ロンドの癖に生意気だ!①
34話目投稿!
日間43位とか何事ですかね?
ありがたき幸せ!
お納め下さい!
「遅れてすいません皆さん」
「やっぱり連れて来やがったな清史郎ぅ」はぁ…
「捨てて来るッス清史郎!」
「素材屋、貴「ロンド静かに!」ぐぬぬっ!」
「椿さん、黒曜達に夕ご飯をお願いしても良いですか?お肉はここに置いておきますから」
「まっかせてー!黒曜ーっ!」
ここぞとばかりに黒曜に抱きつく椿。
『あ、主っ!』
「耐えなさい黒曜!逃げる事罷り成りません!」
『くっ!』
「連れてきちまったもんはしょうがねぇ、座れよ髭もじゃ野郎ぅ!」
「くそっ!万年Cランクが!座りゃ良いんだろーが!座りゃあよっ!」
「ロンド!いつまでプリプリ怒ってるんですか?私の顔に泥を塗るつもりですかロンドの癖に!」
「そうッス!ロンド癖にやかましぃッス!」
「何でお前等、呼び捨てなんだよ!ギルド長だぞ!」
「うるせぇぞロンドぉ!焼き加減に触るだろーがっ!お前ぇだけ飯抜きにすんぞっ!」
「すっ、すまん」
そこは、謝るんですねロンド。
「わかりゃあ良いんだ、わかりゃあよ!楽しい大声にしてくれよ!串焼きが不味くならぁ!」
「違ぇねぇな!大将、美味ぇの早よくれよ!喉がからっからだぜぃ!」
「そうッス!早くするッス!」
「慌てんなやっ!まだ、マリーもカヤックも来てねぇだろーがっ!少しは待ちやがれぃ!」
「大将が真面目だと気持ち悪いですね」
「確かになぁ、昼間は血だらけだった癖によぉ!」
「おっ、おいガインの旦那!それは内緒の約束だろう?」
「あれだけ血痕残しておいて隠せる訳無いッス!バレバレッス!」
「ですよね。鉄臭かったですもんね」
「バレバレだったのかよぉー!」
遠くから叫び声が聞こえますね。何かあったんでしょうか?ストレンジャー絡みじゃ無ければ良いんですが。
「何か聞こえませんかガインさん?」
「あー、聞こえるな叫び声がよぉ」
「事件かも知れない。私は1度ギルドに「そんな必要ないッス!」へっ?」
「拾い物王?カヤックじゃねぇか?」
「まさか?嘘でしょ?」
「そのまさかッス!」
いやぁあああああ!もしかして名前叫んでたりします?嘘でしょ?嘘だと言ってよ!あっ?これ無理ですね。もう聞こえてきましたし。色々と終わりましたねこれは!
「清史郎様ぁあああっ!カヤックが!カヤックめが参りましたぞぉおおおお!」
まだ姿見えませんけど、間違いないですね。カヤックです。大丈夫なんですかね、錬金術ギルドは?アレがトップとかねぇ?叫ばないと走れない病気ですかね?
「清史郎ぉ呼んでんぞ?」
「呼んでますね。で、どこにいるんですかね?」
「さぁな?マリーが何とかしてんじゃねぇか?」
「おっ、おい、この叫び声があのカヤックなのか?」
「ロンド。あのカヤックが、どのカヤックか知りませんが錬金術ギルド長のカヤック殿だと思いますよ?」
「なっ!嘘を言うな!あのカヤックが叫び声上げながら町中を練り歩く訳無いだろうがっ!」
「なら違うカヤック殿なんじゃないですか?どのカヤックでも私は構いませんよロンド?」
「清史郎よぉ!明日は町中、この話で持ち切りだろうよ!」ガハハっ!
「清史郎も有名人ッス!師匠として鼻が高いッス!」アハハっ!
「羨ましぃねぇ拾い物王!」
「明日はセカンディルですから問題ないですね。それと替わってあげますよ大将!ほら、あなたは今日から清史郎です!私が大将ですよ!」
「ほら呼んでるぞ偽清史郎ぅ!」
「早く返事してあげるッス偽清史郎!」
「任せましたよ偽清史郎!」
「お前ぇ等、こんな時だけ息ピッタリだなぁおいっ!」
「アハハハハハっ!」
椿さんは大爆笑ですね。素敵過ぎます!
