「あの者は何を求めているいるのだ?」
俺達は杖に乗って空中を浮遊し始めた。
それらしい洞窟はない。
「水中やもしれませぬね」
「ううむ、剣が錆びるな」
「それなら私の魔法がありますれば」
「本当か? 窒息死はせぬか?」
「古代の魔法は工夫されておりますれば」
疑う俺にミリィは苦笑混じりにいう。
ミリィが指を鳴らすと、俺達の周りを泡が包んだ。
そして、俺達は水中に進んでいく。
「それにしても、リンドと言ったか。歴戦の者のようだが、あの者は何を求めているのだ?」
「不老不死ですね」
「存外と俗物だな」
「妹が不治の病なのですよ」
ミリィは苦笑まじりに言う。
「スカーレット様のことを教えるか、少し迷いました。しかし、資質を認めればスカーレット様は自ら招いた。つまりはそう言うことでありましょう」
「そう言うものであるか」
「そう言うものです」
ゆっくりと水中を漂う俺達。
そこに、爆音が近づいてきた。
リンドが泳いできている。
彼女は物凄い勢いで俺達に近づくと、泡の中に入った。
「大した魔力だ」
仏頂面で言う彼女。
「お前は礼儀というものがないのか」
俺は呆れまじりに言う。
「良いではないですか」
ミリィは弾んだ口調で言う。
「旅は道連れと言います」
おかしなことになってきたなあと思う。
俺達の水中探索は続く。
つづく




