だ清史郎!」
「かかっ!最高の余興じゃのう!大将、串焼きのお替り頼むぞ!」
「おう、ちっと待てよ。焼いて来っからな!」
「あっ大将!私にもお願いしますね!」
「任せとけよ拾い物王!」
「清史郎様?アレは放って置いて良いのですかな?」
「良いんじゃないですかね?用があるのは精霊王ですし」
「は、はぁ」
「カヤックも飲むが良いのう!こんな余興は久しぶりじゃて!」
「はっ、はい飲ませて頂きます精霊王様!」
アニマを放って宴は続く。
「それにしても、精霊酒、美味しいですね。こんなお酒を毎日飲めるなんて精霊王が羨ましいですね」
「かかかっ!儂の国では幾らでも湧いておるからのう。儂らにとっては水みたいなもんじゃよ。特別なものでは無いんじゃよ」
「羨ましい話だぜぃ、なぁ拾い物王!」
「ですね!何とも羨ましい!」
「清史郎よぉ!精霊王のとこに建国しようや!」
「それが良いッス!」
「それで行くか拾い物王!」
「うむうむ、肉体を捨てる覚悟があるなら招待するぞい!」
「そんじゃダメだな!酒は諦めるか!」
「そうッスね!諦めるッス!」
「やめとくぜぃ!」
「そうですね。やめときましょう!」
精霊王の国は肉体が邪魔の様ですね。身体が無ければお酒を飲む意味ないですしね。
「諦めるの早いのう?酒は良いのか?」
「酒は欲しい!」
「欲しいッス!」
「くれんのか精霊王?」
「欲しいですねぇ!」
「かかかっ!そうじゃのう、お主達の宝物となら交換してやってもよいぞ?家族とかは要らんからな!家族とかは大事にするんじゃぞ!」
「そう来たかぁ精霊王ぅ!しかし、無理だな!俺はこの身体が宝だからなぁ!」
「俺はダメだぜぃ!包丁は譲れねぇな!」
「あっしはスキルが宝物ッスからね。無理ッス!」
「清史郎ぅ、何か良いもんねぇのかよぉ?」
「私ですか?あるにはあるんですけど、正直手放したく無いんですよねぇ。まだ一度も使ってないですし!」
「あるのか清史郎よぉ?」
「あるッスか清史郎?」
「交換してくれよ拾い物王!」
「清史郎、見せてはくれんかのう?その宝物を」
いやぁああああ!これ、絶対取られるやつでしょ!取って逃げる気でしょ!
「どれでしたかねぇ。あっ、ここれこれ!これなんですけどね」
「清史郎?このただの石ころが宝物なのかのう?」
「あー、そういやよく拾ってたな石ころ」
「あーっ!それ前に話してた世界を狙える石ころじゃない?」
「流石椿さん正解です!よく気が付きましたね!」
「拾い物王の件で聞いたもんね!」
「ほほう、世界を狙える石ころとな?」
まずいですね。食い付いて来ましたよ。こんな素敵な石ころ、なかなか手に入らないんですよ。次はいつ会えるか…
「そうですよ。世界を狙える石ころです」
「どう言う事かのう?」
「よく見て下さい。この平たいフォルム!適度な丸味!水面を凄く跳ねそうじゃありませんか?」
「むむっ!このフォルム!水面!これは跳ねる!跳ねるはずじゃ!」
「間違いなく、世界を獲れるはずです!」
「せ、世界を、獲れる、、、」
「えぇ、世界を獲れます。だから私の宝物なんですよね」
こ、これは!狙われてますね。確実に狙われてますね。まだ投げた事もないのに!投げたら最後、終わりなんですよねぇ…拾えませんし…
「始まったわね…」
椿が遠い目をする。
「何がだ椿!」
「何が始まったッスか椿!」
「どういうこった椿!」
「アレがパパワールドよ!」
「「「パパワールドっ!」」」
「そう!パパワールドよ!マリーさん、物の価値って鑑定でわかったりします?」
「ええ、鑑定が高レベルになれば見えるわよ」
「パパのあの石見てみて」
「わかったわ!鑑定!」
石ころ
世界を獲れる石ころ。水面では向かう所敵無し!
水面を跳ねる姿は、アメンボの様に軽く水面を跳ね、沈む事を知らない。推定価格2億8000万リム。
「頭が痛くなって来たわ。何よあの石ころ?本当に伝説の石ころなの?」
「何だ?どう言うこったマリーよぅ?」
「何が見えたッスか?」
「おいおい!とんでもねぇ代物なのかあれ?」
「2億8000万リムの石ころよ!世界を獲れる石ころだそうよ!」
「「「まじか!」」」
「まじもまじ!おおまじよ!」
「これがパパワールドよ!」
「「「「パパワールド!」」」」
「そう、パパは本気でそう思ってるのよ。他人から見て価値がない物だろうとパパが気に入ったら最後よ!価値を見出して、それを信じさせてしまうのよ!」
「「「「詐欺師」じゃねぇか!」ッス!」よね?」だろぅ?」
「違うわよ!天然なのよ!」
「根っからの拾い物王だな!」
「間違いないわね!」
「たち悪ぃなぁ!」
「酷い物を見てるッス!」
椿さん。皆さんと仲良くなりましたねぇ!パパ感激ですよ!あんなにも椿さんの話に耳を傾けているなんて!パパ、鼻が高いですよ!