一通りの茶番が済んだ所であのカヤック?どのカヤック?が満を辞して登場!
「清史郎様ぁああああっ!カヤック!カヤックが参上しましたぞぉおおおおっ!」
「カヤック殿、急な呼び立て申し訳ない」
「何を仰います清史郎様!このカヤック!こんな嬉しい事はございません。清史郎様の宴席にお呼ばれする事になるとはっ!しかしながら、余りにも急でしたので、酒がこれ以外に都合出来ませんでした。何卒ご容赦を!平にご容赦を!」
緑と金を植物に見立てた装飾の小樽を見せる。
「おっ、おいあの樽よぉ?」
「マジッスか!」
「おいおいおいーっ!ほ、本物の精霊酒か?やべぇもん出しやがってぇ!俺の串焼きが霞むじゃねぇか!」
「あら!素敵なお酒ですねカヤック様!清史郎様もお喜びなさるわ!」
「本当ですかマリー殿っ!」
「本当ですよ!カヤック様!」
「ささっ!清史郎様もこちらに!」
「わかりましたカヤック」
「くはっ!呼び捨てに!このカヤックもう死んでも構いませぬっ!」
「カヤック!飲む前に亡くならないでください!弔い酒なんて嫌ですよ私は!」
「承知致しました!私は何があっても死にませぬ!清史郎様が死を許すまでは!」
これは、洗脳ですかね?彼に何があったんですかね?これは私のせいになるんですかねー?誰だ!彼をこんなにしてしまったのは?私なんですかね?
「カヤック様、清史郎様がいつまで経っても飲めませんよ」
「ありがとうマリーさん!ささっ、一献受け取ってくだされ清史郎様!」
樽から溢れるエメラルドの輝き。グラスに注がれるは煌く一献。
「ささっ、御賞味くだされ清史郎様!」
「とても綺麗なお酒ですねカヤック。どういった謂れが有るんですか?」
「精霊酒は、精霊に気に入られた者が精霊王から賜る物だと言われております。真偽はわかりかねますが…」
「そうですか。精霊王に申し訳ないですね。せっかく与えたのに売られてしまったのでは」
「そうですね。しかし、飲まれない酒も勿体なく思いますよ清史郎様」
「そうですね。それでは、これも縁です。精霊王様、申し訳ありませんが、皆で美味しく、楽しく飲ませていただきます」
精霊酒から、緑の光が立ち昇る。姿は青年。鮮やかな緑色のローブを羽織っている。しかしイケメンである。
「ふーむ。なかなかに楽しそうな宴じゃのう?」
見た目は青年なのにジジ臭い喋り方ですね。違和感を感じますよ!
「えぇ、若干一名楽しく無さそうですけどね。おっと失礼しました。ストレンジャーの清史郎と申します」
「かかっ!儂を目の前にしてその態度とは面白いのう清史郎!儂は精霊王と呼ばれておるのう」
「自己紹介ありがとうございます。精霊王様?このお酒は飲んでも構わないのでしょうか?」
「構わぬが、なっ?」
「椿さん?」
「なっ、何パパ?」
「精霊王さんに自己紹介がてら一献お願い出来ますか?」
「わかったわよパパ。精霊王様、清史郎の娘、椿です。この様な席に付いたことが無いのでマナーについてはご容赦を。大将!グラスあるーっ?」
張り詰めた空気が、一瞬で瓦解する。椿クォリティである。
「おうよ!今持って来らぁ!グラスなんて高価なもんはねぇけどな!」
「かかっ!良き宴になりそうじゃのう清史郎?で、あの惚けとる髭の塊は何じゃ?」
「ロンドですね。あり得ない事ばかり起きて固まったみたいですね」
「これ、ロンド!ロンドとやら」
「はっ、はい!せ、精霊王様!」
「良き宴で惚けとるでない!そちも杯を持って来ぬか!」
「はっ!ただいま!」
「その必要はねぇよ!ほら全員分持って来たぜぃ!精霊王さんよ?俺も頂いて良いんだよな?」
「うむ!その前に串焼きの味見じゃのう!それ如何では飲ませぬかもしれんのう?名前を名乗る事を許そう!」
「大将で良い。上等だコラ精霊王!そこで待ってやがれ!今アツアツを出してやっからよう!」
「うむうむ!待っておるぞい!」
「あいつ、大物だなぁ清史郎よぉ!」
「流石、大将ですね」
「イカレテるッス!」
「ほら、精霊王!食ってくれよ!いきなりだったからなツノウサギなのは勘弁してくれよ!」
あー、大将は相手が誰だかわかってるんですかね?王ですよ?スピリチュアルな王ですよ?
