清史郎、狼達を森へ放つ!
22話目!
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お納めください!
「すいませんでした!遅くなりました!全て俺が悪いです!許してください!生まれてきてすいません…」
綺麗な土下座を見せる大将。時刻は午前11時。
「全く情け無いッス!昨日あれだけ教えたのにわからなかったッス!もう少しで斬り捨てるとこだったッス!」
「すんません…」
「で、覚えられたんですか大将?」
「なんとか…なんとか覚えられたぜぃ!すげぇ、なじられた。なじられ放題よぉ!そしてしばかれ放題よぉ!頭の形が不安だぜぃ!」
酷かった事だけは伝わりましたよ大将!
「まあ、何だ、取り敢えず、出発するかぁ」
「そうですね。黒曜行きますよ」
『承知した』
「行くッス!」
「了解しましたぁ!」
キングをリーダーにし、一行は町沿いを南に進む。狼達が増えたので大所帯である。
「あっしの鉱山まで走るっす!昼飯食ったら稼ぐッスよ!」
「了解です!」
「わかってらー」
「美味い物作っから許してくれ!」
「期待してるッス!」
「しゃあねぇな!」
「期待してますよ大将!」
いやー、狼達楽しそうですね。他所から見たら襲われてる様に見えますが、私の仲間ですよ!襲われてませんからねー!気をつけてくださいよ、本当に!私テイマーなんですから!
「狼達はしゃいでるッスね!」
「ええ、楽しそうで何よりですよ」
「拾い物王、大丈夫なんだろな?噛まねぇよな?」
「私が指示したら噛みますよ」
「指示すんなよ!絶対だぞ!絶対だかんな!」
「私の世界で、その言い方をするとやってくれって意味になるんですが、こちらでは?」
「やっちゃ駄目ー!拾い物王!助けて!」
「大将、大丈夫ですよ!やりませんよ!」
「心臓に悪ぃわー!」
ぎゃあぎゃあ言いながらも鉱山前に到着!
「んじゃ、俺は飯の準備初めておくわ!」
「頼んだぞ大将!」
「お願いします大将!」
「あっしらは、先に採掘始めるッス!出来たら呼ぶッスよ大将!」
「わかった!任せとけぃ!」
「狼達どうしましょう?」
「その辺で狩りでもさせたらどうよぉ?」
「黒曜どうです?狩りでもしてきますか?」
『うむ、そうしよう!牙がなるな』
『清史郎!テイムモンスターが倒した物もメディスンバッグへ移動するわよ。伝えておいて!』
『ありがとう桜!』
「黒曜、貴方達が倒した物は全て私の所に届いてしまうそうです。何も出なくともがっかりしないで下さいね。私が持ってるだけですから。暗くなる前にはここへ戻ってきて下さい」
『承知した主。皆にも伝えておく。では行って来る!』
楽しそうに走って行きましたね。怪我など無い様にお願いしますよ。
「お待たせしました。行きましょう!」
「おうよ!」
「行くッス!」
大将が呼ぶまで頑張りますか!
「うめぇ酒ーっ!」ガン
「お金ーッス!」ガン
「他に良い掛け声なかったんですか?」ガン
「ねぇな!」ガン
「無いッス!」ガン
「欲望塗れじゃないですか!」ガン
「腹減ったぞー大将っ!」ガン
「美味い物まだッスかっ!」ガン
「まだみたいですね。お腹減りましたねっ!」ガン
「酒飲みてーっ!」ガン
「飲みたいッス!」ガン
「仕事終わってからですっ!」ガン
「そういやぁよ?」ガン
「何ですかガインさん?」ガン
「おめぇ、そろそろ靴くらい買えっ!」ガン
「靴ですか?」ガン
「サンダルで鉱山とかなぁ?危ねぇだろ!」ガン
「危ないッスね!」ガン
「そうですね、気にして無かったですねっ!」ガン
「町に戻ったら作りに行くぞっ!」ガン
「わかりましたっ!」ガン
楽しみですねぇ。新しい靴ですか!皮のいい感じの奴ありますかね?
「昼飯出来たぞー!戻って来やがれ野郎どもぅ!」
「了解ッス!」ガン
「すぐ行きますっ!」ガン
「おせーってのっ!」ガン
「よし、飯だ!行くぞ!」
「了解ッス!」
「わかりました!」
昼飯の為に外へ出る。どろどろで!
『桜、狼達の戦利品は後で報告して下さい!楽しみに取っておくので!』
『わかったわ!』
『それと、生活魔法ってどう使うんですか?』
『今使えるのは、飲水を作るクリエイトウォーター。火を付けるティンダー。体や衣類を綺麗にするクリーンね。言えば使えるわよ。MPは消費するけど』
『ありがとう桜!』
『どう致しまして!』
んじゃ、初魔法使ってみますか?ワクワクしますね!
