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放浪王子と引きこもり姫の追放社不結婚  作者: 熊出
第八章・成人期ラハル国編

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「王が引き籠りであるか」

 王都の立て札を見て俺達は途方に暮れた。

 来客お断り、とある。

 見上げると、門は堅く閉ざされている。


「王が引き籠りであるか」


 思わずぼやく。


「不死者殺しの一件があるから仕方ありますれば」


 ミリィも沈んだ表情で言う。


「国を治めるのは仙人という。仙人に聞けば長寿の秘訣も分かるのではないかと思ったが……」


「私は、最近思うのです」


 ミリィは苦笑混じりに言う。


「不老の法はあっても、丁度塩梅の良い長寿の法などないのではないかと」


「長寿の法の先に不老の法があったと考えたほうが自然ではないか?」


 俺は首を傾げる。


「しかし、スカーレット様も存じませんでした」


 ミリィはすっかり弱気になっているようだ。


「大人になった息子の姿は見たくないか」


 励ますように言う。


「それは、見たいですけど……」


「それに、私はそなたと老後まで生きたい。傍にいて欲しいのだ」


 ミリィは無言で、俺の腕に腕を絡めた。

 そして、苦笑する。


「全く、私の旦那様は甘えん坊でございますれば」


 俺も苦笑する。


「そうだ、甘えん坊なのだ」


 そう言って身を寄り添わせる。


「まずはこの地の仙人の不老の法について調べよう。この国の名は、なんと言ったか」


「ラハル」


 ミリィは歌うように言う。


「水の都、ラハルです」



つづく

ロープレ!、日刊ランキング77位感謝!

オフラインではキスすらしない青春もの(ただしオンラインは……)よかったら読んでみてくださいね。

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