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放浪王子と引きこもり姫の追放社不結婚  作者: 熊出
第九章・成人期ヘンリル国編

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「目が生きておるものがいるな」

 白衣の男達は城の中に入っていく。

 俺達もその中に混じる。


 そのうち、彼らは一点で立ち止まると、睡眠を始めた。

 彼らは食事を摂らないのだろうか?

 疑問に思ったが、俺達も横になった。


 足音が響く。


「……今日も澱みなく一日が過ぎる。不死者殺しなどやはり戯言なのか?」


 疑うような独り言。

 不死者殺し。

 警戒する者。

 意志の消えていない者。


 ついに辿り着いた。

 ヘンリル攻略のヒント。


「……目の生きておるものがいるな」


 その言葉と同時だった。

 俺の足元で魔力が膨れ上がった。


 咄嗟に立ち上がって唱える。


「ガエリオ!」


 ガエリオ、それは魔法を殺す式。

 火柱はそれに抑え込まれた。


 俺はその人と対峙していた。

 黒髪の若者だった。

 スカーレット達のような、飾り気のない布の服を着ている。


 仙人、にしては魔力が低い。

 何せ、俺のガエリオでも通用するほどなのだから。


 癪そうに、男は眉を顰めた。


「不死者殺しとは、そなたらか?」


「違うな」


「その証拠は?」


 俺達はじっと睨み合った。



つづく








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