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「剣がないのは若干心許ないな」
「ごめんなさい」
そう言ってミリィが杖を振るう。
三人の白衣の男が昏倒した。
睡眠の魔法だ。
「安眠をもたらす魔法をこのように悪用する羽目になろうとは……」
やれやれ、と言った感じでミリィは溜息を吐く。
「仕方あるまい。これも意思を持った人間に近づくためよ」
俺は淡々と言って、白衣を剥ぎ取り始める。
そして、衣服の上に羽織った。
これで俺達の区別はつかないという寸法だ。
ミリィとリンドもそれに倣った。
「武器や杖はどうする? 目立つよ?」
「言われてみればそうだな」
盲点だった。
「ミリィは必須だ。ミリィの読心は支配者探しに役立つ」
「ま、元々のチーム分けって感じかね。武具類は私が見てるよ」
そう言ってリンドはその場に腰を下ろした。
俺もミリィも装備している品を置く。
「剣がないのは若干心許ないな」
「あんたの腕力なら十分だろ」
はいはい、とばかりに手を振るリンド。
俺達は移動を始めた。
白衣の男達がさっていった城の中へ。
つづく