「クリーン!」
柔らかな光が清史郎を包み込む。
「おお、汚れが落ちてます!凄いですね生活魔法!」
「清史郎っ!おめ、おま!まじか!俺にもかけろぃ!」
「どうぞ!クリーン!」
「おお!すげぇ!汚れが落ちてやがる!」
「あっし!あっしにも!頼むッス!」
「はい、クリーン!」
「あっしが綺麗になったッス!」
「大将もどうぞ!クリーン!」
「ありがてー!よし、綺麗になったとこで飯だ!今日は、特製チキンサンドとチキンスープだ!食ってくれ!沢山あるから慌てんなよ!」
「こりゃ美味そうだな!」
「いや、うめぇんだよ!美味そうじゃなくてよっ!」
「いただくッス!」
「いただきます大将!」
「うめぇな!で、清史郎。どこで覚えたんだ生活魔法なんてよう?」
「この世界に来る前ですね。営業本部長さんに貰いました。ストレンジャーは必ず1つスキルを貰えるんですよ。そこで選びました」
「たたでくれるッスか?」
「ただですね。1つしかくれませんけどね」
「羨ましい話だなぁこれ!」
「ほほぅ。じゃあストレンジャーは何かしら1つスキル持ってんだな?」
「そうなりますね」
「良い情報ッス!」
「なんでおめぇ、生活魔法にしたんだ?もっと良いのあったんだろぅ?」
「あったかもしれませんね。でも冒険に必要な物選んだらこれになった感じですね」
「かー、勿体ねぇーな!まあ清史郎らしいっちゃらしいなぁ」
「そうッスね、清史郎らしいッス!」
「拾い物王は変わってんなぁ!俺ならもっと良いの貰うね」
「褒められてるのか、貶されてるのか悩みますねぇ」
あれ?好評だったのに、えらく不評です。便利だから良いんです!良いんですよ!もう使ってあげませんよクリーン?
「さて、うめぇもん食ったし稼ぐぞ野郎ども!」
「了解ッス!ん?ガインさん、あっしの台詞っす!」
「了解です!」
「了解だぁ!」
「無視ッスかぁ!」
一行はキング鉱脈へ。お金の為に。
「おりゃーっ!」ガン
「ッス!」ガン
「たぁーっ!」ガン
「お金の為ーっ!」ガン
「お金ーっ!」ガン
「お金ッス!」ガン
「開店資金ーっ!」ガン
お金ばっかりですね。気合が入るなら何でも良いですけどね。後、お酒!
清史郎達は叫びながら掘り続ける。時折、水袋から水を飲み、なお掘り進む。やがて心が1つになる。
「お金の為なら〜」
「「「え〜んやこ〜らっ!」」」
「お酒の為なら〜」
「「「え〜んやこ〜らっ!」」」
「狼の為なら〜」
「「「え〜んやこ〜らっ!」」」
「お店の為なら〜」
「「「え〜んやこ〜らっ!」」」
謎の一体感が生まれていた。
「よし、今日はこのくらいにするッス!」
「いや、これからだろぅ?何か体が軽いんだよ!」
「私もですね!こう、力が溢れ出して来てるんですよね!」
「あー、狼達のせいかもしれんぞぉ?あいつら何か狩り倒しるんじゃねぇか?」
「あり得るッス!経験値流れ込んでるかもしれないッス!」
「大将!ここに来る前レベルいくつだぁ?」
「5だ!低いとか言うなよ!料理人だかんな!」
「大将、清史郎!レベル確認してみろぃ」
「「ステータスオープン」」
『折角黙ってたのにー!』
『すいません桜!』
『仕方ないわね』
名前:清史郎
種族:人族
LV:2 → 5
ジョブ テイマー:LV1 → 2
片手剣士:LV1
素材屋:LV1
HP:50/50 → 80/80
MP: 60/60 → 90/90
STR:26(1) → 41(1)
VIT:26(1) → 41(1)
AGI:22(3) → 40(3)
INT:29(1) → 47(1)
DEX:29(1) → 50(1)
LUK: 27(1) → 39(1)
「「上がってるー!!」」
「やっぱりか!」
「レベル5になってますね」
「俺は7になってる!なんだこれ?こんな楽して良いのか?」
「良いんじゃねぇか?損するもんでもねぇだろ?」
「そうですね。儲かりましたね。狼様々です!」
「いいのか!これ良いのか?」
「落ち着くッス大将!」
「お、おう!大丈夫だ!多分平気だ!」
テンパる大将を他所に、外から狼達の遠吠えが聞こえる。
「取り敢えず出ましょうか。黒曜達が帰って来てますし」
「だな、よし片付けて撤収だ!」
「清史郎、鉱石頼むッス!」
「了解です!」
メディスンバッグに触れてと。これ便利ですよね。一瞬で収納できます!
一行は外へ。狼達の待つ場所へ。
「黒曜狩りはどうでしたか?」
『肉になりそうなのは居なかったな。緑の奴ばかりだ。邪魔だった故、殺しておいたぞ』
「そうですか、残念ですね。暴れられた事くらいですねぇ良かったのは」
『そうだな。久しぶりの森だった。皆存分に楽しんだ。礼を言う清史郎!』
「気にしないでください。帰ったら晩ご飯にしましょう」
『うむ、承知した』
「おう、清史郎どうだ狼達は?」
「緑の怪生物を狩り倒してたみたいですね」
「ゴブリンかー、かなり狩ったみたいだな。やるな森狼!」
「恐ろしいな拾い物王の狼達は」
「さて、帰るッスよ!帰るまでが素材屋ッス!」
「意味わかんねー!何だよっ、帰るまでが素材屋って!」
「勢いで言ったッス!」
「私は好きですよ、その言い回し」
「流石あっしの弟子ッス!」
帰るまでが素材屋ですか。面白い言い回しですね。帰った後は何になるんでしょうね?まあ、呑んだくれでしょうけどね。内緒にしておいてくださいね。怒られますから!
気分上々の狼達と町へと歩き出す。時々草を拾いながら。沢山の成果と共に。
男たちの熱苦しい、採掘譚!
冒険にはいつ出るのか?
作者「採取も冒険じゃないの?」