「せ、清史郎?この石ころを儂に譲っては貰えんかのう?」
「ダメです!私はこれで世界を獲るんです!」
「そこを何とかして欲しいのう?どうじゃ?3樽つけるぞい?」
「ダメです!私はこの石ころをまだ、1度も投げていないんですよ!投げたら最後!私には、拾う術が無いのです。そんな一期一会の世界を獲れる石ころを3樽?正気を疑ってしまいますよ精霊王?」
「ぐぬぬっ!では、10樽じゃ!それを売って同じ石ころを作って貰うのはどうじゃ?同じ石ころが2つ!清史郎はうはうはじゃ!」
「わかりました!では、作ってもらった方を精霊王に渡しますね」
「清史郎!オリジナルは儂の方じゃろう?」
「世界で1つだけの宝物ですよ?オリジナルは私の物で当然じゃ無いですか?精霊王もわかってるんでしょう?オリジナルの価値を?」
これ、引かない奴ですよね!引いて!お願いだから!こんな素敵な石ころ、滅多にお目にかかれないんですよ!
「お、おいマリー?」
「な、何よガインさん?」
「まさか値が上がってるとか無いよな?」
「そのまさかね!もうどうなってるのよ!」
「もうダメね。天井知らずよ!」
「「「「えっ!」」」」
「パパは引かないわ!向こうも引かない!ウナギ登りよ!」
「「「「ウナギ?」」」」
「こっちにはいないのかしらウナギ?」
椿さん、ウナギ食べたいんですね。明日仕入れに行かなくては!ログイン遅くなるとガインさんに伝えておきましょう!
「清史郎、儂はテイマーズギルドを守護しておる。わかるな?」
「くっ!権力を傘に着るとは!精霊王!卑劣な!」
「使える物は使う!お互い様じゃろう清史郎?」
「正論過ぎて何も言えませんが、これは私の物です!」
「頑固じゃのう清史郎!」
「精霊王こそ!」
「はーい!ストーップ!」
「椿さん?」
「どうしたのかのう椿?」
「精霊王様?幾らでも精霊酒の湧く樽は無いんですか?」
「あるぞ!それと交換ではどうだ清史郎?」
「ダメ「パパ!黙って!」はい、椿さん!」
「精霊王様!その無限に湧く樽とその石ころを交換して下さい!パパは私がなんとかします!」
「良いのか椿?」
「はい、構いません!」
「うむ!それではこの樽を持って行くと良い!」
「ありがとうございます精霊王様!では、この石ころって離してパパっ!「はい!」では、お受け取りを!」
「無理を言ってすまぬのう、椿、清史郎!」
「いえ、うちのパパがすいません精霊王様」
「いや、これほどの石ころはお目にかかれぬのだ。謝ることなどないのう!」
「あぁ、私の宝物がぁ…」
清史郎が膝をつく!
「パパ!あの石ころに勝つ石ころを探しましょう?一緒に探すから、ねっ?」
「椿さんと一緒にですか?」
「そうよ!一緒に!そして精霊王様に勝ちましょう?」
何と言うお誘い!この世に春が到来しましたよ!さぁ!宴を始めましょうか!
「わかりました椿さん!そして精霊王!」
「何じゃ清史郎!」
「私はその石ころを越える石ころを椿さんと探してみせます!」
「ほほう!」
「待っていてください!必ず手に入れて見せます!」
「パパ!それでこそパパよ!」
「あいわかった!儂を越える石ころを見つけたら、儂を呼ぶと良い!皆で競い合おうぞ!」
「わかりました精霊王!負けませんよ!拾い物王を目指す私の力、甘く見ないで貰いますよ!」
何なの?この茶番いつ終わるのよ!初のイベントは水切りなのかしら?私も探さないと!
「精霊王様?アニマさんはこのままで良いんでしょうか?」
「おお、すまんなマリー!今片付けよう!アニマっ!」
「はっ!精霊王様!なんで?どうしてここに?」
「全く!清史郎にテイマーズギルドは精霊王の守護の元、モンスターや生きとし生ける者を繋ぐ大切な職業だと伝えるのを忘れておったのう?しっかり勤めを果たさぬか!」
「申し訳ありません精霊王様!しかしながら、狼達の衰弱が激しかった為、後回しになってずるずると」
項垂れるアニマ。
「まあ、言い分はわかるが、そこはしっかりと頼むのう!」
「かしこまりました精霊王様!」
「うむ!手荒な呼び立てすまんのう!酒が進んだわい!」
「酷ぇ!精霊王酷ぇ!」
「大将!世の中こんなもんですよ」
「そうなのか拾い物王?」
「えぇ、長い物には巻かれるのが普通ですね」
「世知辛ぇな!」
「そうでも無いぞ大将!儂からの贈り物じゃ!」パチン
緑の魔法陣が上から落ちてくる。アニマ以外に!