「構わんよ!腕次第じゃろう?良き匂いじゃのう。食材への敬意が溢れておるわ。見てみるが良い。酒から精霊が寄って行っておるではないか!素晴らしい逸品である事に疑いの余地もないわい!では、いただこうかのう!」
大将が褒められるだとっ!
「うむ!美味いっ!さあ酒じゃ!最早多くは語るまいて!」
「語られても困らぁな!」
「ちょっ、ちょっと待てよ!精霊王様にその口はなんだ貴「ロンドっ!」くっ!」
「そんな野暮な事言っていてはいけませんよロンド?わかりませんか?そんなんだからロンドなんですよ!」
「全くわかってねぇな髭もじゃ野郎はよぅ」
「そうッス!ダメ髭ッス!」
「かーっ!ロンド!ここ俺ん家!俺が振る舞うんでぃ!酒は精霊王のだけどな!肴は俺!俺が出すのよ!大体、楽しい宴は無礼講だろうが!美味けりゃ良いんだよ!美味けりゃ!楽しけりゃそれが1番だ!」
「違ぇねぇ!」
「大将、わかっとるのう!」
「では、精霊王!乾杯の音頭を!喉がカラカラですよ!1人だけで宴会ですかねぇ?」
「むむっ!それはすまなんだ!よしっ!乾杯!」
「「「「「「「「乾杯!」」」」」」」
辺りに立ち込める色とりどりの球体。それは全て精霊。幻想的な空間に皆が酔う。
「これは美味しいですね。甘く奥深い。度数も少し高め。何十年と寝かせたヴィンテージのようです!」
「パパ!これっ!これっ!超美味しい!甘い!」
あー、椿さんのその笑顔でご飯3倍は行けますね!精霊王いい仕事です!
「かーっ!たまらん!たまらん美味さだぜぃ!串焼きが負けてんぜー!もっと準備の時間をよう?こう?欲しかったもんだぜぃ!」
「大将!相手が悪いッス!精霊酒なんて庶民の食卓に上がらないッス!王族クラスッス!」
「美味ぇ!美味すぎんぞ精霊王ぅ!」
「カヤック!生きてますか?戻って来て下さい!」
「せ、清史郎様!せ、精霊王様が…」
「そこにいますよ。カヤック、挨拶がまだですよ!」
「も、申し訳ありません、せ、清史郎様!せ、精霊王様、わ、私、カ、カヤックと申します。こ、この場に精霊酒を持ち込んだ者です。清史郎様には落ち度はございません。さ、裁かれるのは私目にございます」
「固いのうカヤック!」
「固いですねカヤックは!」
「精霊王様?清史郎様?」
「楽しめば良いのじゃ」
「楽しんで下さいカヤック!」
「あぁ、ありがたき幸せ!このカヤック!今日の日は忘れませんぞぉおおお!」
「ったく、全員が固ぇってんでぃ!飲んで騒げやぃ!」
「おうよ!っても、精霊酒無くなりそうだぞぉ!精霊王何とかしろやぃ!」
「かかっ!任せるが良いのう!して、お主名前は?」
「ガインだ!」
「うむ!ガインの要望に応えるかのう。今宵限りの飲み放題じゃ!」
大将の庭に噴水が現れる。精霊酒が湧き出る噴水。まさに飲み放題!
「精霊王ぅ!流石だ!わかってんじゃねぇか!」
「任せるが良い!今宵は無礼講!皆で飲み明かすぞぃ!」
「かーっ!肴は俺に任せろぃ!じゃんじゃん焼いてやっからな!」
「ロンド!飲むが良いのう?」
「はっ!せ、精霊王様っ」
「固いのう?何か悩み事か?」
「さ、流石は、せ、精霊王様っ!」
「うむ、その髭剃れっ!今すぐじゃ!それで解決するのう!」
「えっ!」
「剃れ!ロンド!今すぐじゃ!」
「ははっ!精霊王様がお望みとあらば!」
髭を剃るロンド!見る見るうちにイケメンフェイスに!
「これで良いでしょうか精霊王様?」
「うむ!これでお主の悩みは解決する。もう髭生やすなよロンド!」
「かしこまりました!精霊王様!このロンド!生涯髭を生やさないことをここに誓います!」
「固いのう!わかれば良いんじゃよ!わかればのう!髭では貫禄など生まれんからのう!」
貫禄=髭!無いわ!ロンド無いわ!いつの時代を生きてるのロンド?
「今宵の宴はなんの宴なんじゃ?」
「ん?清史郎が建国するって話をする宴だろぅ?」
「そうね、冒険者ギルド長が清史郎君に捨てられてセカンディルとファスティア、両方滅ぼされる話よね?」
「そうッス!錬金術ギルドも一緒に来る話ッス!」
「このカヤック!清史郎様が建国するなら1番に参上する次第!」
「そんな話でしたっけ?」
「清史郎っ!お、お前、何者なんだ?」
ロンド?何を今更?私は私ですよ?何を言ってるんですかね?ロンドの癖に!
「「「「拾い物王」だろうがっ!」ッス!」だろ?」よね?」
「我が神です!」
「パパよっ!」
「意味わかんねぇっ!何なんだよ?拾い物王で、神でパパとかよぉ!」
「あー、そうなんでしょうね皆が言うなら。不本意ですけど。パパは当然ですけどね」
神ってなに?カヤック、落ち着けっ!
「かかっ!清史郎!王を名乗るのか?」
「私は名乗りませんよ。拾い物王を目指してるだけですからねぇ」
「ふむ。ならば、周りがそう呼ばせるのか?」
「そうなりますかねぇ?気付いたらそう呼ばれてましたしね」
「かかっ!面白い!清史郎、場所が決まったらこの樽の蓋を開けよ!それまでは今まで通り過ごすが良いのう!」
「わかりました!建国しないでも文句は言いっこ無しですよ精霊王!」
「あいわかった!では、宴を楽しもうぞ!」
「「「「「「「「おうー!」」」」」」」」
何か謎の小樽を貰ってしまいましたね。建国しなくてはダメなんですかね?ロンドも打ち解けましたかね?これで文句言うようなら、狼のおやつにしてあげましょう!
「清史郎。アニマと言う人間と繋がりがあるであろう?」
「はい、私の親友?ですね」
「ここに呼べぬか?」
「ここにですか?呼べるとは思いますが…」
「うむ、清史郎の足では時間がかかるのう、黒曜!」
「うぉふっ!」
「良い名を貰ったのう。アニマを引きずって来るのじゃ!死ななければどんな状態でも構わんよ」
『承知した!皆の物!狩りの時間だ!生かさず殺さずだ!』
「「「「「「「あおーん!」」」」」」」
死んだ!血塗れアニマの出来上がりですよ!逃げてアニマ!今すぐ遠くへ逃げて!
「精霊王?アニマと何かありました?」
「ん?アニマからは聞いて無いのかのう?」
「聞いてないですねぇ」
アニマ?話し忘れですか?
「テイマーズギルドは儂の守護下にあるんじゃよ。そういう大事な事を教えんとは少しばかり教育が必要じゃのう?」
「大事な事ですか?」
「そうじゃのう、大事な事じゃのう」
アニマ!何か精霊王怒ってる!大事な事って!最初に話すべき事なんじゃ無いの?
アニマー!早く!早く来て!ロンドとかもう空気よっ!いち早く駆けつけて!
「あっ!桶、買い忘れましたね!」
狼達はアニマを狩る為に町中を疾走する。アニマ血だるままで後少し。
終わらせられませんでした!
おのれアニマ!
評価、PV、ブクマありがとうございます!
褒めると頑張る子です!