『清史郎!精霊王の加護を授けられたわよ!』
『貰えるなら貰っておきましょうかね』
『加護なんて、そうそうもらえないのよ?』
『そうなんですか?まあ、無いよりましで!』
『酷い事言うわね』
何なんですかね?よくわからないんですけど!
「精霊王の加護じゃ!皆にテイマーのジョブと精霊への目印をつけておいたからのう!有意義に過ごしてもらえると良いのう!では、また逢えるのを楽しみにしとるからのう!儂は、生きとし生ける者、すべてに寄り添う者。汝らの行先に幸多きあらんことを…」
精霊王は緑の粒子に変わり姿を消す。今宵の宴は終了を迎える。
「「「「「「加護!」」」」」」
「みたいですね。皆さんテイマーですね!私のアイデンティティが霞ますねぇ!」
「せ、清史郎様!」
「ロンド?何故急に様付け?」
「精霊王に認められたのは貴殿の功績!その様な恐れ多き方を呼び捨てにするなど!過去の私を殺して埋めてやりたいくらいです清史郎様!」
何故、殺した後に埋めるのよロンド!証拠隠滅なの?
「流石は清史郎様!精霊王様に認められるとは!もう建国するしかありませんな!」
「カヤック!良い場所探して置いてくださいね。自然の多い所!湖や温泉があると良いですね」
「ははっ!カヤックがっ!このカヤックが探してみせましょう!」
「頼みましたよカヤック!」
あれ?建国するんでしたっけ?する流れになってますよね?しなくちゃダメなんですかね?
「パパ!私っ!私もテイマー!黒曜っ!黒曜頂戴!」
「わふっ!」
「黒曜は私のですよ椿さん?黒曜?今から子供できませんかね?」
『無茶をいうな!それに我は清史郎の元から離れんぞ!こ、子供を出そう!赤子はおらぬが、良い時期だ!』
「良いんですか黒曜?」
『うむ、時期的に言えば独り立ちしても構わん頃合いだ!』
「そうですか。椿さん、黒曜が子供を出してくれるそうですよ!」
「黒曜の子供!どの子?どの子なの黒曜ーっ!」
『ほら、椿のもとに行くが良い!懐いておったろう?』
黒曜の元から二頭、椿に駆け寄って行く!
「この二頭ね!私に懐いてた子!可愛いっ!」
『巣立ちの時は寂しい物だな主!』
「仕方ないですね、こればっかりは!椿さんを娶ろうとするなら全力で立ち向かいますけどね」
『主は自重すると良い!過保護過ぎる』
あー、狼と戯れる椿さん!カメラはどこですかね?抑えときたいシチュエーション!仕方ない!心のカメラで激写です!脳に刻み込め清史郎っ!シナプスが焼き切れるまでー!
「清史郎様!ファスティアをお救いください!」
「ロンド?直球ですね!」
「ちょっきゅうが何か存じませぬが、ファスティア、セカンディルを救えるなら何卒、何卒お願い申し上げる!」
「構いませんよロンド!」
「へっ!」
「構わないと言ってるのですよ!元々そのつもりですし、翌朝セカンディルに向かいます。信頼のおける冒険者だと一筆お願いしますよロンド!」
「かしこまりました清史郎様!」
使うかわかりませんけどね。ロンドの一筆とか頼りなさそうですし…
「清史郎!採取しながら行くッス!1泊2日で行くッスよ!」
「それもありですね。私と椿さんはあちらの世界に戻らないと行けないので待っててもらうことになりますけどよろしいですか?」
「おう、任しとけやぃ!それぐらいやってやらぁなぁ!」
「任せろッス!清史郎!」
「食材調達しとかねぇとだな」
「経費は報告してよね大将!」
「おうよ!」
「では私達はこれで!また明日お願いしますね!」
「おう!」
「任せろッス!」
「ガインさん、ロンドの書状受け取って置いてください」
「わかったぜぃ!」
「では、明日の9時集合で!」
「おう!」
「了解ッス!」
「任せとけぃ拾い物王!」
「頑張ってね清史郎君!」
「頼みました清史郎様!」
アニマを置き去りに話は進む。何故呼ばれたのかアニマ!まさに怒られ損!
次回セカンディルへ。
Another worlds格納…格納完了
現実世界に帰還します…帰還準備完了
お疲れ様、清史郎!石ころ残念だったわね…
「えぇ、投げてみたかったっ
清史郎の意識が闇へと落ちる。
「明日は桶を購入。明日は桶を購入…」
清史郎は、忘れないように呪文のように呟いた。
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